第3話 夢の掲示
ある夜ルイリィは不思議な夢を見た
「この子が私の弟…可愛い🩷」
「リンダルトと名付けたわ」
「リンダって呼んでたからなのね…よろしくね♪私が姉ちゃんよ…」
「ほらリンダ〜遅いわよ!」
「姉ちゃん〜待ってよ!置いてかないで」
幼い弟と戯れる少女
また場面が切り替わった
「そんな…ママが死んだ?嘘…いやだ〜いやだ〜ママ!ママ!帰ってきて〜!」
その後しばらくすると新しい母親が出来たようだ
しかし継母は少女と弟を虐待していた
「やめて!ぶたないで!言う事聞くから!」
「サキュバスの血を引く汚らわしい娘…お前なんかお前なんか!」
その後弟も虐待された
また場面が切り替わった
「さぁ…これでもうお前の顔を見る事も無いわ…あはははは」
少女はゴブリンの巣に連れて行かれて置いてけぼりにされた
そして引き込まれれてゴブリン達に強姦された
「いやぁーっ!やめて!痛い痛い痛い!私の中に入ってこないで!」
泣き叫ぶも誰も助けに来てくれない
絶望感の末少女は発見されたが事既に遅し
ゴブリンの子供を孕った少女の腹を食い破って亜人が産まれた
少女は出血多量で亡くなったようだ
産まれた亜人を少女の弟が泣き叫びながら姿形がわからないほどに切り刻んだ
また場面が切り替わった
虹の橋の前で成長した少女が誰かと話している
「そろそろ生まれ変わる頃だね…ルルアンはもう決めてるの?」
「ええ…私はリンダの娘として生まれ変わろうかと思っているわ」
「そうか…俺も同時期に生まれ変われる事になったんだ」
「そうなの!じゃあまたバスクと出会える可能性があるのね!」
「きっと見つけ出すよ…今度こそ2人で幸せになろうね」
「約束よ?約束破ったらわかってるわよね?」
「ははは…相変わらず怖いなぁ…大丈夫…その為に目印をつけとこうかと思ってるんだ」
「目印?」
「3つ並んだ星型のアザだよ」
「良いわね!同じ場所に同じアザを見つけたら良いのね?」
「左腕の上腕が良いかな?」
「ええ…バスクオム…約束よ…絶対私を見つけてね」
「ああ…ルルアン…再び出会える日まで…」
そこで目が覚めた
ルイリィは自分の左の上腕をめくってみた
そこには3つ並んだ星型のアザがあった
「この夢が本当なら同じ場所に同じアザがある男がいるはずよね…」
ルイリィは左の上腕に3つ並んだ星型のアザがある人物を探した
「俺には無いな…」
「僕も無いよ」
「ルイリィ様おはようございます。星型のアザですか?僕にはありませんね」
しらみつぶしにさがしたが見つからない
「やはりただの夢だったのか…」
諦めかけたその時、騎士団に入隊したバルクレオの姿を見つけた
彼は隊服を中庭で洗っていた
上半身半裸の状態
ルイリィはそっとバルクレオの左の上腕を確かめた
「なんだ?ジロジロみて…」
気づかれてしまった
「いや…確かめたいことがあって…お前…左の上腕に3つ並んだ星型のアザはあるのか?」
「変な事聞くんだな…確かにあるけどそれがどうかしたか?」
ルイリィは急いで確かめると確かにバルクレオの左の上腕には3つ並んだ星型のアザがあった
「夢じゃ無かったのか…」
そう呟いた
これは運命なのか?ルイリィは自分自身に問いかけるのだった
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