この素晴らしいエリス様と祝福を! 女神様でも青春がしたい!

 「エピローグ あぁ、女神様」


 あの後ギルドに戻った俺達、また別の日に賞金が振り払われるらしい…。


 何とその額3億エリス!めぐみんなんか失神していた、、俺も立っていられのが限界だった…。


 でも以外だったのがダクネスがそこまで驚いていなかった事だ…。あいつやっぱり…



 「第一章 この勘違いイケメンに成敗を!」


「いやーそれにしても、まさかこんなに大金が入ってくるとはなぁ…。」


「カズマカズマ!もしお金が入っても、1億エリスは寄付するって約束だからね?」


「わーってるって、、」


 俺達は3億エリスを手に入れるのだ、それを1億減った所でそこまで気にならない…。


 それにいい事をしてるから更に気分がいい!


 そんな事を考えながら、今日は平和だなぁ〜と呟いた……。


 それがいけなかったのだろう。


「女神様!?女神様じゃないですか!!」


 そういい近寄ってくるイケメン、何だこいつ?クリスの彼氏か?


「おい、私の仲間に気安く触れようとするな…。貴様はクリスの友人か?」


 おぉ…、ダクネスがかっこいい…。


 何時もこんなだったら良いのになぁ。


「……んでクリス、この方は誰ですかいな?」コソコソ


「……多分日本人だね、でも何でこの姿なのに分かったんだろ?…。」コソコソ


 ふむ、確かにエリスの時の姿なら見つけるのも簡単だろう…。


 しかしクリスの姿で女神と見抜く……。


 つまり目に関するチートでも貰っているのか…?魔眼とか……。


「ハァ、お久しぶりですエリス様。貴女に選ばれた勇者として、日々頑張っていますよ。職業はソードマスター。レベルは37まで上がりました。……所で、エリス様はなぜここに?それにパーティーを組むなら僕の方に入ってくれば良いものを…。」


 なんださっきからこっちをチラチラみて…。


 俺にそんな趣味は無いしイケメンは特に嫌いだ!そろそろ手が出そうだ。


 すると、エリスがここに来た経緯と今までの出来事をこいつに説明し……。


「バカな。ありえないそんな事!君は一体何を考えている!?女神様をこの世界に引き込んで、しかもそこら辺の宿生活だと!?」


 俺はいきなりこのイケメンに胸ぐらを摑まれていた。


 それをクリスが慌てて止める。


「ちょちょ、ちょっと!?私はこの世界に来れて良かったと思ってるし、毎日楽しい生活が送れてるし、魔王幹部も討伐出来たから感謝してるんだよ!?」


 その言葉に、イケメンは憐憫の眼差しでクリスを見た。


「女神様、この男にどう丸め込まれたか知りませんが、貴女は女神と言う立場なのですよ?その女神様を危険な所に連れていく。それに口調も天界の時と変わってる…。」


 口調はどっちが本当か俺も分からん。


 というか初対面で言いたい放題だなぁ…。


 すると、少し怒ったようにダクネスが間に入る。


「おい、いい加減その汚い手を離せ。お前はさっきから何なのだ。カズマとは初対面のようだが、礼儀知らずにも程があるだろう」


 ダクネス、、お前は本当に格好いいよ、、いつもそんな感じでよろしくしてくれ。


 そしてめぐみん、演唱はやめなさい。


 イケメンは手を放すと、興味深そうにダクネスとめぐみんを観察する。


「……クルセイダーにアークウィザード?……それに、随分綺麗な人達だな。君はパーティーメンバーには恵まれているみたいだね。それなら尚更納得だよ。君は、女神様やこんな優秀な人達をそこらのちんけな宿に寝泊まりさせて、恥ずかしいと思わないのか?」


 ……。確かに他から見たらそう見えるのか、隣の芝生は青く見えるなんて言うしな…。


 だが現実は違う、爆裂魔法しか使えないアークウィザード、攻撃が出来ないガチタンのクルセイダー…。


 果たしてお前にこいつらを扱えるかな?


「君達、今まで苦労したみたいだね。これからは、僕と一緒に来るといい。もちろん安い宿何かに寝かせないし、高級な装備品を買い揃えてあげよう。」


 身勝手なイケメンの提案に、俺の仲間の3人は密々と囁き出した。


 別に不安ではないが、一応念の為聞き耳を立てておく。


「なぁクリス、いやエリス、流石に友達は選んだほうがいいぞ……。」コソコソ


「私も同意見ですよエリス……。」コソコソ


「いや今はクリスだから!それに友達じゃないし!」コソコソ


 おっとそもそもお前とptを組む話が話題にすらなってないぜイケメンさん…。


 と、クリスが俺の服の裾を引っ張った。


「ねぇカズマ。もうギルドに行こう?私が魔剣を渡しておいてなんだけど、もうちょっと天界のシステムを考えた方がいい事が分かったからさ。」


「手なわけで俺ら今から飯なんで…。んじゃ」


 …………………。


「……どいてくれます?」


 俺の前に立ち塞がるイケメン、俺はイライラしながら告げる。


 どうしよう、人の話を聞かないタイプのやつだ。


「悪いが、僕に魔剣という力を与えてくれた女神様を、こんな境遇の中に放っておけない。君にはこの世界は救えない、今回は偶々幹部を倒せたようだが、それも長続きしない。女神様達は僕と一緒に来たほうがいい。」


