処女作
友達を刺した。腹の下の方、子宮のあるとこをこれできっと彼とも別れて、私と付き合ってくれる。初めて気持ちを伝える。
私あなたが好き。帰って来たのは予想外の言葉。
「気持ち悪い気持ち悪い嫌い嫌い嫌い死ね」
どれも愛の言葉では無かった。痛いと言ってすごい泣いてる。赤ちゃんがどうとかも聞こえる。聞きたくないことばっかり言われて頭がぐちゃぐちゃだ。まいちゃんだけ痛い思いしてるからかな。そうだよね私も痛い思いしなきゃだよね。ごめんね気づかなかったよ。私は彼女とお揃いになった。嬉しかった。これで許してくれるかな。「ごめんね痛かったよねでもこれでお揃いだね」
「意味わかんない返してよ誰か助けて」まいちゃんはまだ化け物を見るみたいな目で私を見てくる。私はまたわからなくなった。まいちゃんの綺麗な手首を切った。私と同じにしたくて。同じじゃない場所があるからダメなんだ。まいちゃんの手首は本当に綺麗で私のとは大違いだった。首に手の痕も体にあざもない。同じにしたくて思い切り彼女を殴る。お腹を殴る。腕も綺麗な脚もあざだらけになった頃やっと彼女は私に愛してるって言ってくれた。嬉しかった。いっぱいキスをしてあげた。やっと私に振り向いてくれた。だけどこれから一生一緒にいたくてでも、一緒にいれない気がした。とても不安だったけど、天才の私は思いついた。今ここで一緒に一生を終わらせたらいいんだ。思いついた私は直ぐに実行した。彼女の首にナイフを当て太い血管のところに刃を入れる。すごい勢いで血が吹き出してなんだかすごい綺麗だった。私も直ぐに後を追った。多幸感に包まれる。視界がゆらゆらで体が震える。すごく寒いでもまいちゃんと一緒だったからあったかかった。頭がぼーっとして。何も考えられなくなって暗闇に消えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます