反射のアクセサリー

プレゼントを買うのは久しぶりだった。

店員の女性は、おそらく20代。

幾つか見せてもらい、決めた。


「良いですねぇ。私のお父さんなんかプレゼントしないですよ」

苦笑した。 自分は、そういう年代なのだ。


あの手の店は、外まで見送ってから商品を渡すのだ。

「がんばって♪」

胸の前で、ぐっと握りこぶしをしたところが

可愛らしく、気恥ずかしかった。

軽く手を挙げて返した。



一番映えるネックレスを探し、選んだつもりだった。

実は候補の、どれでも良かったのかも知れない。

アクセサリーなど、彼女の輝きを反射させるアイテムに過ぎないのだ。


彼女の首にネックレスをまとわせ

それに気付いた __

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