第45話 ユアショック
アダマンタイトゴーレムは所謂ボス耐性が付いているので
それがモンスターの攻撃技を模倣した魔法である『青魔法』の『死の宣告』だ。
一説によれば
ただし条件付きである。
それがMP0の状態である事。
そして今から使うスキルの効果は、『死の宣告』と全く同じ効果を敵に与える事が出来るのだ。
条件を満たした状態である為、俺の覚えたての
お前の秘孔は把握しているぞ!
胸に刻まれている(っぽい) emeth(エメス)の文字(のようになんとなく読め無くもない自分達がボコった時に出来た傷)のはじめのeだ!
俺の厨二知識を舐めるなよ!
emeth(エメス)とは、ヘブライ語で「真理」「命を吹き込む」を意味し、eを削り取ればmeth(メス)「死んだ」になりゴーレムは崩れさる! (全て俺の気分的なもの)
「
狙い違わず胸のeの文字(っぽい傷)を必殺拳で撃ち抜く!
アダマンタイトゴーレムから変化した
成功だ!
何かをさとった
「アアアぁー!」
「皆、避けろ! 後は避けるだけで勝利確定だ!」
9・・・8・・・7・・・6・・・
「べべべべ!」
狙われたチョコとシュドゥが大きく避ける!
5・・・4・・・3・・・
「シイ〜〜〜!!」
2・・・1・・・
「おらぁ!」
ボンッ!!!
強敵を騙し討ちするかのように倒すのは忍びないので、せめてもの供養に俺はカウンターオーラパンチで迎撃した。その瞬間アダマンタイトゴーレム改め
遅れて光のエフェクトがやってくる······
「お前もまた
ふう、本当に強かったよ。ゲームの時の1.5倍、いや2倍は強かったんじゃないか?
倒せて良かった。
『アダマンタイトのインゴット』、『聖銀のインゴット』、『魔氷の塊』を手に入れた!
アダマンタイトゴーレムが最初に立っていたところの後ろの壁に青く光る浮遊石の鉱床があった。
「シュドゥさん、浮遊石はどれを持って帰れば良いのかな?」
「人の頭位の大きさの物を十くらい欲しいのう」
なるほど。自分用に手頃なサイズを余分に二、三個持って帰ろうっと。鉱床からポロリと取ることのできる程よい物を卒なくインベントリに納めていく。
皆で手分けして浮遊石を必要な分集め終わった頃、岩の陰に隠れるようにして置いてあった宝箱をエリーが見付けた。
「わぁ! こんなところに宝箱です!」
「あっ!? 待って! この部屋の宝箱は······」
「えっ? ルイちゃん何か言った?」
俺の忠告は僅かに遅く、エリーはガチャリと宝箱を開いてしまった。
宝箱の中から握りこぶし大の雪玉二つ分の体で、
エリーと黄色いバケツの雪だるまがお見合いをしている。まずい!
「デs······なんだ、光の戦士か。困るな。うちのゴーレムを壊したりしちゃあ」
「ご、ごめんなさい」
「風の大輝石に言われて来たの? まさか浮遊石を勝手に持っていったりしてないよね?」
「必要だったので、この大きさのをいくつかもらいました」
「ん〜〜〜。その位ならまあ良いか。僕は土の
「は、はい······皆さん、この場所を早く出ないといけないみたいです! 早く動きましょう!」
エリーがそう言って、皆を促す。慌ててこの広場から出ると、黄色いバケツの雪だるまが広場の真ん中までトコトコと進んでくると魔法を唱えた。
「永久氷床」
部屋全体に、青い光がきらめく氷が徐々に満たされていった。部屋の全てが氷で埋め尽くされる頃には黄色いバケツの雪だるまの姿は見えなくなっていた。
広場の入口からコトンと何か小さな光る欠片が落ちてきたので、目ざとく見付けた俺はそれを拾い上げる。
『永久氷床の欠片』を手に入れた!
珍しいモノを手に入れたな。プレゼントしてもらえたのかな?
さて浮遊石は手に入れたし、もうここには用はない。カサンドラとザックも心配だし、レゴムの洞窟から早く出よう。
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あとがき
スペシャルサンクス 常闇さま
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