下校どき雨はわりなく降り初めて傘の花咲く道のにぎわい
秋は長雨の季節。
おかげで体調を崩してしまって、今日は小学校の登下校の見守り当番を休んだ。
家のそばの学校に自分の子が通っていたのはずいぶん前のことで、その子はいまは遠い町で自分の子を育てている。
定年してから見守り当番をはじめてもう十年になる。
互いに顔を覚えて、あいさつをかわす子供たちが自分と地域とをつないでくれているような気がする。
下校どき、子供たちの声がそとから聞こえてくる。
窓からのぞくとちょうど雨がまた降りはじめる。
こちらは勝手に心配するが、子供たちは雨なんか平気だ。
そこらで嬌声をあげながら傘をひらく。
ぽん、ぽん、と道じゅう花が咲くみたいにひらいてじき傘で満ちる。
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