第5話 報告会
香織、廻、知夜の3人がリビングで今日調べたことを共有していた。フィリップはまだ帰ってきていない
「何やってんだよ!尾行バレたのかよおめぇ!使えないな!」
「はぁ?だったらあんたがやらんかい!」
「2人とも落ち着いて!」
燃え上がる2人を香織が抑え込む
「それよりもこれよ。はい今送ったからLINE確認して」
...
「なんだよこれ」
「やっぱりあの時の...」
「知夜何か心当たりがあるのか」
「それが...」
知夜は今朝の出来事を話した
「それ早く言ってよ!」
「だとするとあの体育教師がこの日記書いてある先生か」
「いや違うと思う。味方ってより敵って感じの目だった」
「なるほど敵ね。聞いた感じアリシアは気づいてないかもしれない」
「多分そうだと思う」
「それじゃあ当面はその体育教師を調べる感じで。後日記に書いてある教師が誰かってのも調べないと」
30分後...
「ただいまー!」
アリシアが帰ってきたようだ。
「ただいま」
何故かフィリップと一緒に
「何でフィリップが一緒に帰ってきてんだよ!」
廻が驚きのあまり声を荒げる
「用務員のバイトが募集されていてな。この前応募して採用されたんだ。今日が初出勤だった」
「フィリップ初日から大人気だったんだよ」
「本当かよ」
「本当だよ!あとこれ美沙叔母さんに渡しといて明日家庭訪問だから」
アリシアは家庭訪問の日程が書かれたプリントを廻に渡して自身の部屋に戻った
フィリップを混じえ報告会が再開された
「体育教師...あぁ武藤先生ですね。あの人結構恐れられてますよ。むっちゃ怖いですから」
「日記書いてある教師に心当たりは?」
「...アリシアはよく担任の佐藤先生と話しているのをよくみますね。むしろそれ以外の先生とは授業以外で話しているのは見てませんね」
フィリップは饒舌に語った。何でそんなに見てんだよと一同がドン引きしたのは言うまでもないが情報自体はかなり有益なので反応に困っている様子だ
「よく見てんなフィリップ...色々凄い」
フィリップへの当たりが強い廻でさえこの有様だった
報告会は終わり住民達は自身の部屋に戻って行った...
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます