第8話

過去編2


あれから、私はずっと彼のことが頭から離れなくて、


誰とも付き合わないまま、高校生になった。


そして彼の名前を見つけた。


私は彼を探して、見つけた。


本物だった。


小さいかったが鮮明に覚えてる顔と、あの時の事件で傷つけられ傷が残っていた。


奇跡だ。


奇跡の再開だった。


これは運命としか言いようがない。


私は話しかけると


「あ、えっと、名前は?」


忘れてしまっている。いや、もしかしたら分からないのかも


名前をいえば


「春です」


「あ、春さんだね。よろしくね。」


まるで、完全に私が分からないようだった。

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