第4話 魔法の石
「お前ら、ここで何をしてたんだ?争いは禁じているはずだが・・」
眼光鋭い男が言葉をかける。
180センチ位の長身の銀髪で、
「「ガーレンギルド長?」」
ウェンディは驚いて声を上げ顔が青くなっていた。
絡んでいた冒険者も同様の様で・・。
「「「すみませんでした!」」」
僕とウェンディ、絡んできた男はギルド長に土下座をして謝っていた。
「絡みたくなる気持ちは分からないでもないが・・ガイこれで何度目だ?」
ガイと呼ばれた男は、体を縮こまらせていた。
「トワと言ったか。なんと言うか、気にしないでくれ。
「すみません、気を付けます」
ウェンディは、ギルド長に深々と頭を下げていた。
「さっきはすまなかったな。俺も機嫌が悪かったせいで・・」
ギルドの食堂の椅子に腰を掛けていると、ガイは僕とウェンディに謝ってきた。
実際水をかけられて被害を被ったのはガイの方なのだけど。
「そういえば、たまたま聞いちまったんだけどよ・・お前、魔力無しって本当か?」
僕は
「お詫びの印ってほどでもねえが、これやるよ」
ガイは赤い石を僕に手渡す。
赤い石は透き通っていて、重みがある不思議な感じのする石だ。
「これは火の魔法が使える石だ。少々コツがいるが、ファイヤーボール程度にはなるだろう。冒険者になれば魔法の一つも使えたほうが良いからな」
「え?良いんですか?もしかして高いんじゃ・・」
「気にすんな余ってたからやるよ。俺には必要無いし、貰ったものだしな」
ガイって意外と良い人だったみたいだ。
「有難うございます。とっても助かります」
これで魔法が使えるようになるかもしれない。
「わぁ、これ魔石だねえ。しかも
赤いドラゴンか・・凄いな。
「私、丁度パートナーが欲しかったんだよね。トワ、私とパーティ組まない?」
「ウェンディいいの?僕まだ初心者なのに・・」
正直一人だと心もとなかったので正直助かる。
初めての事が多くて、戸惑う事も多いだろうし。
まだスライムしか倒したこと無いしね。
「あ、そういえば・・」
スライムと言えば思い出した。
スライム倒したら石が出て来たんだっけ。
「この石・・」
僕はリュックの中から、スライムを倒した時に落ちていた青い石を取り出しウェンディに見せた。
「スライムの魔石ね。受付に持って行けばお金になるわよ」
やったラッキー。
心もとなかったお金が増えるのは嬉しい。
僕は早速受付に行って換金をしてくる。
スライム10匹で金貨一枚になった。
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