第11話 インターン
涙が毎日のように込み上げてくる中、現実は就活生の身。
学校に誰にもバレるわけにも行かず、ただ日々を忙しく過ごすしか方法が無かった。
ヒステリックを起こす頻度が多くなった。
ただの八つ当たり。
「リーに出会ってなんでこんな悲しいことしか起きないの。別れてくれてたら、ここまで辛いことなんて何もなかったはずなのに。」
リーはひたすらに謝るばかり。そして、
「今回の辛かった経験があってこそ、就活も成功させて、お金貯めて、結婚しよう。その時、この子は産まれるんだよ。」とばかり。
私は人殺しなんかではないと、会うのが遅くなるだけなんだと。
物は考え物だと鬱状態の私を丸め込んでくれた。
彼もこの一件があって、結婚と子供という言葉を意識しながら頑張っているようだった。今までの過去はしまって、リーのいう通り頑張って幸せな家庭を作れるよう、未来を考えるようになった。
そうやって1年が過ぎ、大学4年生になった。
9月はリーと出会った日であり、命日でもあった。
おめでたくて、悲しい日に。
1年前の超音波をみながら、リーとの記念日の準備をしていたある日の事。
事件はまた一つ起きてしまった。
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