第20話 好感度アップイベント
「『ティーパーティー』の申請期間に入った。開く生徒はいい場所には限りがあるので早めに申請するように」
渡す前の試験運用のために朝に届いた『グラティウスの誓い』を服に忍ばせていた今日も特にこれと言って問題なく授業を終えると担任のエリナが『ティーパーティー』のことを言って放課となった。
これから始まるイベント──『ティーパーティー』は攻略対象の好感度が大幅アップが狙えるものである。
準備に大失敗しなけれ、選択肢や特定のフラグを回収していなくても好感度はあがる実に美味しいイベントである。
是非とも男主人公にはアイリスに行ってほしいのだが、『ティーパーティー』の話題が出た時から幼馴染である女主人公の方をチラチラ見ている。
入学から日も浅く何かやるなら幼馴染を頼りたい気持ちは分からんでもないが、それはまずい。
女主人公はルート開放難易度が低いからな。
ルートを開いて付き合ってしまったら、アイリスルートがおじゃんになる。
なんとしてもそれだけは避けなければならない。
「ルークはお茶会を開くとしたら誰を誘うの?」
「無論、お嬢様にございます」
「皆のいる前で……。皆にバレちゃうじゃない。もう、全くしょうがないんだから。一番乗りで申請しに行くよ。 ルーク」
「かしこまりました。お嬢様」
アイリスからの指令が出たのでお姫様を抱っこしてから生徒にぶつからないように申請場所である生徒会室に最速で向かう。
「今年は偉く早いな。はい、申請用紙」
「あリがとうございます。よろしければ申請用紙をもう二枚もらってよろしいでしょうか?」
「ああ、大丈夫だよ。はい」
申請書を受け取ると近くの台で必要事項を書き込んでいく。
「もう二枚は誰の?」
「グイン様たちのものです。紙も限りがありますから」
「ルークは気が使えるわね。あの子たちはどうするのかしら?」
「紙を渡すときにそれとなしに聞いておきましょう」
それについては俺も知りたいしな。
───
続きを書くモチベになるので、是非とも星⭐︎⭐︎⭐︎、フォローお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます