「暗澹たる泥中から」/ エル様
本日の主人公は「暗澹たる泥中から」の主人公、エル様。
作品はこちら↓↓↓
https://ncode.syosetu.com/n9027if/
以下、作品のあらすじより抜粋
動物霊、妖怪、神……それらを自分に憑依させる種族、異憑(いつき)。
人口の大部分を異憑が占めるこの世界において、それができない種族は無憑(むつき)と呼ばれ、時には差別や冷遇を受けることもある。
エルはその無憑であり、そんな"常識"の被害者だった。
いつしか笑顔の作り方すら忘れてしまったエルだったが、それでも今は冷遇とは程遠い平穏と幸せを享受していた。
大切な友人たちの死を知らされ、失意と絶望のまま自殺を選ぶまでは。
しかし、死んだはずのエルは目を覚ました。何故か自殺する半年前まで時間が巻き戻った世界で──。
それではエル様の占い結果です。
1枚目:剣の10 正位置
2枚目:悪魔 逆位置
3枚目:死神 正位置
画像はこちら。↓↓↓
https://kakuyomu.jp/users/Kotonoha_Touka/news/16818093079075052201
◆1枚目 :過去に起こった出来事、あなたの根の部分を示しています。
剣の10 正位置
どん底、破滅、先がない、諦め、終わり。
<通常の解釈>
倒れた男性に10本の剣が突き刺さっているカードです。描かれている空は暗く、明るい未来を創造することはできません。
何か大きな問題が発生し、これ以上進めないことを示します。「終わり」を示すカードであり、時に大アルカナの「死神」と近い解釈をします。
今回は一枚目、過去を表す位置に出ておりますので、何か最悪の状況を乗り越えたことを示していると思われます。何か思い当たることはありますか?
<物語上の解釈>
冒頭のシーンを表しています。過去の位置に出ていますが、通常の解釈とは異なり乗り越えられてはいません。
◆2枚目:現在、間もなく起きること、今、あなたを取り巻くものを示します。
悪魔 逆位置
見えない悪意、無自覚な悪意。
<通常の解釈>
悪魔と鎖につながれた男女が描かれています。背景は1枚目の剣の10と同様に暗く見通しがききません。
正位置では欲望、妬み、嫉妬等のマイナスの感情を示します。
また、どうしても叶えたい願いの為に正しくない手段を用いる、と言った意味も持ちます。
逆位置になると隠れた悪意、無自覚な悪意を意味します。
あなたの周りに、あなたが気が付かないうちに見えない悪意が忍び寄っているかも。
対抗するにはまず正体を見極める必要があります。
<物語上の解釈>
占いの結果では逆位置で出ていますが、今回は多分に正位置としての解釈も含んでいます。非常に迷いましたが、正体の分からない不気味さを表したくて逆位置を採用しました。
物語のキーワードとして見え隠れしている<悪魔>を悪魔の逆位置で表してみました。主人公の周りで起きている、「何かわからないけれど恐ろしいこと」の寓意としています。
「無憑を取り巻く無自覚な差別」の暗示にもなっています。
また一枚目二枚目の真っ黒な背景はタイトルの「暗澹たる泥中から」にかけています。
悪魔の頭の上にある逆五芒星は逆十字と同じく悪魔を示す意匠であることと、真っ黒な背景と逆五芒星には、無憑の印のイメージを込めています。
◆3枚目 占いの結果や未来の出来事、アドバイスなどが来ます
死神 正位置
終わり、おしまいにする、縁が切れる、死と再生
<通常の解釈>
物事の終わりを意味するカードです。縁の終わり等も意味するカードです。悪い意味ばかりのカードでもないのですが、二枚目のカードと合わせてみると、いい意味には取りにくそうですね。
<裏の解釈>
一枚目と同じ意味、同じものを示します。
<まとめ>
一つの大きな困難を乗り切ったのもつかの間、次の困難が迫っているようです。
貴方の大事なもの、あるいは大切な人との関係が終わってしまうかも。
回避のカギは隠されており、今は見つけるのが難しそうです。よく観察して原因を突き留めましょう。
<まとめ、裏>
悪意立ち込める「現在」が二枚の「死」に挟まれています。一枚目の「剣の9」は通常なら「乗り切った終わり」「超えた困難」を示しますが、実際には超えられていないので、三枚目に同じアルカナが形を変えて現れています。
つまりこのままでは同じ結果になる、ということですね。
さて、占いでも分からない「悪魔」とは一体何なのでしょうか。「同じ結果」を回避するために、知らなくてはいけないこととは何なのでしょうか。
その答えは是非本文で!
エル様、作者の金萌 朔也様、企画お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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