第二十三話 安心感のある男の子
※二十二話の続きです!!
「んーー!!美味っしぃ〜〜♡♡!!!」
只今私は満面の笑顔でクレープを食べていた。
今日は期末テストが終わり、放課後が偶々空いている私とトーカを含む8人で遊ぶ事になった。
そしてお昼は牛丼を食べてから今はその近くの公園の中にあるキッチンカーが販売しているチョコバナナのクレープをキッチンカーの近くの長椅子に座り食べている所だ……
いやでも…
このクレープがマジ美味しいの♡♡!!!!
「ユウってやっぱ食べ物に目がないよね(笑)」
「!!…だ、だって美味しいんだもん……!」
「ユウは笑顔が可愛いからみんな見惚れちゃってるよー?」
「え…」
ふと周りを見ると…
あ、なんか見られてるな…
「で、でも!!そんな可愛い訳ない…」
「いや可愛いだろ」
「!!」
と、
「普通にいい笑顔してるって思ったけどな」
「…………////////////」
私は顔を赤くすることしか出来なかった……
そんな笑顔してたのか……
「………」※トーカはこの時、モヤモヤしてました。
「で、これからどーすんよ?」
薫が本題に入ろうとした。
「何か折角だし普段しないことをやりたいよなー」
と、
「普段しないことって?」
薫が質問する……
「なんかボーリングやカラオケ、スポッチャとかそう言うレジャー施設で遊ぶんじゃなくて何か自然と戯れるような遊び。ほら、森野が"海へ行くか"的なこと聞いてきただろ?名字に反してよ」
「……あ、確かに……邦山、上手い事言うね」
邦山君が最後に言ったことに
「あー、そういう系か……」
そして、薫が話を元に戻す。
「……あ!!!」
ピコーン!!!
「ん?小春?」
その時、
「ふふふっ………私は閃いたしまったのです……」
そして、こんなことを言い出した。
「え、何が?」
私は質問する……
「みんなが楽しめる遊びと言うのをです!!!!」
と、
「シャボン玉とか?水風船とか?」
「」
で、
その言葉を聞いた途端、
「「「「「「」」」」」」(図星か)
「あー、楽しそうだからいいんじゃね?」
蒼ちゃんがそのアイデアに肯定する声を上げる。
「でしょでしょでしょ!!!?」
ハルは満面の笑顔になった。
「だってシャボン玉とかってもういつやったか思い出せないでしょ?それに意外と楽しめるしさ!!!」
そう
「「あー、ごめん。最近やったわ」」
「」
私とトーカが同時に言う。
「やったんだー♡(笑)?」
「ロマンチックー♡」
スミと薫が茶化してきたので……
「べ、別にただ吹いて遊んだだけだわ!!」
「トーカが"どうしてもやんないとユウに嫌がらせするぞ"って脅してきたからやっただけだよ!!」
「何しょうもない嘘でコーティングしてんだよ!!お前が"トーカが吹いたやつを割りたい"って言ったんだろ!!」
「言ってねーから!!」
「まぁまぁ、お二人さん」
興奮する私とトーカを
「……………で、でも二人でやる時と八人でやる時は違った別の楽しさを感じることもあるかもしれないからどうかな!!」
「まぁ、水風船はゴミが結構出るしシャボン玉で良いんじゃね?」
薫は賛成した。
「だよねだよね!!」
「俺もそれで納得だわ!!!」
「じゃあ決定と言うことで!!!バンザーイ!!!」
と、
何が万歳なんだろ……
そして今、私達は都心から離れた海が近くにある自然公園の広場にいる。
「よし!!じゃあシャボン玉セットは沢山買ったし吹いて遊びましょーーう!!!!」
そして始まった。
で、皆さんは察してるかもしれませんが……
このメンバーな訳です。
このシャボン玉遊びでどんな感じなのかどうか……
その答えは……
「フーーー……」
ふわあぁぁ………
「おーー!!!でっけぇ!!森野めっちゃ吹くのうめぇじゃん!!!」
「当然でしょ?クールなお姉さんは何でもできちゃうのー♡」
そう
「//////!!」
「あれあれ?私が吹いたシャボン玉の中に入りたいとかって思っちゃったかな(笑)?」
「な//////!!?…な訳ねーだろ…///」
「えーー(笑)?」
「ほら、性格悪いとこ出てんぞー?」
薫が
「クールなお姉さんはドSなのー♡」
そう
ふわああぁぁぁ……
「!!!」
「俺も中々吹くの上手いでしょ?ねぇ?クールなお姉様(笑)」
トーカが
「トーカ君も吹くの上手だね!!フーー!!!!!」
「
「なるほど!!フーーーー!!!!」
「だから力を抜いて(笑)」
広場でわちゃわちゃ吹きながら楽しんでいたって言うのが答え。
"私と蒼ちゃん"を抜いてね…
私と蒼ちゃんはみんなと少し離れた所で座ってゆっくり吹いてた……
「フーーー……」
ふわぁぁ……
「あ、蒼ちゃんの吹いたシャボン玉大きいね」
「そうかー?まぁ、適当にやってんだけどさ」
「私もトーカも吹くの下手くそだったから少なくとも私達よりは全然おっきいよ!」
「んーー、あんがとね」
と、すぐ会話が終わってしまい無言になるけど蒼ちゃんといること自体は気まずくない。
なんて言うか…蒼ちゃんだから気を遣わないで済んでるのかなって思う……
あまり会話はないけど安心感がある……
「あ、それとさ」
「ん?」
私はふと思ったことを蒼ちゃんに聞く。
「今日はどうして来てくれたの?」
「……………別に理由はねーかな。ただ……」
「…………ただ?」
「伊織が"ボッチになりそう"な時がありそうだって思ったからそれを笑うために来た(笑)」
笑いながら蒼ちゃんは言った。
「」
私は蒼ちゃんの肩を小突いて頬を膨らませた。
でも、まぁ……
蒼ちゃんがいなかったらみんなの空気に合わせられず本当に"一人だったかも"しれないのは事実なんだけど…(汗)
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます