第126話襲撃14
-皇居・異界ー
ドカン!ドカン!
ぬらりひょんによって異界へ飛ばされた忍びがしらと源弟はぬらりひょんの向かいどんどん術を使うが中々ぬらりひょんに攻撃をあてられずにいた。
「効かんよ。この術は防御の術だからな。お主が切った気配を消す用の術とはレベルが違う強度よ。」
と言いながら攻撃を受け流すぬらりひょんに対し忍びがしらと源弟は手数を増やし何とかぬらりひょんのダメージを与えられないかとしていたが中々うまくいかなかった。
(どうしましょう?源様。)
(うん。この結界も切ろうと思えば切れると思うけどかなり集中が必要だからな…。う~ん。難しいな。)
攻撃しながらも作戦会議をしていく二人だったが今一つ決定力に欠けていた。
「効かんぞ、効かんぞ!」
二人の攻撃を受けていただけだったぬらりひょんだったが遂に攻撃を始めた。
「ほれ、ほれ、滅!滅!滅!」
ぬらりひょんが腕を振るう度に忍びがしらや源弟が居た場所の地面が抉れ消滅していった。
「ほれほれどうした?踊っているだけではワシは倒せんぞ。」
ぬらりひょんの攻撃を躱している忍びがしらと源弟を見ながらそう楽しそうに言うが攻撃のためにぬらりひょんの防御が緩んだのに気付いた源弟はぬらりひょんに斬撃を放った。
「んな!?油断も隙もないな。」
源弟の斬撃を躱したぬらりひょんだったがすでに忍びがしらが移動しており、ぬらりひょんに触れると
「発破ぁ!」
と言った。すると忍びがしらがぬらりひょんに触れた場所爆発をし爆破自体は防げたぬらりひょんだったが爆風までは防ぎきれなかった。
「ぬぅぅぅ!」
忍びがしらの爆風によってぬらりひょんが飛ばされた先には源弟がスタンバイしていた。
「いくよ。空斬。」
飛ばされたぬらりひょんが近づくさっき隠れていたぬらりひょんを引きずり出した術を使い攻撃をした。
「き、効かんわ!」
この攻撃もなんとか防いだぬらりひょんだったがまた吹き飛ばされてしまった。
「では次、いきますよ。シッ!」
バン!
ぬらりひょんが再び吹き飛ばされた先にはまた忍びがしらが待ち構えており今度は足先で爆発を起こしぬらりひょんを吹き飛ばした。
その後も
「ほいっ。」
ドカン!
「はっ!」
バン!
「ほいっ。」
ドカン!
「はっ!」
バン!
「ほいっ。」
ドカン!
「はっ!」
バン!
とぬらりひょんを野球のキャッチボールのようにお互いへ吹き飛ばし合っていた。
「貴様ら、「ドカン!」いい加減に!「バン!」しろ!「ドカン!」そんなことをしても「バン!」ワシは「ドカン!」倒せんぞ!「バン!」。」
吹き飛ばされながらもぬらりひょんがそう言うが攻撃の手を止めることがない二人。いい加減怒ったぬらりひょんが攻撃に移ろうとするが何故か術が発動しなかった。
「な、なぜ術が発動せんのだ!「ドカン!」ガハッ!」
吹き飛ばされてながら何故術が発動しないのかぬらりひょんが驚いていると今度はぬらりひょんを守っていた術も発動せず忍びがしらの爆破が当たってしまった。
「グフッ。何故だ。貴様らはワシに攻撃をしていただけだろ?何故急にワシが術を使えなくなるのじゃ。」
忍びがしらの爆破をくらい吹き飛ばされなくなったぬらりひょんが地面に倒れこみながらそう二人に聞くと
「私が少しづつ貴方の中にある力を封じたからですよ。」
と忍びがしらが返した。
「ただやみくもに攻撃をしてきたというわけでは無いと言うことか。」
「だね。上手いこと僕らの被害もほぼ無く倒せたし君にはさっさっと死んで貰うよ。」
そう二人に感心しているぬらりひょんに止めを刺そうとする源弟だったが、
「フフフ、なぁ。この空間はどんな空間だとワシは言ったかな?」
「?何を言ってるの?君が作った空間じゃないけどたまたま入れたから使ってる空間なんでしょ?」
「そうじゃ。だから本来はこの空間に入った瞬間にお主らは負けなんじゃよ。」
「コイツいったい何を言ってるんだ?」
「!?いけません!源様!ヤツを気絶させてください!」
「?分かったよ。」
「遅いわ!グフッ!」
傷ついたぬらりひょんが訳の分からないことを言っていると思っていた源弟だったがぬらりひょんの言いたいことが分かった忍びがしらに言われてぬらりひょんに止めを刺した。しかし一瞬間に合わずぬらりひょんは自分から死んでしまった。
「死んじゃった。まぁいいよね。もともと殺るつもりだったし。」
そう言う源弟だったがそんな源弟に忍びがしらが
「では我々はどうやってこの空間から出るのですか?」
と言われ
「あ。」
と気付くのだった。
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