第12話 襲撃
同時刻...フィリップは用務員の仕事を終え帰宅途中にシェアハウス近くの公園でアリシアの姿を見た。
「おっアリシア...」
アリシアは3人の男に囲まれていた。よく見ればその手にはナイフが握られている。
「何をしてる貴様らぁ!」
フィリップは持っていたカバンを捨てて男たちに走り寄りアリシアに1番近かった男に向かって拳を振るった。後頭部への完全なる不意打ち。殴れた男は首をあらぬ方向に曲げられて地面に倒れた。フィリップはそのままアリシアを庇うように男たちの前に立ち塞がった。男たちは少し動揺していたようだったがすぐにフィリップにナイフを向け戦闘態勢に入った。
「アリシアここは私に任せて逃げなさい」
アリシアは恐怖の為か腰が抜けて逃げれる様子ではなかった
「少し戦いずらくなるが仕方ないな...貴様らが何者かは知らんが。貴様らは私の逆鱗に触れた」
先に動いたのはフィリップだった。大きく拳を振りかぶり顔面に向け放った。それを当てられた男はそのまま白目を向いて倒れた。こっちは死んでいないようだ
「...不覚」
フィリップの横腹にはもう1人の男のナイフが突き刺さっていた。フィリップは膝を着いた。意識はあるが膝を着いたまま動けない
ーこのままだとアリシアが...アレを使うしかないのか...私は覚悟を決めるしかないのか...あの日々をトラウマを克服する時が来たのかもなー
フィリップは何かを呟きながらゆっくりと立ち上がった...
翌日公園で3人の変死体が発見された。
その様相は悲惨なものだったそうで1人は首がへし折られ1人は丸焦げに、最後の一人に至っては首を折られた後に燃やされ殺されていたという
この事件の目撃者は不自然なほど少なくこの事件は未解決事件として迷宮入りすることとなる
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