第7話 パーティーが?全員女子だと!?

 リリーアと共に旅を続けることを決めた俺たちは、村の皆に別れを告げ、広大な世界へと旅立った。彼女の決意と情熱に触れ、俺の心も次第に勇気と希望に満たされていく。俺の願いを叶えるための旅は、これからどんな冒険が待ち受けているのか予測もつかないが、リリーアと共にいることで不安は和らいでいた。


 初めに向かったのは、南方の大都市シルヴァリアン。そこには冒険者たちが集うギルドがあり、多くの情報や仲間を見つけることができると聞いていた。道中、リリーアと共に森を抜け、川を渡り、様々な自然の景色を楽しんだ。彼女の笑顔と笑い声は、どんな困難な状況でも俺を支えてくれた。


 シルヴァリアンに到着すると、その賑やかさに圧倒された。巨大な城壁に囲まれた都市は、様々な人々で溢れ、活気に満ちていた。市場には多種多様な商品が並び、行き交う人々の喧騒が響いていた。俺たちはまず、ギルドを訪れることにした。


 ギルドの中に入ると、多くの冒険者たちが集まっており、情報交換や依頼の受け渡しをしていた。俺たちは受付に向かい、自分たちの目的を伝えた。受付嬢は微笑みながら、俺たちに登録用紙を渡してくれた。


「お二人とも、冒険者として登録されるんですね。何か特定の依頼や情報をお探しですか?」


 俺は少し考えてから答えた。「そうですね、まずはこの都市についての情報が欲しいです。そして、俺たちがこれから目指すべき場所や人物についても知りたいです。」


 受付嬢は頷き、数冊の本と地図を取り出した。「こちらがシルヴァリアンの案内と、周辺地域の情報です。特に注目すべきは、この都市の南にある『常闇の森』。そこには多くの秘宝や伝説が眠っていると言われています。また、もし強力な仲間をお探しなら、ギルド内の掲示板に張り出されている募集を確認してみてください。」


 俺たちは案内された本と地図を受け取り、ギルド内のテーブルに座って計画を立て始めた。リリーアは地図を広げ、興味津々にそれを眺めた。


「クルア、この『常闇の森』に行ってみましょうよ。」


「そうだな、まずはその森を目指してみよう。それと、仲間も必要だ。掲示板を見てみよう。」


 俺たちは掲示板に向かい、多くの募集広告を見つけた。その中には強力な戦士や魔法使い、盗賊などが求められており、俺たちも仲間を募るための広告を張り出した。


 数日が経ち、俺たちの募集広告に興味を示す者たちが集まり始めた。彼らと面談し、最も信頼できる仲間を選ぶための試練を設けた。その結果、戦士のマリナ、魔法使いのエリス、そして盗賊のティアナが俺たちの仲間に加わった。


 マリナは、リリーアよりも巨乳で、剣術の達人だった。彼女の剣術は一目瞭然で、俺たちの旅には心強い存在だった。エリスは知識と魔力に溢れた女性で、冷静な判断力を持っていた。ティアナは素早く、情報収集や潜入任務に優れていた。


 新たな仲間を得た俺たちは、次の目的地である『常闇の森』へと出発した。その森は、古代の魔法が封じられていると言われ、多くの冒険者が挑戦してきたが、無事に帰還した者は少なかった。


 道中、マリナは俺に話しかけてきた。「クルア、あんたの目的は宝なのか?」


 俺は笑いながら答えた。「それも目的の一つだが、俺にはもっと大きな目標がある。」


 そう、彼女たちには言えるはずがない。ハーレムを作るということが俺の目的だなんてな。


 マリナは頷き、満足そうに微笑んだ。「なるほど、それなら私も全力でサポートする。」


 エリスとティアナも、それぞれ自分たちの意見を述べ、俺たちの絆はさらに強まった。リリーアも全力でサポートしてくれた。


 シルヴァリアンを離れた俺たちは、さらに険しい道を進み、ついに『常闇の森』の入り口にたどり着いた。暗い森の中には、不気味な雰囲気が漂い、何が待ち受けているのか予測もつかない。だが、俺たちは新たな仲間と共に、強い決意を持ってその一歩を踏み出した。


 その森には、伝説の秘宝や古代の魔法が封じられているとされ、多くの危険が待ち受けていることは確かだった。しかし、俺たちはお互いを信じ、共に立ち向かうことでどんな困難も乗り越えられると信じていた。


「みんな、準備はいいか?」俺が問うと、仲間たちは力強く頷いた。


 リリーアが微笑みながら言った。

「クルア、一緒に頑張ろうね。」

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