魅了する粒子

タンクトップにカーディガン、ダル着。

それでも君は ” 素敵 " だった。 

陳腐な表現だが、そうとしか思えなかった。

全体が醸すニュアンスがそう感じさせる。


あえて表現すれば、更にありきたりになってしまう。


あえて言うなら

日本には無い空気感。いつか観た映画のワンシーンに似た。


全身のシルエットは妖艶で、表情は屈託ない少女のよう。

まとう周囲の空間にキラキラと、きらめく粒子が漂っている。

君は、いつだってそうだ。


自分で髪を切ったと言った。

君らしいな。

それでも乱雑な髪の一本一本のラインすら、愛らしかった。

乱れた髪先まで、君が俺を魅了する。


君に相対している時の心の内を、ありのまま表現した。

きっと君は笑うだろうな __

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