第15話 公民館
公民館の探索は特に何があるでもなく順調に進んで行き残すは広間と倉庫のみとなった
知夜を先頭に広間に続く廊下を進む
しばらく進むと腐敗臭のようなものが漂ってきた。もしかしたら広間に何かがあるのかもしれない。知夜は少し足速に進む、その足はすぐに止まった。そして一言呟く「なによあれ...」と。廻は何事かと目を細め広間の方を見た、そして気づいた
「えっなんだこれは...」
広間は真っ赤に染まっていた...中央には血肉の山ができていた...その中から見える手足や頭、臓物がその血肉の山が人の死体によって出来たと物語る。
知夜は動揺を押し殺し前に進む、廻はさっきの事もあって精神的に参ってしまったのかその場から動けない
「廻は倉庫調べてて。ここは私に任せて」
廻は頷き目の前の惨状から逃げるように倉庫に向かっていった
知夜は広間へ足を踏み入れた
「こういうのはいくら経験しても慣れないな」
知夜は死体の山を掻き分けながら進んで行く...
『...き...ひ』
その中から微かに声が聞こえた。生きてる人がいるのか?声に向かって死体を掻き分け進む。
『きん...はっ...たい...』
少しづつ大きくなる声に向け進む
『緊急事態発生!No.T緊急事態である!至急退避せよ!』
「これはトランシーバーかな?」
声は死体の山に埋まっていたトランシーバーからだった
『No.T緊急事態発生!マニュアルに則り至急退避せよ!退避完了後被害の報告をするように』
その声の後ろではけたたましい警報音がなっている。それと同時に多数の悲鳴も聞こえる
「何があったの...」
ただ分かるのはNo.T緊急事態なるものがこの惨状を作り出したという事だけだった
一方その頃...
「なんなんだよあれ」
廻は倉庫前の壁にもたれかかっていた。知夜の事や先程の部屋で廻の精神はかなりまいっていた。幸いにも正気を失う事はなかったが、その精神に受けたダメージは計り知れない何かの拍子に正気を失いかねない危うい状態だ。
「気を取り直して調べるか」
そう言って倉庫の扉を開けるとそこには死体があった
次の更新予定
毎週 水・土 22:00 予定は変更される可能性があります
君が泣いたあの5月 ドールズ @dottotell
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。君が泣いたあの5月の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
白雪姫の埋葬 CoCシナリオ/しき
★0 二次創作:クトゥルフ神話T… 完結済 9話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます