　今回の企画、二枚目はこちら！

　「瑞国伝」

　水野文華さんの作品です。

【ジャンル】

　異世界、中華風ファンタジー。

　主従の絆を描いたヒューマンドラマですね。

【描いたイラスト】

　小説のラスト、皇帝となった李翔令（りしょうれい）と楚清朗（そせいろう）が主従の誓いを交わすシーンをイメージして描き起こしました。

【感想】

　志（こころざし）破れ宦官（かんがん）に堕とされた清朗（せいろう）と傲慢（ごうまん）な皇太子・李翔令（りしょうれい）。

　清朗（せいろう）は死に場所を求めていて、李翔令（りしょうれい）との出会いも最初は己が死ぬために利用しようとしていたが……。

　二人が互いに影響を受け、希望あるいは成長して行く過程が丁寧に描かれており、共感と感動のある素晴らしい作品でした。

　なのですが、一点。

　個人的に気になったのが、一話の冒頭すぐ後に世界観と専門用語での背景説明が続いてしまう事です。

　これが読者さんの入りを狭めてしまっていると感じました。

　冒頭で一気に語るのではなく、お話の中で必要となった時に説明する感じで全体に散りばめると、読者さんが回れ右せず物語に入り込みやすくなるかな、と思います。

　あくまで個人的な感想なので、聞き流してもらって大丈夫です。

　冒頭で読むのを断念してしまうのは勿体無い、一人でも多くの方に最後まで読んで頂きたい作品です！

　是非、皆様も拝読を！！

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