第26話 特訓の成果
瞑想の特訓を始めて1週間が過ぎた。
宿屋に戻っては森に向かうを繰り返すことで基礎体力も向上し、
瞑想を続けたことで彼女たちに変化が見られ始めた。
「見てください、体が浮くようになりました!」
「私は体が燃えるようになったで!」
「う~ん、私は小さな石しか出てこないんだけど……」
「みなさん凄いです! この一週間で見違えるような変化ですね。スピカさん、土属性は創造と無限です、もっとイメージを膨らませるといいかもしれませんね」
といっても、スピカさんの物質の出現も凄いんだけど……
「ねぇ、ハイドさんが本気で魔集気法したらどうなるん?」
「え?」
「それ私も気になります! やってみてください」
「いや、僕はそんな大したことにはならないと思いますけど……」
そういって僕は本気で魔力を集中させた。
光の粒子が周囲を漂い、体が発光していく。
その光は徐々に強くなり、辺りを目を開けられないほどの閃光がほとばしる。
「ま、眩し!」
「アカン、これガチのやつや!」
僕はふと我に返り、目を開けた。
目の前には目を手で隠しながらふらついたりする3人の姿があった。
マズイと思った僕はすぐに謝罪をした。
「ご、ごめんなさい、大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫です……」
「さすが光の剣聖やな……私らなんてまだまだやわ」
「うぅ、ハイド様私は魅力でふらつきそうですぅ♪」
「アンタ、大してきてないやろ?」
「あぁ、それは相性の問題かもしれませんね」
「相性? 魔力の特性に相性があるってことですか?」
あ、そうか僕はまだ魔力の相性を教えていなかったな。
僕はその場で3人に魔力の相関図について説明した。
「魔力にはそれぞれ得意な属性、苦手な属性とあるんです。それぞれの属性を頂点にして六角形で表した図で見るとわかりやすいかもしれませんね」
僕は地面にガリガリと六角形の相関図を描いた。
一番上を光とし順に、火、土、闇、水、風と記す。
3人はそれをまじまじと見つめた。
「それじゃ属性の相性について説明しますね」
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