第二章 親友ってなんじゃろうな?
こうして一時間目の魔力測定が終わったのじゃ。その瞬間、周りから遠ざかれているような気がしてのう。
一人規格外が混じっておるから接しづらいんじゃろう・・・
そうこう思っていると・・・
「お前、ステータスひっくいな!!」
なんか騒がしかったので声の聞こえるほうに向かったら・・・
一人の生徒が龍之介+その他のカスキャラにいじめられているではないか!
「なんだなんだ、何してるんだお主ら」
わしはとりあえず話を聞いてみることにしてみたのじゃ。そしたら・・・
「こいつのレベルとステータスが低すぎて話になんねぇからいじめてんだよ!」
大人気な!?小学生低学年のセリフじゃろ!それ!
「お主ら小学生なのか?」
「小学生じゃねえよ!高校生だよ!!」
「まったく16歳がそんなガキンチョみたいなことを言ってたら親御さんの顔が赤くなるぞ」
そしたらカスキャラたちも顔を赤くして去ってしもうた。
「えっと黒速次射・・・だよな?」
振り返るとさっきいじめられていたカスな男(まだ仮)が立っていた。
「お主は・・・」
困っていそうだったから助けたのじゃがわしはこの若造が誰なのか知らんかったのじ
ゃ。
「
まず初めに思ったのじゃが・・・
「お主何歳?」
彼の姿は16歳っぽかったがなぜか体が小さく感じたからのう。
「4歳だけど」
「は?」
わしは一瞬何を言っているのかわからんかった。
「まぁ生きた年数は16年だけどね」
さらに意味不明なことを言い出した。
「俺の誕生日は2月29日」
ん?もしかして・・・
そのまさかだった。そう、彼は4年に一度しかやってこない2月29日生まれなのじゃ!!
「それでステータスが低かったのか・・・」
これでさっきの容姿の話もステータスの話も全て合点がついた。
「ってかお主魔法は詳しいか?」
「まぁ本を漁ってたりしてたからね」
わしがこの質問をしたのには理由があるのじゃ。なぜならわしに魔法の知識がないからじゃ。初めはみんなと一緒に覚えようと思ったのじゃが・・・ステータスがあれではのう・・・
「ぜひわしに教えてほしいのじゃ!!」
「は?」
それから小2時間、彼に魔法に関する知識を教えてもらったのじゃ。
「助かったわい。さすが親友」
「いつお前の親友になったんだ」
とにかく遅延にお礼を言っていた。
「そういや思うのじゃが・・・」
「ん?なんだ?」
わしは前世でも悩んでいたあることについて聞こうと思っていた。
「親友ってなんじゃろうな?」
「は?何言ってんだ?お前さっき自分から俺を親友だって言っただろ」
「いや、それはノリというかのう・・・」
わしはいつもこのことについて悩んでおったんじゃ。前世でも、そして今でものう。
「う~ん、深く考えなくてよくないか?」
「え?」
すると遅延が語りだした。
「親友って心の友のことを言うんじゃないのか?自分のことを分かってくれるやつを親友って呼んでみればいいさ」
「じゃあ大場もじゃのう」
「それは違う」
わしはまだ親友についてわかっていないようじゃ・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます