狂人の喜助への応援コメント
千織様
以下、一読者による憶測です。
世には第六感を備えた人がいるとされていますが、ひょっとすると、喜助がまさにそういう存在だったのかもなぁ、と思いました。
喜助は一般的判断基準からすれば、心身の発達が遅れているのかもしれません。ですが、その弱みを霞ませるほどの優れた察知能力を持っていたのですね。もし人間に、ゲームのキャラクターのようなパラメータがあるのなら、社会における実用性の差はあれど、実は総合値に差はなく、喜助は一点の能力が大きく突出していたのでしょう。
加賀倉 創作
作者からの返信
コメントありがとうございますm(_ _)m
自分の中では宗教色の強いものでしたが、みなさまに読んでいただけるようあまりそこは押さないようにしていました。
自分でありながら心身の支配が行き届かない、自分から全てが奪われたとしたら何が自分であり人間なのか、そういうことを考えて書きました。
普通でははかれないパラメータ項目……きっとあると思います!
編集済
狂人の喜助への応援コメント
柳田國男の遠野物語(記憶違いだったらすみません、レヴィストロースだったかもしれない)に、似たような事を語っている章があったと記憶しています。
田舎の方だと、周囲で結婚を融通し合ってほぼ全ての人が結婚していました。此は現代感覚だと、良い面と悪い面があるとは思いますが。多少知恵遅れであっても身体に障害があっても、誰かしら見付けて結婚していたのです。
結果、こういう子が生まれることもあるのですが、古い田舎の社会はそういう子を社会全体で受け入れて(保護ともいえるし容認とも受け取れる)来たのです。
その辺りの空気感が、ものすごく良く感じられてちょっと感動というより驚愕すら起こりました。方言を使われていたことで、その社会が肌触りとなって伝わります。方言の表現も見事ですw(地元の方ですか?と尋ねたくなりましたw)
前述の物語では、喜助と似たような男がいて、あるお屋敷の表札の匂いを毎日嗅いでいたそうな。ある時その家に石を投げ入れるようになって、困っていたところ、数日後にその家は火事になった、という話だったと記憶しています。
一般社会に馴染まない、変わった子は神より特別な役目を担っているという、一種信仰にも近い何かを理屈ではなく本能的に理解していたのですよね。現代では杓子定規に保護、養護、という方法を採ってきたことで、これら野生の知性ともいうべきものは蓋をされてしまったような気がします✨
作者からの返信
なぜかコメントを見逃していました!!
すみません遅くなり!!
私自身は村と町の半端なところにいて、母から〇〇さんとこは気をつけて……みたいに言われることがなぜか自分にしこりのように残っていて。
悪いことをまだしていないけど、事前に気をつける……。
身を守ることと、その人を尊重したい気持ち。
都会なら距離を置くの一択が田舎ではできない。
その共同体としてのバランスの良し悪し……。
ただ、それは実は大ごとではなくて、単に女児が自己防衛しながら生きることへの心細さだったかもしれません。
狂人の喜助への応援コメント
訛りを入れた小説かつ、わかりやすい
とてもいい小説だと思います。
喜助は子どもたちを助けるために山に入って、、殺された。
読んでる側は良い小説、、ですが実際に考えると切ないですよね、、
喜助は自分が死ぬことをわかっていたんでしょうか、、
これからも小説家活動頑張ってください!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
喜助に、一般にいう知能があったかというとあやしいかなと思っています。
心身が不自由な自分が、天からのお告げを得たらどうするか。
また、母として、そういった子と生きていくとはどういうことなのか。
そんなテーマで書いてみました。
仏になったらなったで、新たな修行があるようなので、喜助は次の次元にいるのではないかと考えております。
遠野物語が好きなので、これからも不思議な人間物語を書きたいと思います!