初任務・・・・2
心地よいを揺れと柔らかい温度を感じ、意識をうっすらと取り戻した。どうやら誰かに抱っこされているようだ微かにいい匂いが鼻孔をくすぐりとても心地よい、だがこの体勢おかしくないだろうか?俺は今女性にお姫様抱っこをされている最中である、眼を覚ましたが覚ましたくない複雑な男心に悩まさえれていると地面に落とされたお尻痛〜い。
「あんた起きてるでしょ!いつまで私に抱きついているのよ!変態!!」
どうやらツンツンさんが抱っこしてくれていたらしい、俺になんの恨みがあるのか地面に落とされた、別に抱きついていませんが!冤罪だ!私は痴漢じゃありません!と理不尽だなと思いながら、痛いお尻を擦って起き上がる、ツンツンさんがこちらを睨んでいたがそんなの構わず全員の無事を確認し、周囲を見渡すとどうやら俺が気絶していた間に廃墟近くまで来ているらしい。辺りが自然豊かだった場所から廃墟の建物がある場所へと来ていた、ふと遠くに廃墟の高層ビルが見えるが形が変じゃないか?途中でぽっかりでかい穴が開いているまるでなにかでくり抜かれたようだ。
「なぁあのビルなんであんなくり抜かれたようになっているんだ?普通あんな壊れ方しないだろ?」
仲間たちが全員不思議そうにこちらを見ている、こいつ何言っているのだろう?と顔に書いてあった。え?なんで俺変なこと言った?
「あんた気絶したから見てなかったのね、あれはヨミのアーティファクトでなったのよ、てかあんた人間だからそもそもあの場所からじゃ見えないでしょうけど」
驚いて眼を見開いてヨミの方を見ると、俺を見てビクッとした、怖くないよ〜イケメンだよ〜っと安心させるように見るとますます顔が強張っている、なぜ?そんな俺達を見かねたのか巨にゅ・・ゴホン、アインが間に入ってきた。
「これまでの経緯を説明します。少尉は覚えていないでしょうが、ウォーカーは我々を襲撃した地点からおよそ3キロ先から狙撃してきました。それをヨミのアーティファクトで精密射撃を行い撃破しましたが、その際周囲に爆音が響き周辺のウォーカーが集まる可能性が合ったため迅速に移動を開始しました。その際少尉の大事なナニ・・・・いえなんでもありません。」
最後に顔を赤らめながら視線をそらすアイン、え!なに?なんなの?俺の大事ななに!いやもしやナニですか!くそ確かめたいんだが!周りに女性しかいないから確かめられない!まぁ後でお花を摘みに行ったときにでも確かめよう、それよりレイブンの兵装は強力だな強力すぎて俺が近くにいると全力が出せないかもな、衝撃だけで身体が吹き飛ぶのは笑える全身の痛みは笑えないが。
俺が一人で考えごとをしながらニヤニヤしていたのが気持ち悪かったのだろう、彼女たち全員が俺から距離を取ってこちらを見ている。恐る恐るこちらに近づきながらネムが枕を抱っこしながら話しかけてきた、ネムが話しかけてきた!?起きてる!
「しょうい〜身体大丈夫?ネムが痛いのとんでけ〜しといたよ?しょういのしょういもネムがちょんちょんしたら元気になったよ?良かったね」
ネムさんどいうことですか?俺の俺をちょんちょん!?そして元気に!俺が気絶しているあいだになにが!?混乱しているあいだに都市の中心部に近づいてきていた。この都市なんだ?なんかおかしくないか?なにがと言われたらいまいち明確にすることが出来ないのだが、答えが分からずモヤモヤするが分からないものはしょうがない。とりあえず安全な場所でミーティングをしようと廃墟のビルに入る。
「とりあえず全員無事に作戦領域まで到着したな良かった、これからの行動について説明する。消息を断った量産型レイブンの部隊がどこかに居る又はなにかしらの痕跡があるはずだ、それをまず見つける。生存者がいれば保護し方舟に帰還する、なにかしらの痕跡を発見した場合は、情報を精査しこの場所でなにがあったのかを調べる。もし、異常事態が発生した際は、すみやかに撤退するぞ。ウォーカーも居るはずだ戦闘は出来るだけするな戦闘音でどんどん集まってきて都市から出られなくなる、斥候の能力が高いアインと索敵能力が高いヨミを中心に行動する。頼むぞ!」
全員が神妙に頷く1人ツンツンさんニルが挙手をして尋ねてきた、ちょっと時と場所を考えてツンツンしてよね!と思っていると意外と質問はまともだった。ニルいわく自分はオーディン製の最新型レイブンで戦闘に特化しているから殿は任せてほしいとみんなは私が守る、あんたの事もしょうがないから守ってあげるんだからね!だそうだ。ありがたや〜と拝んだら蹴られた俺上司なんだが解せぬ。
消息を断った部隊が最後に方舟と通信を行なった場所へとアインを先頭に慎重に移動する、アインがハンドサインで待てを後方の俺達にすると俺の場所まで下がって小声で話しかけてきた。
「少尉この先にウォーカーがいます、この先に行くにはどうしても戦闘しないといけないわ、他のルートはヨミが索敵した感じ多くのウォーカーがいるから一番安全なのがここを通ることなんですがどうします?」
「何体いるんだ?一応俺もウォーカーを視認したいんだが?」
「2体です、視認するのは大丈夫ですが。さっき私が待てとハンドサインを出した物陰からそっと覗き見てください。ウォーカーはこちらに気づいていないので物音に注意すれば気づかれません。」
慎重に歩いてアインがいた物陰まで移動し、そっと顔を出して通りを確認すると確かにウォーカーがいた。確かあれは、軍学校の資料で見た下級ウォーカーだったか虫型のウォーカーだ虫といえないサイズ(まるで昔、軍隊で使用していた戦車ぐらいのサイズじゃないか)だが全身メタリックな光沢しているが実際ウォーカーを構成している物質は金属だ、しかも普通の金属ではない魔導金属で構成されている、この魔導金属は普通の銃弾などでは傷1つ付けることが出来ないぐらいの硬度をしている。だから人類はここまで追い込まれている、奴等は固く、疲れを知らず、数が多く、クリスタルを潰すまで死なず、自身の質量を武器に突進してくる。しかも極めつけは人類が使用できない魔法を使用してくる。下級のウォーカーは魔法を使用してこないらしいが、今日狙撃を受けたステルスの能力を持っていたウォーカーも魔法を使用していたのだろう超遠距離射撃をあれほど精密に行うのは普通なら不可能なのだから。
それにしても蜘蛛型のウォーカーが2体かそれになんだかじっとして動いていないまるで寝ているようだ。これなら気づかれないで接近して仕留める事が出来るかもしてないなーと思っているとなんだか俺も眠くなってきた。うう瞼が重い寝たい枕くださいと思っているとネムがすぐ隣まで来ていた。
「しょうい〜良い子はおねんねしましょうね〜、ウォーカーも一緒にネムがおねんねさせるね」
ネムが可愛らしい着ぐるみをきていた、なぜ?着ぐるみ、しかもそれなんの動物ですか?
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