「あーうるさいな、人の話聞いてますか?こいつらは自分の意志でテメーの提案を断ったんだ、それともなんだ?お前はエリスの事が好きなのか?」


「………。そうさ僕は女神様が好きさ、そして好きな人を呼び捨てされるとは、こんなに不快感が与えられるんだね…。」


 成る程………俺はニヤリと悪い顔をして。


「は!残念だったな!エリスはもう俺のもんだ、お前は諦めて尻尾巻いて逃げとけ!」


 そういったと同時にイケメンは斬りかかってきた、そして顔を真っ赤に染めているクリスを見てやる気が出た俺は、イケメンに向かって…。


「スティーーーール!!!」


 俺の手には魔剣がしっかりと握られ、それを振り下ろした……。



「卑怯者!卑怯者卑怯者卑怯者ーっ!」


「あんた最低!魔法を使うなんて、剣で正々堂々勝負しなさいよ!」


 イケメンの仲間の二人の少女による俺への罵倒。


 俺はそれを甘んじて聞いていた。


 鞘越しとはいえ、重いショートソードで頭部を強打されたイケメンは、面白いし格好で白目を剥いて倒れている。


「うし、んじゃ帰るぞお前ら、流石に腹と背がくっつきそうだ。」


 そう言い、二人を無視して俺らは飯を食べに行くのだった……。




「本当に!申し訳無かった!!!」


 そういい土下座してくるイケメンと頭だけ下げてるその一味。


「あ?何だお前ら?こっちは食事してんだ、その不快な面見せんじゃーねよ。」


 おっと口が汚くなってしまった…。


 まぁこれは俺は悪くないねうん。


 それにほら見てみろ、クリスの目がドン引きしてる目だ…。


 そりゃそうだ、公で告白されたと思ったら、ptメンバーに斬りかかろうとし、返り討ちに合い土下座…。


 流石にダサいにも程がある。


「色んな人達から聞いたよ…。ギルドではご飯を作るのを手伝い、工事してる人達にバフ効果のある魔法を無償で使い、さらには賞金の1部を給付しようとする…。本当に申し訳無かった!」


 えぇ…。ギルドを手伝ってるのは金が欲しいだけだし、バフ効果は魔法の練習してるだけだし、なんなら賞金は全部ほしい位だ…。


 ただまぁこれは利用出来る。


「ふーん、まさか謝るだけな訳ないだろ?そんな善人に斬り掛かったんだから。」


「あ、あぁ…。何でも言う事を聞くよ。それで許してくれるならね……。」


「よし言ったな?ならお前の名前を教えてくれ。」


「……え?、本当にそんな事で良いのか?……。」


 本当は家とか買ってほしいが、一応異世界で初めてあった日本人なのだ、これからも仲良くしていきたい、ならここで好感度を上げておくのもいいだろう…。


「……分かった。僕の名前は御剣響夜、ミツルギとでも呼んでくれ…。」


「あぁ、よろしくなミルルギ、これからも日本人同士、仲良くしていこうぜ?」


 そんなこんなで色々あったが、異世界で初めて日本人と会った日なのだった……。



 「第2章 この真の仲間達とトレードを!前編」



「あぁ、金を使い過ぎた…。】


 あの後俺達は、賞金が入るまで少し散財して楽しんどこうと言う話になったが、一項に賞金がくる気配が無い…。


 このままではお金が尽きてしまう…。


「てことで出稼ぎに行ってくる。」


 ptメンバーにそう伝え、何かいいクエストが無いかと探していると…。


「ねぇカズマ?私もついて行っていい?」


 すると横からヒョコッと顔を出して俺に問い掛けてくるクリスが居た、危ない、もし俺じゃなかったら尊死していたことだろう…。


「クリスも来るならどうせならお前らも来るか?」


 するとダクネスとめぐみんが…。


「いや、私は昨日の今日で疲れたからやめておく。二人で行ってこい。」


「私も今日は撃ってしまった後なのでいいです。」


 ふーん、なら今日は久々にクリスだけとクエストか、初期以来だなぁ…。

そんな事を考えていると、クリスが…。


「ねね!カズマ!このクエスト何てどう?」


 そういい渡されたクエストは雪精討伐クエスト…。


 ふむ、一匹ごとにつき一万か…。


 それ程までに強いのだろうか?それならやめておきたいが…。


「ん?カズマ達は雪精討伐に行くのか?なら冬将軍に気をつけろよ。」


 ん?冬将軍……?なんだそれ。


 その後クリスに説明され、土下座すれば大丈夫と言う事を知り。


 雪精討伐に向かうのだった……。













「おいしょ!多分これで7匹目かな?」


 うん、とても順調に進んでいる!今だけでもう17万も稼いだぞ!


