第6話

結局、俺は春さんの話を無視して、家に帰った。


なんだったんだよ、あれは


________


春視点


「・・・少しは、少しは悔しいって思ってくれてもいいじゃん」


春は一人、その家の前で奪ったある物を抱きしめて泣いていた。

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