第十五話 彼氏と服を見せる見せないでイチャつく話///
「はい?」
「いやだから……それ見せてよ」
私はトーカを家に招こうとしていた。
昨日、
私は
と、女子友達と遊んだ。
そして次の日、今日の放課後……
そのことについてトーカに話した……
時だった。
「え……」
「出来れば見てみたいな!」
トーカは笑いながらそう言ってくる……
何をかと言うと……
「ユウの新しいファッションの姿!」
そう、この前遊んだ時に服や下着を買う時に【トーカに鼻血出さすことが出来る…】
あ、うそうそ……
【トーカに喜んでもらえる】って3人が言ってくれてそれじゃあ、と思い買った。
なのでトーカには遅かれ早かれ見せようとは思っていた……
けど…
「見ちゃダメかな?」
「え…あ、いや……//////」
そもそも私が『服を買ったんだー』と言った時に……
『見せてあげる』と言う前に……
「え、見せて」
と言い出した……
何だよそれ……
トーカは想像以上に積極的だ……
ふ、ふざけんなよ……
嬉しいじゃん……//////!!!!!
「そんなみたいの?」
「ん、見たい!!」
「えーー………」
「見せてくれたら『チュッ♡』してあげるから」
「あ、そう言うのいいから」
トーカの冗談か本当か分からないけどそんなことを軽はずみに言われると少し萎える。
なので私は冷めた目でトーカを見た。
「じょ、冗談冗談!!そんなマジになんなって!!」
「まぁ、そんなしてほしいんだったら…」
チュッ
「」
「このくらいだったら……//////冗談抜きで今は勘弁してよ……/////////本気で恥ずかしいんだから…」
私はトーカの頬に軽くキスをした……
たまたま今は私の家の前で人はいなかったから!!!
だからそんな変なことを思わないでほしい!!
勝手にやっといて矛盾してるとか思わないで//////!!
本当に………//////!!!!
「」
「トーカ?」
「あ………ん?」
「矛盾したことしてごめん…」
「………ユウ」
「ん?」
ガシッ
「!!」
その時トーカが私の右腕を掴んだ。
ギュッ!!!
「!!?」
そうしてトーカは自分の胸に私を抱き寄せた……
「……と、トーカ?」
「畜生……」
「え?」
「ユウ…!!」
「は、はい…!!」
その時、トーカが少し強い声を上げた。
「さっきは俺をからかったの?」
「え…あ、いや……そう言う訳じゃない……」
「一つ言っていい?」
「………何?」
「ごめん」
「」
唐突に言われた…
「え、何が?」
私は質問した。
「本当にこんなこと冗談で言うもんじゃねーよな」
「…………」
「マジで理性が抑えられなくなった…」
「!………」
「なんでそんな顔を赤くしながらキスをしてくるの……本当に可愛すぎる////////悪いな…無理にそんなことさせちゃって……」
「無理じゃない!!!」
「!!」
私も気づいたら声が大きくなってた…
「全然無理にじゃ………ない……よ//////」
「………………///」
「………////////////」
私とトーカは暫く顔を赤くしていた……
「ねぇねぇ、あの人達どうして抱きしめ合ってるの?」
「羨ましい……」
「めっちゃピュアピュアしてる…//////」
「「はっ!!」」(そういえば抱きついていた!!)
と、通りがかる若妻さんや学生さん、子供達に見られていた//////
キスは見られてなかったよね…?
とりあえず急いで私の家に入った。
そして現在、私の寝室の中……
「「………………」」
私とトーカは暫く無言だった……
正直、キスやハグなんて腐るほどしている……
けど……
なんか今日のは違った……
なんて言うか……
恥ずかしいけど……いつも以上に気持ちを込めていたのかな……
トーカからも何か強い気持ちが伝わった……
昨日一緒に帰らなかったからか?
「ゆ、ユウ…」
暫くの無言をトーカが破った。
「な、何?」
「お、俺帰るよ」
「!!………え……」
「今日はなんか一緒にいない方がいい気がする……」
「な、何でっ!!!!!」
私は大きな声を上げていた。
「!!」
「分かってるけど………分かってるけどさ……"それ"は言わないでよ………」
「それ……」
「"一緒にいない方がいい"ってセリフは聞きたくない」
「」
「ごめん……我儘で面倒い女で………でも……」
"一緒にいない方がいい"
"これ"は本当に嫌いな言葉だから……
ポン
「!………」
「悪かった」
トーカは私の頭に手を置いた。
「だから泣くなって」
そう笑顔で頭を撫でてくる……
「は…?泣いてないんだけど……」
「あ、そうだった(笑)」
プクッ
私はいつも通り頬を膨らませた。
「つねるよ?」
そして、トーカを睨む。
「いやいや、そんだけで怒んなって(笑)。全く、怒っても可愛いんだからー、なぁー(笑)?」
私は強引に身を乗り出そうとした。
今、トーカとは私の寝室の床にある小テーブルを挟んで座っていた。
「止めろ止めろ、お前の腕じゃ俺は捕まえられない」
ムカッ!
「もう怒った。もう知らない。とにかくつねる」
私は頬を膨らませながらトーカに掴み掛かった。
そして暫くして……
「むーー……//////!!」
「ほらー、つねるって言った罰だぞー?代わりにつねり返しー(笑)」
私は"上手く体が動かせず"、トーカに力負けして逆に両頬を引っ張られていた……
「柔らかい柔らかーい(笑)めっちゃプニプニしてるわー」
そう言って手を離した。
「ともかく、自分が痛いと思うことは人にすんなよ?」
さらにそう笑ってきた……
「ごめん……気をつける……」
私は冷静になって謝った……まぁ、謝るって言うのもおかしいけどさ……
「……でもよ…」
「ん?」
ふと、トーカの声音が変わった…
「今は少し落ち着いたけどさ……さっき"あー言った"理由はさ……本当に理性が持たなくなるからなんだよ……」
「ま、またそれ………何で理性が持たなくなるんだよ……」
「だって……だって……
今、ただでさえ抱きしめたくなる心情なのに、大好きな人のそんな可愛い格好みたらさ…………
少しは分かれよ/////////」
そう口元を隠しながらトーカはボソッと言った……
「」
ブアッッ!!!!!!!!
私は"今日一"体が熱くなってしまった……
何だよそれ……
嬉しいじゃーねかよっ…/////////!!!!!
そしてさらに暫く私とトーカは赤くなっていた……
ヤバいな…ただ"新しい格好"を見せるだけでこんなになるなんて………
「ユウ……」
「な、何?」
「選んでくれ」
「え?」
「"新しい格好を見せて理性が抑えられなくなった俺に襲われるか"、"気持ちを入れ直してまた別の日に見せるか"」
「そもそもアンタから見せてほしいって言ったんだからアンタが決めてよ」
「え、いいの?」
「本当のことを言うと…今日見せたい!!……気がするから私は今日を選ぶよ……実際今、私の家だし……」
「……………」
「てゆーか"襲う"って何?」
「そこは触れるな!……………
分かった……見せてほしい……
お願いします…」
そう言ってトーカは頭を下げた。
ピッ
「ん?」
「あ、トーカが"選んでくれ"って言ったら辺から録音してた」
「はぁっ!!!?」
「当然でしょー?私のほっぺを無断で触ってきたんだからこれくらいは(笑)」
脅しにもならない脅しで勝ち誇ってニヤつく私。
とりあえずすみません……
ただ着る着ないの話でこんなに時間をかけてしまい。
結局着ることにしました。
完
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