第9話 常闇の森?道中だと!?

 常闇の森へと向かう道中、俺たちの絆は日に日に深まっていった。マリナの剣術は言わずもがな、エリスの知識と魔力、そしてティアナの機敏な動きと情報収集能力が相まって、俺たちはどんな困難も乗り越えられる気がした。


 道中、俺たちはいくつかの村を通り過ぎた。各村で休息を取り、情報を集め、物資を補給した。その中でも、特に印象的だったのはエリスの冷静な判断力だ。ある村で怪しい影を見かけた時、エリスはすぐにそれがスパイだと見抜き、未然にトラブルを防いだ。彼女の知識と洞察力には、いつも感心させられる。


 一方、ティアナはその機敏な動きで村の市場での交渉を担当し、必要な物資を驚くほどの安値で手に入れてくれた。彼女の交渉術と迅速な行動には驚かされるばかりだ。


 そしてマリナ。彼女は戦闘時の頼もしさだけでなく、俺たちの精神的な支えにもなっていた。ある夜、俺たちがキャンプを張っていた時、彼女はふと俺に話しかけてきた。


「クルア、私たちがここまで順調にこれたのは、あんたのリーダーシップのおかげだと思うよ。ありがとう」


「いや、皆がそれぞれの力を発揮してくれているからだ。俺一人じゃどうにもならないさ」と俺は答えた。


 その言葉にマリナは微笑み、そしてふと真剣な顔つきになった。「でも、クルア。本当の目的は一体なんなんだ?いい加減教えてくれてもいいじゃないか? 」


 俺は一瞬、返答に詰まった。ハーレムを作るというのが俺の真の目的だなんて、言えるはずがない。


「俺の本当の目的は、この世界をもっと安全で平和な場所にすることだ」と俺は答えた。


 はい。嘘です。


 俺たちは、常闇の森へと向かって進んでいった。


 常闇の森の入り口に立った時、その不気味な雰囲気に一瞬、全員が緊張を感じた。しかし、俺たちの結束は固く、恐怖を感じる暇もなく、前進を続けた。


 森の中は暗く、視界はほとんどなかった。しかし、エリスの魔法の光が俺たちの道を照らしてくれた。彼女の魔法は驚くほど強力で、その光は闇を切り裂き、俺たちを守ってくれた。


 道中、突然、森の奥から不気味な音が響いてきた。俺たちはすぐに戦闘態勢に入った。すると、巨大な魔物が姿を現した。全身を黒い鱗で覆われ、鋭い牙を持つその姿はまさに恐怖そのものだった。


「皆、準備はいいか!」と俺は叫び、

 武器がない俺は、指示をするしかなかった。



 マリナはすぐに前に出て、魔物に斬りかかった。その剣術は見事で、魔物に深い傷を負わせた。しかし、魔物は簡単には倒れなかった。

 エリスは強力な魔法を放ち、魔物を攻撃した。その一撃で魔物は大きく怯んだが、それでもなお戦意を失わない。


 ティアナは素早く動き、魔物の背後に回り込んで攻撃を仕掛けた。その動きはまるで風のように速く、魔物に対して致命的なダメージを与えた。彼女の動きには、俺たち全員が驚かされた。


 全力で戦った。魔物の攻撃をかわしながら、剣で反撃を続けた。最後には、全員の力が結集し、魔物を倒すことができた。


 戦いが終わった後、俺たちは疲れ切って地面に座り込んだ。

 

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