 何て考えていると、急に気温が下がった……。


「ん?あ、あれはもしかして?……。」


 白色一色の鎧兜。


 それは気味悪いながらも戦国鎧特有の華やかさは、僅かにも損なわれてはいなかった。キメ細かな意匠が凝られた陣羽織。


 白い冷気を発する力は、わざわざ近くに寄って見なくとも、恐るべき切れ味を秘めている事ざ一目瞭然である。


「なにボートしてるの!早く土下座して!!」


 そのクリスの一言で我に返り、またたくまにスライディング土下座…………。


 しかし1項に立ち退く様子がない……何故だ?


「」カズマ!武器を捨てて!!」


 その言葉を聞いた時、もう既に、俺は首が跳ねられた後だった……。




ーーそうして目が冷めた俺は、目の前に座る青い髪をした女性に聞いた…。




「あの…。聞いてもいいですかね?俺を殺した後、あのモンスター、どうなったか分かりますか?……。」


「あぁ、安心しなさい、あの後あんたを殺した冬将軍は消えていったわ。」


 そ、そうか、それは良かった…。


「にしても、あんた死んだばっかなのに良くそんなに落ち着いて居られるわね?」


「まあ、もう一度しんで居たので……。」


「ふーん…。それにしても落ち着きすぎだけどねぇ。」


「さて、佐藤和真さん、せっかく平和な日本からこの世界に来たのに、この様な事になり……。異世界から来た勇敢な人。せめて私の力で、次は平和な日本で、裕福な家庭に生まれ、何不自由なく暮らせるように、幸せな人生が送れるような場所に転生させてあげましょう……。」


 ……、やはり復活と言う選択肢は無いか……。


 ごめんなエリス、魔王討伐出来なくて…。


 そんな事を考えていると、急に空から大きな声で、、


「カズマ大丈夫!?今蘇生してるから少し待っててね!!」


 おぉ!流石エリス様!でもそんな事したらこの女神様に怒られるんじゃ……。


「………その声、、やっぱりエリスだったのね…。エリス?蘇生は天界規約に違反してるから駄目なんだけど?」


 やっぱりそうか……、ごめんなエリス…。


「あ、アクア先輩!?お、お願いです!一度だけ、一度だけでいいので駄目でしょうか?お願いします!!!」


「……エリス…。それは私情かしら?」


「ッ!……。私情です!」


「……まさかエリスが我儘を言うなんてね、、良い?一回だけよ?」


「あ、ありがとうございます!!アクア先輩!」


 なんだなんだ?俺は波長の外ってか?…。


「ねぇあんた?確か和真って言ってたわよね?」


「あ、はい。」


「あんた、私の後輩泣かしたらただじゃおかないからね?」


 おぉ〜こえぇ……。


 そんなにエリスが好きなのか…。


「ほら、、さっさと行った行った!次は寿命で死んでからここにきなさいよぉ〜!」


 そんな事を言われ、俺は段々と意識が遠退いていき………。















「カズ、、マ?…。」


 私の目の前には、首が離れ、瞬きの一つもせずに虚空を眺めているカズマが居た。 


 私は無我夢中にエリスに変身し、蘇生魔法を使った…。


 普段の私とは違い、今はカズマ以外の情報が入って来ない。


 もし今カエルに食われても気づかないだろう、、それほどまでにカズマに集中していた…。


 なぜたった一人の男にここまでする?心の中の自分に問いかけられた…。


 そんなもの決まっている、、【カズマ】だからだ…。



「う、う〜ん…。うん?」


 俺は目を冷ました、すると頭部に何か軟かい物があるような…。


「あ、カズマ…良かった…。生き返った…。」


 なるほど、俺は今クリスに膝枕をして貰っているのか…。


 さっきまで死んでいたとは思えないほどの性欲、これだから男は……。


「いや〜まさか武器を捨て忘れるとは、すまんすまん」


「全く…。もし私が居なかったら、カズマは日本に戻る事になってたんだからね?次からはちゃーんと注意してよ!!」


 まったくもってその通りだ、自分でも何故あそこまで油断したか分からない…。


「……まぁ、取り敢えず、お帰り。カズマ!」


「あぁ……ただいまクリス…。」



 そうして、ギルドに戻った俺達は、めぐみん達に起こった出来事を説明し、こっ酷く怒られた後、一先ずは簡単なクエストにしようと決めたのだった……。

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