第4話 青龍との再会

家に入ってリビングに着くと、姫宮さんのお母さんがいた。

「今日から娘さんに霊能力の指導をします。海宮空と言います。よろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします」

よし、今の所問題はなさそうかな。

「では早速、指導をさせていただきたいのですが…」

「ええ、よろしくお願いします。真琴、頑張るのよ」

「はい、お母さん」

そうして僕らは庭に出た。

「じゃあ今から指導を始めるんだけど…その前に、」

「?」

「霊気出してもらってもいい?」

「ああ、分かりました。…えいっ!」

謎の掛け声と共に姫宮さんが霊気を纏う。

「うん、基本はある程度できてるね。じゃあ次に霊弾を飛ばしてみて」

「はい!」

そして霊弾を飛ばす。うん、やっぱり基礎技術はできてるな……よし!

これ以上霊能力を上げるには実戦あるのみ。なら…

「うん、大丈夫そうだね。じゃあ、明日から早速僕と一緒に死神の仕事をやって貰うよ」

「?死神のお仕事と霊能力の特訓、どんな関係があるんですか?」

「ああ、死神の仕事も2種類あって、普通の魂送りと、悪霊討伐があるんだけど…見た所実戦が君には足りてないから、実際にその能力を使って悪霊を討伐してもらうよ」

「分かりました」

「じゃあ、明日の夜9時にまた神社の境内で集合ね」

「あれ、もう帰るんですか?」

「あー、いや、少しここの神と話してから帰るよ」

「了解です。では、また明日」

「うん、じゃあね」

そう言って僕は境内へ向かう。さて、どこにいるかなー…っていた!

「せーちゃん!来たよー」

「あ、イチ!久しぶりー」

さて、ここでこの姫宮神社で祀られてる神について説明しよう。ここで祀られているのは"せーちゃん"こと青龍。

中国の神獣"青龍"の分体の女神だ。

「どうしたのー?急にここに来て?」

「ほら、例の姫宮の1人娘に霊能力の指導をしに来てたんだよ」

「あー、なるほどねー。あの子、潜在能力は結構あるんだけどねー」

「ま、実戦がなきゃそんなもんな気もするけどね」

「それもそーだねー」

「じゃあ、僕はもう帰るね」

「うん、また話そうねー」

そう言って僕は神社を出て、人気の無い路地裏に入った。

「じゃ、転移するか」

そして次の瞬間、天界に着いていた。

「やっぱ転移って便利だよねー」

じゃ、れーちゃんと遊ぼ…報告しようかな。

この時間だともう業務も終わっているだろうし、執務室にはいないだろう。そう考えつつ僕は、僕たちの部屋へと向かった。




※※※※※※※※※※





冷静に考えて、姫"宮""神社"ってなんか重複してるような気がしているのは私だけでしょうか?

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