第5話 運命の歯車が ゆっくりと動きだす
これは羅生門が開いたことで未来世界、このヒカリナキセカイに転移してきたある文豪とその妻、彼らの話だ、雨が降りしきるある街を1人の文豪とその妻が歩いていた、そしてその名を芥川龍之介、さっちゃん、彼らは自らの興味の赴くままに妖怪と魔物がいる街を歩いていた、和服の着物を纏いこの荒廃した世界では一風変わった感じだ、そして芥川龍之介は「やはりこの世界は実に面白い」とさっちゃんは「そうですね」と返した、そこに魔物が剣で斬りかかった、そして激しい土煙と火花が飛び散る、なんと芥川龍之介は1つのペンで魔物の剣の斬撃を防いだのだ、そして芥川龍之介は「君、人が楽しんでいる時に失礼じゃないか」と言うと魔物の身体に毒が数秒でまわり動きがぴたりと止まった、そして次にペンで紫色の光で斬るように描くと火花とともに魔物は爆発した、芥川龍之介は「やれやれ、この世界は飽きないな」と言うとペンを構えた、さっちゃんも袖から出刃庖丁を抜く、魔物の群れの目的は最初から彼らだったのだ、そこに上空から金色騎士の鎧と魔戒騎士の鎧を纏った俺と灯里が合流を果たす、そしてその理由は破滅願望があまりに強すぎる彼らを魔戒騎士側が野放しにできなかったからだ、既にさっちゃんは狂気に飲まれつつあった、灯里はさっちゃんに「狂気に飲まれるのはよくない、自分を保って」と魔導剣 伊邪那美を構えた、そして少なくとも現在世界と未来世界の決定的な違いがあるとすれば文豪である彼らが転移してきたことぐらいだ、そして次の瞬間、さっちゃんの出刃庖丁で魔物の大群を次元ごと斬り裂き爆発させる、そしてその後、灯里にさっちゃんは「私はあの人を害するものが許せないだけです」と言い放つ、そこにすかさず鬼神変身をした柚希と進化変身をした霊羽が加勢に加わった、柚希はさっちゃんに「その意気はよし!だけど巻き込まないでね」とそして次に霊羽は芥川龍之介に「あんたもしっかりなさい!あの子の見張り引き受けてもらっておいてなんだけど」と言った、魔物の群れが次々と俺たちに襲いかかる、だがその戦乱を芥川龍之介とさっちゃんは蹴散らしながらも悠然と歩きながら魔物の群れを次々と倒していく、霊羽は理を書き換えながら獣のようにアグレッシブに魔物の群れと戦う、柚希も青色の光の斬撃を火花とともに魔物の群れに放ち蹴散らす、芥川龍之介は紫色の光をペンに纏わせ毒、火薬、爆発と次々と文章を描くするとその文章の通りに魔物の群れに能力が発揮され爆発や毒、火薬で蹴散らされていく、俺は右手に持った魔導剣 業火に炎を纏わせ次々と魔物に火花とともに斬撃をくらわせていく、灯里も魔導剣 伊邪那美に金色の光を纏わせて次々と魔物に火花とともに斬撃をくらわせていく、にしてもさっちゃんだ、空間と次元を斬り裂く能力を使い芥川龍之介に指一本も魔物の群れをちかづけさせない、それどころか2人はどこか嬉しそうな表情すらしている、そして常にギリギリのこの状況でだ、そして俺たちは魔物の群れを無事に倒した、芥川龍之介は「実に面白い物語が描けたよ」と倒した魔物に敬意を評した、やはり文豪であり1人の作家、そして人間として彼は俺たちとどこかがかけ離れている、そしてそれは平安時代から転移してきた源博雅にも言えることだった、芥川龍之介はここで俺と灯里にある提案をもちかけた、そしてそれは「君達、未来世界ではなく現在世界に興味はあるかね?何より君の覚醒変身なら現在世界に行けるはずだ、三種の神器 八咫鏡は次元を自在に行き来できる力をもつ残念ながら失格者の烙印をもつ私とさっちゃんにはそれができない、私は願わくば六道輪廻のその先も見てみたいものだがね」とその提案というのは俺の覚醒変身を使い現在世界に三種の神器 八咫鏡で赴くというものだ、芥川龍之介とさっちゃんの2人は失格者の烙印の力で次元転移はできるがそれには制限がある、そして八咫烏から三種の神器 八咫鏡を正当継承した俺にはそしてその制限がないからだ、そして俺は芥川龍之介に「いいのかよ、あんた達にこのヒカリナキセカイを守ってもらうことになるが」と問いかけた、そしてその問いに「私達は元々、この世界を壊したいんだ、それに私でも守るぐらいならできるさ」と言った、これで決まった、現在世界に赴こう、灯里とはしばらく別行動になるが、現在世界でも羅生門を開こうする魔物が少なからずいるはずだ、それを阻止できれば彼らの転移はこのヒカリナキセカイとなった未来世界だけとなる、芥川龍之介は灯里の魔導剣 伊邪那美を見て「1つ良いこと教えよう、その魔導剣は本来、伊邪那美家の者が正当な継承者だ、現在世界の霊羽にそれを伝えてくれ」と魔導剣 伊邪那美の正当継承者が伊邪那美霊羽であることを告げた、現在世界では魔戒騎士の継承はまだ行われていないそしてようやくこれで現在世界の俺達と未来世界の俺達の運命の歯車がゆっくりと動きだす。
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