第6話 電話の相手
廻は部屋に戻るとスマホを取りだしどこかに電話をかけた。普段使っているものとは別のもののようだ。
『予定より早いわね。報告頼むわ』
電話の相手の声は加工されおり少し聞き取りにくい。ただ口調は女性のそれだ。
廻は今日の出来事を事細かに伝えた...
『なるほど。私達も動いた方がいいかもしれないですね。かといって正体を明かすほどあなたに信用はありません』
廻とてこの電話の相手の正体を知らない。1ヶ月前に連絡が来た近況報告をするだけで月に10万明らかに怪しかったが金に困り果てていたのでこの仕事を受けることにした。最初は相手は裏社会の人間ではないかと思っていたがここ最近この相手は人ではないではないかと思うようになっていた。廻の中では相手の正体を知りたい好奇心、知ってしまったらもう後戻りはできないのではないかという恐怖心が葛藤していた。
「信用を勝ち取れればいいんだろ」
廻が選んだのは前者だった...
『そうですね。ではあなたに少し仕事を頼みます。これをこなしてくれればあなたの事を信用し正体を明かすとしましょう。詳細はメールで送りました』
メールの通知が来た
『この内容は当然秘密です。他者に漏らすことのないように』
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