第21話 コンビニ決済サービス

 会社のOB会年会費の支払方法を、コンビニ決済サービスに変更することになりました。


 今まではOB会の会員の皆様に、銀行振り込みでお願いしていたのですが、不都合が色々と多かったのです。


 例えば、入金状況を通帳記入でチェックすると、振込者の名前が『OB会』だったり、『OB会の会長名』だったりするのです。


 こうなると誰が振り込んでくれたのか、一切判りません。


 それ以外にも、家族名等での振り込みだったり、2回も振り込んでくれていたり、入金された金額が間違っていたりと、困惑するばかりでした。


 そこでOB会の役員会議で、OB会年会費の支払方法を、コンビニ決済サービスに変更したいと、OB会役員や事務局を何とか説得しようと、申し出した訳です。


 税金の支払いや通販等の支払いで、殆どの皆さんがコンビニ決済を利用経験しているはずだからと、銀行振り込みよりも絶対に便利だからと、支払いのための手数料もOB会負担で対応可能だと、何度も説得した訳ですね。


 でも、最初に事務局の担当者にコンビニ決済サービスへの変更を提案した時は、面倒くさいのか、余計な仕事が増えるのがイヤなのか、殆ど無視状態。


 業者の選定等、殆どのことをお膳立てしての提案にも関わらずです。


 提案は何か月も放置されていて、進捗状況を確認すると、実施できるかの可能性調査や現状との対比すら行っておらず、辟易としたものです。


 揚げ句、コンビニ決済サービス会社とは、今まで会社の取引が無いだとかの言い訳を言い出す始末。


 それでも何とか説得して、コンビニ決済サービス会社と契約までこぎつけました。


 たったこれだけの変更でも、6~7カ月の時間が掛かりましたよ。


 実際にコンビニ決済サービスがスタートすると、上に記したようなトラブルも全く無くなり、今までよりも様々な仕事が相当スムーズになったので、事務局はニコニコ状態でしたけどね。


 OB会としての支出は、コンビニ決済サービス会社に支払う手数料等が増えましたが、事務局の余計な手間も減り、納付期日までの納付率も大幅に上がりました。


 OB会の会員が、銀行振り込みで支払う手数料の総額よりも安く済んだので、トータルで考えれば、かなりお得だったと思っています。


 今まで経験の無い事を新たに始めるのは、中々大変だと言う好い事例ですね。


 

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