第6話 呑み会

道端で会ったリーと小学生ぶりに会ったというランボー似のランボという彼の同級生。久々に呑みに行こうと流れで呑みに行った。私は、課題があったため後で合流することになって、夜の10時くらいにカラオケに到着した。 


そこには急に参戦したという女の子2人とランボとリーとリーの友達、ロイが居た。ロイは眼鏡をかけて見た目からして陰キャのゲームオタク。とっても優しくてよく家にも遊びに来る一人だった。


私が到着した時には、もうみんなある程度酔っぱらっている状態で、来て早々韓国のお酒ソジュを何杯か飲む羽目になった。一人の女の子は面識があって、体重90キロ位あるぽっちゃりを通り越した女の子。その子も結構頭おかしくて、

「ランボは私の旦那で、ロイはセカンド、そしてリーは外見は良いけど彼女持ちだからサードで。」とか私の目の前で普通に冗談かましていた。

もう一人の女の子は彼女と従兄弟で、

「私はAB型だからマジでクレージーだから絶対楽しいよ!」とかいいながら、初対面のランボに対して軽いビンタしたり煽っていた。


既にキレていたランボに酔ってるみたいだから、まあまあみたいな感じで慰めてランボと私とロイは置いてけぼりにされながら実行中の呑み会。


その後王様ゲームをしている訳でもないのに、そのAB型の女の子と腕を組みながらラブショットとかしてたリーに流石にキレた私は、「帰るわ。」 の一言で帰った。

私がキレた後ランボもブチギレて帰ったらしい。


次の日ひたすら謝ってきて、「もうお酒は控えるから。」といいながら終わった出来事。


こんなAV染みた動画を見ることになるなんて。


動画の内容は、ラブホでAB型女が酔いつぶれてる時、リーの名前を呼びながらロイとセックスしているモノだった。そこにはリーのパンツと財布があり、動画を撮っているのも、もちろうリーだろう。本当に引きすぎて声も出なかった。


話し合いもする価値すら思えず、「普通に犯罪だよ。」と言いながら別れを告げた。


彼は私の足にしがみついて、ぼろ泣きしながら本当に別れるのだけは無理だって3時間位力ずくで私が家を出るのを阻止していた。許して下さいとピーピー朝になるまで謝りこんできて、いい加減疲れ切っていた私。


「本当に犯罪者とは付き合えない。気持ち悪いからお願いだから別れてください。」とまで言っても泣き散らかし、

「お前がいなきゃダメなんだ。別れるなら本当に俺自殺する。」って目の前で包丁持ってくるくらいメンヘラになっていた。普通に怖すぎたし、1日中これだけ泣き散らかし謝られそしてメンタルもやられた私は、怖くて別れる事すらできなかった。


この時本当に別れてたら、まだ若いうちにもっと幸せな思い出沢山出来たんだろうな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る