第14話鬼と病のJK

これはクラスメイトを追い込んだ日の夜の出来事。


「…頭が痛い。」


私は寝ていたはずなのにずっしりとゆっくり襲ってきた頭痛に目を覚まさざるおえなかった。


「喉もなんかイガイガする。乾燥かな。」


とりあえず加湿器つけてっと。


なんかボーッとするな。


寝起きだからかな?


頭痛いし頭痛薬飲んでまた寝よ。


「…はぁ。ダルい」


ベットから足を下ろして腰掛けてみて気づいた。


なんかすごく体がダルい。人1人背負ってるみたい。


薬飲みに行こうと思ったけど…


もう少し休んでから行こうかな。


そんなに痛いわけじゃないし。


ーバフッ


「はぁぁ…疲れたのかなぁ。あんなに喋ることってないし。」


結局泣きながら謝罪してきて事件は終わった。


私に横柄な態度をとっていた担任も、謝罪を強要していた校長もPTAから猛バッシング受けて今後どうなるやらって感じ。


私も私でやりすぎだって言われたけど。


「結果、仕掛けた方が悪いのよね。思い出したらなんか疲れたな。寝よ。」


明日は学校休むし。


ゆっくり休めば体力も回復するでしょ。


…なんて。そんな事を考えた1時間前の私を殴り飛ばしにいきたい。


「ーっはぁっ…ぐっぅぅ」


頭が割れそうなほど痛い。


ベットの上でのたうち回ってるけど、起き上がれないほどに目が回る。


なんだこれ?


まさか脳梗塞…?


ーコンコン


「おい木葉、入るぜ?」


「はぁ…はぁっ…な…によ」


ガチャって開けられた私の部屋の扉。


鬼がなんかソワソワしてるのが分かる。


明かりが眩しいっ


余計に目が眩むっ


「おい大丈夫かよ?呼吸荒いじゃねぇか、何があったんだ?」


「ふぅーっふぅーっ!わ…かったらっ苦労しなっーグッゥ!!」


「どうしたんだよ…とりあえず救急車呼ぶか。」


近くにあった私のケータイで電話しようとしてる。


でもそのケータイ、指紋認証にしてるからかけられないと思うけど…


「指紋認証つけてんのか。手ぇ借りるぜ、どの指だ?」


「右のっこゆび!」


「なんでそんなめんどくせぇとこで指紋録ってんだよ…お、開いた。119っと。」


普段使う指だと簡単に開けられるからでしょ!


頭痛いのにこんなくだらない事でイラつかせないでよっ


「はぁ…ぅ…」


「状態ですか?今はー…」


なに、これ…


鬼の声が遠くなっていく…


視界が歪んで…白くなる…


「ーパタン…」


「おい木葉、頭いてーんだろ?…?おい、木葉?」


《どうされました?容態は?》


「おい!?生きてんだよな!?どうしたよ、さっきまで話してたろ!?」


《なにかありましたか?一旦落ち着いて》


うるさい…


声が頭の中でガンガンと反響する…


静かにして…

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