第32話 ぷちっぷちっターイム
金策に失敗した。
蚊―くんを呼び戻した。
じっと、こちらを見つめる蚊ーくん。
「その恰好なに?」
あー色々あったんだよ。
「…あ、まりも、糸がほつれてるよ。取ってあげるね。」
ん? 糸? 草なのに糸?
蚊ーくんにの手がそっと伸びた。
見えたのは、でゅへへ顔の悪い
しまったと思ったときは遅かった。
しゅるりと草がほどけ、 ポロリした。
「くぁwせdrftgyふじこlp;:」
脱兎のごとく蚊ーくんはその場からいなくなっていた。
やってくれたじゃないか、蚊ーくん《クソ羽虫》が!
セクハラ断固許すまじ。
今やっと分かった。
世の女性達の嘆きと悲しみが。
<使い魔☆召喚 《再召喚可能》>
まじかる☆まりもの使い魔を召喚んする。
離れた場所にいる場合でも瞬時に目の前に再召喚出来る。
但し、再使用する条件として使い魔にあらかじめ血を与えておく必要あり。
⏎
遠くに逃げても無駄だ。
再召喚で、目の前に呼び出せるのだ。
「使い魔召喚!」
血を吸わせるのが嫌だったので使用を控えようと思っていたが、今はそんなの関係ない。
「あ、まりも、あれ?」
え、なにどういうことみたいな感じで、驚いていた。
「さあ、
慌てたかのように最小化して飛んで逃げる
どうやら、飛ぶ能力はそれほど高くないようだ
フラフラ飛び去ろうとしていた。
走って逃げた方が早そうだった。
「逃がさんよ。」
ぷちっと潰す。
復活後、0.5秒後待つ。
また、ぷちっと潰す。
それを繰り返す。
ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ、ぷちっ…。
「…はっ。」
思わず熱中してしまっていた。
まるでエアキャップ(空気の入った梱包材のプチプチ)をひたすら潰している時のように無心でぷちっていた。
「もう、おムコにいけない…。」
今回はキミが悪い。
かなりの時間をぷちっに費やしたようだが、まだ日は暮れていない。
陽光はそれほど傾いていないから、さほど時間は立っていないかったようだ。
お知らせ(ステータス点滅)があった。
れべる2になっていた。
もしかして
あ、
使い魔とそのマスターは魂繋がりみたいなこと聞いたから、経験値取得も連動するのかな?
あれ? ぷちっで無限レベルアップが可能じゃないだろうか。
泣いている
…まあ、さすがにこれ以上はちょっと可哀そうかな。
あ、思い出したけど、経験値って
ちょっとムカついた。
<まじかる☆ぷちっ>
狂気(ぷちっ)に身を委ねたことにより得た能力。
相手を両の手の平で挟むように叩きつけることで、ぷちっと確殺することができる。
但し、対象者のれべるが使用者より低い場合のみにしか効果を発揮しない。
⏎
新しいスキルも入手していた。
うーむ、格下専用のスキルってところか。
使いどころでは結構な効果を発揮しそうである。
れべる1のドラゴンとかいたら経験値稼ぎに使えそうだ。
あ、でも手で叩かなきゃいけないんだよね。
れべる1であっても、ドラゴン相手にそこまで肉薄するのは簡単ではなさそうだ。
そう考えると意外と使いこなすのが難しいかもしれない。
まだ、このスキルだけしかサンプルないけど、スキル取得は、れべるじゃなく特定の条件を満たすことの可能性が高くなってきた。
<まじかる☆ちぇんじ (れべる1. 1)>
魔法少女のバージョンアップ。
⏎
スキルはもうひとつあった。
入手条件は不明。
もうちょっと説明あっても良い気がするけど、それにしてもシステムとか含めて小数点で刻むの好きだね。
今回は、シャウトとか要求されてないから、普通に変身した。
ショートバージョンアップゆえかエフェクトも控えめで、身体回りがちょっろ光っただけだった。
今度はどんな嫌がらせが来るのだろうと身構えていたけど、装備(服装)が変わっただけだった。
<麻の服>
軽くて丈夫な軽作業に適した一品。
⏎
ツナギみたいな長袖長ズボンの服で、比較的生地は厚めだった。
軽作業というよりは農作業に適した一品と言った方が正しいだろうか。
魔法少女というより、農村の娘といった風体となっていた。
相変わらず、下着類の支給がなかったのでのーぱんのままだったが、 比較的生地は厚めで、素肌が透けて見えたりすることはなさそうだ。
中世時代の貧しい農村ではぱんつ無しの人もいたと聞く。
もしかして、無いのがデフォルトかも知れないと考えると、騒いでいたのが馬鹿らしく思えてきた。
まあ、なんとなく不安な気持ちになるのは変わらなかったが…。
若干、生地がごわごわしているのが難点だが、案外マトモで拍子抜けした。
さて、そろそろ町に向かった方が良いだろう。
いつまでもこの場所(女神の泉)に留まっているわけにもいかない。
ゲームでいうとまだスタート地点。
幸いなことに、草wwwwで町に入るという痴態をさらす事態はさけられそうだ。
とりあえず、北のキッサオの町を目指すことにした。
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