第24話 魔力の特性を知る方法”魔集気法”
ピースの森、冒険者になった人達が旅の練習に選ぶことが多く、
比較的現れるモンスターも凶暴なモンスターは出ないことから、
”平和”を冠した名前が付けられることになったらしい。
僕は大きく開けた場所で3人に説明した。
「それじゃまずは、それぞれの魔力の特性を調べましょうか」
「魔力の?」
「はい、これを調べることで自分が何の魔法が得意なのか、どんな魔法に弱いのかがわかります、ついでに武器の相性も分かりますよ」
「さすがハイド様、私達の相性も分かるなんて素敵です~♪ 少なくとも私はエマとは相性悪いですよね」
スピカさんの言葉にエマさんがすぐに反応した。
「当たり前やろ、これで相性が良かったらびっくりするわ!」
「それで、どうやってお調べするんですかハイド様」
「”魔集気法”を用います」
「「「魔集気法?」」」
「まぁ、見ててください」
僕はそう言って、その場に直立して静かに目を閉じた。
集中すると、僕の身体は次第に光を帯び始める。
「え? ハイドさんの身体が光り始めた?」
「これが魔集気法です。僕の特性は光の属性なので体が光ったんですよ」
僕は続けて説明をした。
「やり方は簡単です。みなさん、まずは目を閉じてください」
3人は言われるがままに目を閉じる。
「そしたら次は、自分の周りに魔力を集めるイメージで集中をしてください。自分の特性によって現象が変化していきます。例えば火属性なら周囲の気温が上昇、風属性なら周囲に渦が発生するなどです」
3人が集中すると、それぞれにちょっとずつ変化が表れ始める。
ルイさんは自身を中心に乱気流が渦巻いている。
なるほど、ルイさんは風属性か。
エマさんは温度が上昇したのか陽炎が見え始める。
これもれっきとした魔集気法の現象だ、エマさんは火属性だな。
スピカさんは周囲に小石などが引き寄せられている。
土属性の特性ってことだな。
「そのまま、目を開いて自分の特性を確認してください。ルイさんは乱気流が発生しているので風属性、エマさんは陽炎が発生してるので火属性、スピカさんは引力を発生させているので土属性ですね」
3人は静かに目を開けた―――
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