羅針盤が怒りの方角を指せば

全てに絶望できる日は近い

その日に本当が始まる


全てを後にしてどこかへ行くのだ

どこかへ


誰のメッセージも届かず

電話も

手紙も

辿ることすらできない遠くへ


羅針盤は怒りの方角を指す

血が煮えくり返る

脳漿が湯だつ

隣に虫の一匹でもいれば叩き潰している


怒りは絶望と化す

生まれる沼はこの私を

使いようが無くなるまでに溶かす

私は怒りのままに溶ける

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