第68話どうしたものかねぇ。
ー病院ー
梨沙ちゃんの呪いをなおしたのは良かったが何故か梨沙ちゃんが術士でない人に効くはずの術が効かなかったことに月兎と麻椰ばぁが驚いていると
「あの聞いてますか?二人が仰ってた呪いってなんですか?そんなアニメみたいなことが本当にあるんですか?」
と梨沙ちゃんがどんどん聞いてきた。すると麻椰ばぁが月兎を部屋の隅に引っ張っていき、
(あんたこれどうすんのさ!)
と耳打ちされた。
しかし月兎もこんなことは聞いたことがないので
(や、分からないですよ!僕術士になったばっかですもん!麻椰ばぁこそ何でなのか分からないんですか?)
と麻椰ばぁに聞くと麻椰ばぁは少し考えたように顎に手を当てながら
(そうだね…。多分元々術士としての才能があったんだろうね。足立と言えば確か身体強化の術を使う家があった気がするよ。その家から出た人間の子孫なんじゃないか?)
と言った。
(そんなことあるんですか?)
(どんな名家だって術が使えない子供が産まれることがあるのさ。その子供は差別されることはないけど術士の家には危なくていれないからね早めに家族とは別に暮らすのさ。この梨沙ちゃんもそんな人の子孫だろうね。)
(そんなことが…。)
(しかしこんなことは聞いたことがないし見たこともないよ。)
そう二人で話していると
「あのー…。聞いてますか?」
と梨沙から話し掛けられた。
「あ、あぁ聞こえてるよ。しかしどうしたもかね。」
「ですよね。…あの梨沙ちゃん、キミが聞いてた呪いの話だけど決してアニメでもマンガでもなくなて現実の話なんだよ。」
そう梨沙に説明をしていく月兎。とても信じられなそうな梨沙が
「現実ですか?」
と聞くと麻椰ばぁも
「そうだよ。そうだね月兎。あんた何か術を見してやんな。」
と梨沙に術を信じさせるため月兎に術を使うよう言ってきた。
「術使えって自分の術は分かりやすいのは毒ですよ?そう簡単に使えないですって。」
と月兎が断ろうとすると破月が
『ちょうど良いではないか。我を実体化させようとしていたところで今回の件がおき先延ばしになっていたんだ。我をだせ。』
と言うと左腕から大蛇が現れた。
「うわ!何ですかこの蛇!」
といきなり現れた蛇に驚いていた梨沙に
「これが僕が使う術だよ。」
と言った。
「あんたそういえば宿しの術を使うんだって?なかなか有名だねぇ?調べたら直ぐ出たよ。しかし身体の外にだせるなんて珍しいね。雲居のとこの嫁以来じゃないか?」
「知ってるんですか?」
「そりゃあねぇ。有名どころだからね。知ってるよ。」
そう月兎と麻椰ばぁが喋っているとジロジロと破月を観察していた梨沙が二人を見て
「信じます!こんな世の中があったんですね!スゴいです!」
と興奮しながら近付いてきた。そのまま月兎の肩を両手でつかむと
「この術を鍛えれば貴方みたいにペットが出来ますか!」
と聞いてきた。
『ぺ、ペット!?』
「いや、破月はペットではないよ?」
そう言い月兎が破月のことを説明しようとすると
「こんな可愛い子がペットじゃないんですか!?」
とビックリしながら聞いてきたので
「そうだよ。この破月は妖怪。決してペットなんかじゃないよ。しかもこの破月は僕に取り憑いてるんだよ?」
と簡単な説明をした。
「そうなんですか?」
「そう。しかも術には向き不向きがあるから例え術を鍛えたところで梨沙ちゃんかわ必ずしも妖怪を使役できるとは決まってないんんだよ?」
そう梨沙ちゃんを諭そうとしたが
「でも少しでも可能性があるのならやってみたいんです!私生き物が好きなのに家の事情で飼えないんですだからもしかしたら飼えるかもしれない!それだけで良いんですお願いします!」
そう梨沙に詰められて月兎がタジタジになっているなか部屋の隅で
『我妖怪で少しながら神威があるのにペットって…蛇だぞ?怖いはずなのに可愛いって』
と破月がいじけているのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます