第2話 王宮騎士団精鋭部隊

ルイリィは王宮騎士団の一部隊を任されてる隊長である


ルイリィは今まで自分の性別を隠していたのだが、採用試験に起こったハプニングによって明らかになってしまったのだ


彼女は女扱いされる事を嫌っていたので男装していたのだ


彼女の率いる部隊の隊員は戦士レナード


彼はドワーフの戦士アーノルドと人間の女性の間に生まれた戦士である


武闘家リルヴェアは獣人の武闘家レックスの愛娘


法術薬士のセージムはホビットの薬士ムウと人間の法術士の男性の間に産まれた


パラディンのロディはパーサーカー族のナジェバラムと有翼人族のセリスの息子である


賢者のアルティマはエルフの魔法使いマリエルの子供で性別不明だ


魔剣士ドラグナーはナーガの子供でこちらも性別不明



彼等は全員が隊長であるルイリィと幼馴染であった



「さて…昨日の採用試験で不正を働いたバルクレオの処分を僕達で決めて良いとの事だ」


「リンダルト様は娘である君を随分と信頼しておられるのだな」


「父上は僕が娘だからって贔屓にしてる訳では無いぞ?」


「それより奴をどうするか…だろ?」


「好戦的で良いと思うが俺は…」

レナードが楽しそうにそう言うとリルヴェアも頷く


「こんな危険な奴ダメでしょ…ルイリィに怪我させるなんて!」

セージムは怒りを顕にする


「しかし使いようによっては役にたちそうだが?」

ロディがそう言うとドラグナーも同意した


「う〜ん…こいつの素性は洗ったの?」

アルティマがそう聞いてきた


「ああ…出身はカサンドラのスラム街だそうだ…幼い時に親を亡くして天涯孤独だった所をアサシンのドベルクに拾われて育てられたそうだ」


「ドベルクの弟子なのか?」


「そのようだ…」


「そんな奴野放しにしとくのは…」


「僕はうちの部隊に入隊させて一緒に戦ってもらおうと思っている」


「何だって!危険だぞ?」


「いや…あの時僕を殺そうと思えば出来たはずなんだ…でも奴はそこまでしなかった…何か意図があるはずなんだ」


「おいおい…寝首でも欠かれたら命は無いぞ?」


「その時は僕の見る目が無かっただけさ」


「覚悟は決まってるようだな…」


「本気なんだな…」


「まぁ面白そうだから私は良いわよ」


「ええーっ!僕は反対だよ!ルイリィの命が狙われるかもしれないのに」

セージムは焦りを見せた


「バルクレオよりもランドルの方がヤバいだろ…あいついつもルイリィの後をつけ回してるんだぞ?」


「そうそう…陰からこそっと見てるのよ〜気持ち悪い!」



「兎も角…僕はバルクレオをうちの部隊に引き入れるからそのつもりで」



その翌日に王宮騎士団にルイリィ親衛隊が結成される事になるのだった


今までも大勢のファンがいたのだが女性である事が判明した事によって更にファンが増えた為だった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る