第二十四話 星詠の森と使節団1
王宮に着くとチョビ髭さんに待機室へ案内された。
カラさんは落ち着いた様子だったがコルとダビーは居心地が悪そうだった。
マカロンは食べなかった。
「謁見の準備が整いました。どうぞこちらへ」
俺達は謁見の間に通された。
部屋に入ると陛下とサルガスと両騎士団長が居た。
そして前に出て片膝を着くと…
パーティーの皆も焦った様に膝間づいた。
「国王陛下並びに王太子殿下におかれましてはご機嫌麗しく。御尊顔を拝し、恐悦至極に存じ奉ります」
言ってやった言ってやったぞー
少し皆がキョトンとすると謁見の間は大爆笑で包まれた。俺も笑ってしまった。
「面白いやつじゃシリウスよ。ヒッヒッヒッヒ」
「ははは、畏まるなシリウス呼びつけたのは予である」
「フフフッ父の悪い所を見習ったと見える」
「がっはっはっは、流石トワイスJrだコイツぁ傑作だ」
「いやぁ、ウケるかなと思いまして」
「まあ座れシリウス。そちらは例のパーティーメンバーか?」
「そうだよ、サルガス」
「そうか、皆も楽にするが良い。予に遠慮は要らぬ」
「は、はい…」
そう言って皆ソファーに腰掛けた。
「今ベテルギウスも呼んで居るので暫し待つのだ」
「え、父上も?」
父上を待っている間パーティーメンバーの紹介や僕とサルガスや皆の紹介をした。
「最初からただならぬ雰囲気だったがまさかシリウスがトワイス様の御子息だったとは…言ってくれよ。人が悪い…」
「やっぱお前英才教育受けてんじゃねえか!」
「でもシリウスはシリウスよ」
すると父上が入ってきた。
「失礼いたします」「あ、父上」
「ああ、ベテルギウスよ。挨拶はもう良いからな。朕はお腹いっぱいであるからして」
「はっ、はぁ…」
「早速説明をさせて貰う」
アケルナル様が今回の経緯を説明し始めた。
星詠の森へ王国から儀式の警備及び親善の使者を出す事になった。
そこで警備にアケルナル様が部隊300名を率い父上が補佐として同行する事に。
サルガスは親善大使として族長と神子の相手をする。そこで俺にはサルガスと同行して小姓兼、護衛として付き添う事。コル達は先の調査を現地で詳しく説明して欲しいとの事だった。
滞在は一週間。
そしてイレギュラーだがメイサも見聞という名目で連れて行くとの事だった。
本当はサルガスが行くと言うとズルいと暴れたかららしい。それに伴って家来…もといプロキオンとスピカを連れて行くことになったという。
出立は明後日。
各々は準備に取り掛かった。
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