雨にも負けて風にも負けて
傘を失い風にさらされ
雪の明かりと
日の長さが頼りになる日とがあり
身体は弱く
欲張りで
見栄を張っては
引きつったように笑っている
具のないカレーをすすり
もやしを噛む音だけが響く
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きし分かり
そして忘れず
なにもない部屋に住み
困った年寄りがあれば
声をかけて助けてやり
家族が貧乏であれば
私が稼いでやるといい
死にそうな相談を受ければ
なにもないから笑えと言って
誰かが金が無いのといえば
出してやるから気張れと渡し
病気のときは一人で泣いて
元気なときは人並にはたらき
みなに嫌われ
褒められもせず
苦にもされず
そういう日々に
わたしはいきてる
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