第6話 妖精達が夏を刺激する

未来世界から現在世界に行くことを決めた俺と灯里の2人はこれまでの魔戒騎士としての活躍ぶりを知った番犬所の上層部の司令から特別に休暇を用意された、そして俺は心良くそれを受け入れ、休暇で海と月が見えるビーチリゾートのホテルに来ていた、蒸せ返る熱帯夜、そして夜空を彩る花火、まさにいたせり尽せりといった感じのホテルでそしてこの街じたいもコズミックルビーこと明星遥香がリーダーを務めるコズミックフォースが取り戻した街である、灯里は銀と白色のビキニの水着に着替えプールやスパを思う存分満喫している、そして未来世界の魔戒騎士である俺と灯里が現在世界で変化をもたらしある肉体を極限まで高めた存在を生み出すことも灯里の神眼で予測はできた、現在世界でもしその存在を確認できればそしてその強さも確かめたい、ヒカリナキセカイとなったこの世界とは違う道に進むことになるからだ、にしてもだ女性はまるで妖精に見せられたかのように色っぽい水着が多い、そして退魔士である祭羽は赤色と朱色のビキニの水着を着ていた、この街では妖精が夏を刺激するらしくそのせいで男子も女子もまるでハメを外している、俺は休暇として心置きなく楽しんではいる、そして灯里は俺に「久々の休暇、楽しむべき」と言った、とにかく今はこの休暇を存分に楽しもう、そして祭羽もプールに飛び込み、灯里と水遊びをしている、そして肩にはワインレッドの水鉄砲をかけている、しかも只の水鉄砲ではなく下級妖怪や魔物を撃破、撃退可能というとんでもない代物だ、しかも水鉄砲の水圧は霊力で自在に変えられる言わば護身用といった感じか、退魔士であるが故に持つことの許可がでたのだろう、そもそもここに下級妖怪の河童はもういないのだがいちようは念の為だろう、祭羽は俺に水飛沫をかけ「さぁ!存分に満喫しましょう!」と笑みを浮かべる、俺は剣型の水鉄砲を持ってプールに飛び込み、祭羽と水鉄砲の撃ち合いに興じた、魔戒騎士としてはどうかと思われるが俺はかつて漆黒の銀翼で遠野神威が入隊した時の川遊びを思い出していた、夜叉動乱事件の前に俺達が自らの能力移植手術で手にした変身能力に覚醒した時のことだ、その時も高層ビル1つを大気のプラズマで撃ち抜いたもののボディガードの任務はその時もちゃんと果たした、そしてその結果、遠野神威、彼女は新たな漆黒の銀翼のメンバーとして入隊、そしてその後に退魔士の里に向かう道中で俺達は川遊びをしたというわけだ、今の伊邪那美祭羽、彼女は鬼神変身を手にし自らの衝動すら手なづけている、退魔士のリーダーとしてはふさわしい、俺は護身用に聖剣を貸し出してもって来ている、そして聖剣とは正に聖なる刃、魔導剣とは全く逆の存在だが神妖である八咫烏の力を移植手術した俺にはその聖剣に宿る精霊じたいも身に纏うことができた、そして聖剣精霊変身はその精霊のもつ膨大な霊力の扱いが難しく非常にコントロールが難しい、そしてその聖剣に宿る精霊じたいの衝動をも手なづける必要がある、あくまでも保険と言った感じだろうか、灯里も人間界に顕現した神、アマテラスであるのだから、そして芥川はプールと海ではしゃぐ女子と男子を見て「ふふ 実にいい小説が描けそうじゃないか?そうだろうさっちゃん」と言った。さっちゃんは「ええ、そうですね、先生」と言った、彼は生まれながらにして作家、そしてそれ以上でもそれ以下でもない、現在世界で新たな存在が生まれることを俺と灯里にこのビーチリゾートのホテルに着いた時、教えたのも実は作家である彼だ、ホテルに泊まる手続きをしている最中、俺の肩に手をあて「君が未来世界から現在世界に赴くことで超人と呼ばれる存在が生まれる、そして彼らはこの未来世界では生まれてこなかった希望となる存在だ、そして一度、君は遥香君とともにその超人と呼ばれる存在と2対2の手合わせを現在世界ですることになるだろう」とそしてその芥川の言葉を聞いて俺の心は踊った、やっと久々に張り合いのある相手が現在世界で生まれる、そして芥川は「魔導剣で鎧を纏わず進化変身で戦いたまえ、未来世界の君と現在世界の君ではそれほどまでの実力の差はある、きっと進化変身でも超人と互角以上に渡りあえるはずだよ」とその芥川の言葉には確かな自信が宿っていた、進化変身でも今の俺なら超人とも互角以上に渡りあえるという確かな自信が、そして未来世界から現在世界に赴く当日、まずは俺が覚醒変身をした黒色のインナースーツに金色のエネルギーライン、両肘両膝両膝には金色の装飾品、そして赤色と白色の羽織と背中に白色と赤色のラインが入った2つの背中マント、そして俺は右手で赤色の光で円を描き、三種の神器 八咫鏡の力で炎の鏡を出現させた、そして灯里に拳を突き出し「じゃあまた現在世界で」と言った、そして灯里も「ええ、また現在世界で会いましょう」と言った、そして俺は未来世界から現在世界に赴いた。

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