第5話 2日目 緑な隣人と設置ですわ〜

【称号:ゴブリンの友人】

 効果:ゴブリン種に対して、こちらから攻撃しない限り、攻撃されない。

 取得条件:好物の高魔力イチゴを十個以上渡す。

 高魔力イチゴを待っていないと、ゴブリンは攻撃します。


【ゴブリン】

 どんな森にも住んでいるモンスター。角うさぎにすら殺される弱いモンスターだが、数や指揮をする者が現れると侮るべからず。


(また変な事言ってるですわ。帰ったら、じゃがいもでも蒸しましょうか)


 トモは称号の事が何なのか知らない。

 三人は家に帰宅した。


「さて、青鬼あおきくん。黄鬼ききくん。ここがわたくしのお家ですわ〜」

「ごぶ!」

「ごっご」

「此処がわたくしの菜園ですわ」


[菜園にお友達を招待しました。【菜園管理】がレベル3に上がりました。栽培可能個数が5に増えました。栽培可能品は、ほうれん草・リーフレタス・小松菜・ネギ・シソ・じゃがいも・さつまいも・人参・かぶ・ラディッシュ・きゅうり・なす・ピーマン・ミニトマト・フルーツトマト・枝豆・イチゴ・林檎。さつまいも・フルーツトマト・林檎が増えました。機能が追加されました。【簡易管理小屋】の機能が解放されます]


「あらあら、機能が増えましたわ!!」

「ごぶ?」


 ゴブリンたちが首を傾げる。


『あら。こうまで友好的だと少し可愛く見えるわね』

『お嬢のゴブリンだけだからな!』

『そうよ!間違っても野良のゴブリンの頭を撫でるとかダメだからね』

『わかってるわよ』


 トモは手を挙げて腹に力を入れながら場所を指定する。


[此方で宜しいですか?]

「はいですわ」

[指定場所を伐採し、その木を利用して簡易小屋を作成します。お気をつけ下さい]

「ごぶ?!」


 目の前の木が根っこごと消えた物だから、ゴブリンたちは驚いてトモの後ろに隠れながら様子を伺う。

 そんなゴブリンたちを見てクイーンは、哀れだなと思った。


「みゃー」

「【簡易管理小屋】設置ですわ〜!!」


 赤い屋根の小さなお家が目の前に召喚された。


『おおー』

『菜園管理とはいったい』

『まあ、管理小屋ですし』


 中を確認しに行くと、中には二段ベットと水道と小さな冷蔵庫。五右衛門風呂の形のお風呂、テーブルが一つあった。


「あら中々の内装ですわ」

「みゃ」

「ごぶぶ」

「さあ、青鬼くん。黄鬼くん。此処が新しい貴方たちのお家ですわよ」

「??」


 ゴブリンたちが本当に?!て顔をしてトモを見る。トモは、笑顔で頷くと、新しい玩具を貰った子供のように家の中を探索し始めた。


『子供だな』

『そりゃあ、新しい住処だからな』

『みんな流してるけど、なんで木を使っただけなのに冷蔵庫とか一緒に生成されてるのよ!そのホームアイテム五万ズーはするわよ』

『まあ、気にしてもしょうがないだろ』

『だけどー』


 当然の疑問だが、トモは何も気にせず、菜園のじゃがいもを取りに行った。


 場所はこんな感じ

 森森森家森森森森

 小屋菜園菜園森森

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