第6話 君のひまわり

――また、ひまわりが咲いた。

公園の隅にある影はひとつのままだ。

でも僕は、強くなれた。

石を投げられたって、悪口を言われたって、

ひとりぼっちにされたって、

ぼくには君がいると思えば耐えられた。

ねえ、だからもう一度僕の前で笑ってよ。

ひまわりに思いを馳せる。


僕は、毎日ここで君を待つ。

いつ来ても君に笑顔を向けられるように。

「ゴソッ亅

いつもは、誰もいない場所から、物音。

そしてこの声は、とても、とても懐かしい

あの笑い声。

――ああ、来てくれた。

頭の中には出会ったときの君の輝かしい笑顔。

この笑顔に近づけるように、

僕は最高の笑顔を浮かべる。

そして、言う。

「にゃあお。亅

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