第十九話 信頼しあえて大切にする……誰よりも
「それはマジなの?」
私は親友で一緒のクラスの
「ま、マジ……」
今日は日曜で休みの日でありスズと行き慣れた都会のあるカフェで話していた。
「凄いな……一緒にお風呂入ったんだ……!」
「水着着てだけどね?」
「そ、それはそうでしょ!!!流石にその一線を超えたらリアルに少し引いちゃうよ……//////!!」
スズは顔を赤くしながら言った……
「だ、だよね……//////」
私も顔が赤くなっていた…
「でも…」
チョン
「!!」
そう言ってスズは私の鼻先を指で突いた。
「理由が可愛いすぎるんだよね♡」
「……////////」
私はただ顔を赤くしてしまっていた……
「ユウってホラー映画とかってやっぱあまり強くないよね」
「まぁ、そうだね………意外と私って怖がりなんだなってあの時更に実感したよ」
「ふふっ……ユウは女の子らしいんだよ」
「え……そ、そうかな……」
「そうだよ!気は強くて頭も良くてクールでしっかりしていてスタイルの良い美人で………でも、人一倍繊細で寂しがり屋の怖がり屋で臆病でよく顔に出る………人間らしいとも言うのかな?」
そうクスクスと笑うスズ……
「な、なるほど……」
私はスズのその言葉に少し納得してしまっていた……
女の子らしくて人間らしくもある……
「そっか……でもスズも女の子らしいと思う」
「え、そう?」
「そう思う……だって……
プリキュアは今でも好きでしょ?」
「!!!!!?……ま、まぁ、あのエンディングのダンスは今でも偶に踊るよ/////////」
「でしょ?だから女の子らしいと思う」
私は自然に返した。
この年齢でもプリキュアを毎日見てるんだったら、女の子らしさもあると思う……
私もお兄ちゃんと見てるし。
そして、一緒に論評している……
お兄ちゃんと見てるはここだけの秘密ね//////////?
「な、なんかユウの言う女の子らしいはズバって芯を食う感じだね」
「え、そう?」
「そうだよ!!…………やっぱユウは怖いや」
「え」
「でもそんなとこも………
大好き♡」
スズは顔をほんのり赤く染めた満面の笑顔で言ってきた……
「!!……………
私も大好きだよ」
私も笑顔でそう返した。
「いやマジで緊張したんだよ!!!」
因みに今は康二の家だ。
「マジでマジで!!本当に可愛いの何のってさ!!頼む時の仕草とか言葉とかさ……もう理性を抑えるのが必死だったんだわ!!」
「おー……」
「もう可愛くて可愛くて可愛くて………風呂場で水着なのに抱きつきそうになっちゃってな!!」
「なるほど……」
「マジ可愛いから…」
「なぁ」
「ん?」
「お前、めっちゃ凄いよ」
一旦、トーカの話を止め、康二は言った。
「めちゃめちゃ信頼されてるじゃん」
「………やっぱそうなんかな……」
「いや、そうだよ」
「俺は彼女と付き合ってお前らより長い時間過ごしたけど一緒に風呂だなんて思ったことも言われたこともねーよ」
「……………まぁ、それは俺も想像すらしなかったことだけど……」
「いや、マジでそんな信頼し合えるほど仲がいいって羨ましいよ」
康二は笑って言った。
この
「でも伊織さんって意外と積極的なんだな」
「え」
「その1人じゃ見れないくらいのホラー映画を借りたり、怖くて1人じゃいられなかったりって女の子らしくもあるんだな」
「」
「高一の頃、一緒のクラスだった時はそこまで明るい人には見えなかったからさ………なんか真逆な性格の"お前と相性が良い"って知ったらやっぱ心が通じ合う理想のカップルみたいな気がするんだよな」
「まぁ、幼馴染だから!!」
トーカは笑いながらそう返す……
「でも、薫とも幼馴染なんだろ?」
「!!」
康二が言った"薫"とは
薫はイケメンなユウとトーカの小学校からの幼馴染…
「伊織さんって薫とも仲良く話すじゃん?それに、薫と似たタイプしてるし最初は薫と付き合ってるんだと思ったよ」
「……………」
「だから、お前と伊織さんが付き合ってるって知った時は少し驚いた」
そう康二は笑った。
因みにトーカと康二は高校で出会い、一年の頃の移動教室での合同授業で仲良くなった。
そして康二と
トーカとユウが付き合ってることを康二が知ったのは結構最近だ。
ユウはあまり人と関わってることがなかったので康二ともあまり交流がなかった……
なので、ユウと康二自身はほぼ無縁であり会話もしてなかったからトーカと康二の話題に
「まぁ……ユウと薫が話してるのを見たらそう思うこともあるよな……実際、ユウと薫は付き合ってるって勝手な噂も中学の時出回ったし」
「え!そうなの?」
「まぁな」
「でも、付き合わなかったんだ……」
「そうだな……」
「あ、でも……朝一緒に登校し始めたのもつい最近だよな?今年とか……」
「一緒に登校自体はちょくちょくしてたよ……朝早めに出たりして人が全くいない時間帯に」
「…………なんか……本当にお前らって仲良いな!!」
康二は突如笑いながら言った。
「だろ?」
トーカも笑顔で返す。
「そんな手間が掛かることでも嫌がらずにし合えるって本当に仲の良さが伝わる………大切にしろよな!!お前のことを"誰より"も信頼してくれてる凄い良い人なんだからよ!!」
康二はその言葉も付け足す……
「…………あぁ……大切にするさ………"誰より"もな!!」
「んーーー!!!」
カフェを後にし、スズが伸びをした。
私とスズは都会のある駅前で後に集合する
「そう言えばもうすぐ夏休みだねー」
スズがふと言ってきた。
「そうだね……トーカにも言われたよ」
「…………夏は香月君の為に買ったあの水着で行くのかな?」
スズがニヤついて言ってくる。
「ま、まぁ//////!!!!……………行きたいな…///」
私はボソッとスズから顔を逸らして言った……
本当に人から言われると恥ずかしいんだよ////////!!
「あ、水着は香月君に見せた?」
「は、鼻血出させることに成功したよ………」
「えっっっっ!!!!!!!?」
今日一、スズは驚いていた。
そして……
一応これが、一昨日にトーカと映画を観てお風呂に入ったことを家族以外の人と初めて話せた後日談だった……
またトーカと入りたいや…////
完
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