第212話サンダーバードの巣3
ーサンダーバードの巣ー
新しく捕まえた密猟者達を牢屋に入れたマイケルが合流した後夕食を食べここにいる間生活をする客室へ案内され部屋で休んでいた月兎とみどりだったがマイケル・ジョーン・エリックの三人は夜中に何回か密猟者を捕まえるために出動していた。
「おはようございます。」
「おはよう。」
朝月兎が起きるとジョーンが既に起きていて朝食を作っていた。
「早いですね。」
「あぁ、俺は基本戦わないし毎朝密猟者達の引き取りが来るからこれくらいにはいつも起きてるんだよ。」
ジョーンが入れてくれたコーヒーを飲みながら月兎とジョーンがそう話していると
ピンポーン
とピンポンが鳴った。
「ドアを開けてくれるかな?俺は密猟者達を連れてくるよ。」
そう言ってジョーンが地下へ消えていったので月兎はドアを開けると
「…どうも。」
銃を持った軍人がいた。
「…………。」
「…………。」
お互い特に話すこともなくしばらくジョーンを待っていると
「んっ…しょ!連れてきたよ。」
何人もの密猟者を連れたジョーンが玄関へやって来た。すると軍人は無言でジョーンから密猟者達を受け取ると敬礼をし車に乗り込むと帰っていった。
「良し!これで密猟者の引渡しは終わったから朝食にしようか。」
こうしてジョーンと月兎が朝食をテーブルに並べていると皆も起きてきたので朝食を食べることにした。
「じゃあ改めて聞くけど月兎は俺との訓練。みどりはエリックとジョーンとの訓練で良いんだよな。」
朝食を食べ終わりみんなでまったりとしているとマイケルがそう月兎とみどりに聞いてきた。
「はい。僕が【アーマー】をみどりちゃんがエリックさんから弓術をということだったんですが…。」
「多分ラコタさんはジョーンさんのトーテムポールを使った監視網を私が草で出来ると思ったんですよ。それでジョーンさんも急遽加えたんですね。」
そう二人が答えると
「良し。分かった!じゃあ早速はじめようか。」
とマイケルが言いエリックとジョーンもそれにうなずいていた。
ーサンダーバードの巣・月兎サイドー
「良し。ここではじめようか。先ずは月兎に【アーマー】を改めて見てもらうよ。来い!グリン!」
家からかなり離れた場所へやって来た月兎とマイケル。修行前にまずマイケルが【アーマー】を見せる事になり月兎の前でオオワシとマイケルが一つになっていった。
「スゴいですね。」
「これが【アーマー】だよ。自分の相棒の特徴を自身に反映させより強力になる技さ。今のインディアンでは使える者もかなり少なくなった技なんだ。」
そう【アーマー】の事を語るマイケルは身体を透明で巨大になったオオワシが包んでいた。
「それどうなってるんですか?」
「そうだな。ぬいぐるみを着てる様なイメージで言いと思うぞ。」
月兎の疑問にそう答えるマイケルが回転するとマイケルの身体を包んでいるオオワシも回転をした。
「それで飛べるって事なんですね。」
「あぁ。それに【アーマー】は纏う生き物によって特別な強化がされるんだよ。」
「特別な強化?」
マイケルが空を飛んでいるカラクリを知ってうなずいている月兎にマイケルは【アーマー】の良さを更に話し始めた。
「例えば俺のグリンだったら風を操れる様になるんだ。俺が車とかを運べるのも風を操れるからなんだよ。」
「そうなんですね。魔法とは違うんですか?」
「そうだな。別に魔法というわけでは無いな。」
しばらくマイケルを見ていた月兎だったがマイケルが
「じゃあ月兎の相棒を見せてくれ。」
といったので月兎は三日月を呼んだ。
「グルァ。」
呼び出された三日月は月兎に甘えてきたので月兎もそれに答えて三日月を撫でる事にした。
「熊か…。これなら【アーマー】になったら筋力がかなりアップするな。」
そう言いながらマイケルも三日月を撫でようとしたが三日月は
「ガゥ!」
と吠えながら身体から炎をだしマイケルを牽制したのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます