第2話女子士官候補生東京観光奮闘劇

第二話は女性士官候補生メインの話になります。


マリニキ

「あなたの東京自慢話より先にまず私の東京でのつまらないエピソードを話することにするはもちろんこの美少女優等生マリニキ様の話を聞かない拒否権はないよ。」

グロース

「わかったよ。」

ウルソム&サバロフ

(今日は僕たちが彼女の犠牲者か?長話始まるな。)

こうしてマリニキの東京自慢話が始まった。


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マリニキはマリニキで別の日に異世界転移をして取り巻きの三人と一緒に4人で東京観光を堪能していた。


マリニキ

身長165センチ、金髪ツインテールで白肌で高飛車少女

委員長でも生徒会長でもないが仕切りたがりで皆から疎まれている。

学業と実技はとにかく優秀の優等生。


マリニキの取り巻き

シーラ、バリショーイ

身長195センチぐらいで青髪ロングで前髪はおかっぱで白肌

目は細目である。筋肉隆々の女性でありトランスジェンダー疑惑がなされているほど。


フリッピー

身長170センチで肌は黒人のように黒く、銀髪ショートカット

陽気で人懐っこい性格、運動神経はとりわけよくて実技はとにかく抜群に優秀だけど学業座学は今一つ。


イニエチェリ

身長190センチ前後で肌は褐色、三つ編みそばかす眼鏡で陰キャ女子の特徴を持つ、性格も内気で根暗だけど学業優秀。射撃や剣術などの身体訓練は苦手だが魔術は代の得意。


*グロースたちのいる異世界人は現実世界よりも平均身長が高く男性が200センチで女性が185センチぐらい


原宿、若者の文化とファッションのメッカである。この場所は、4人の異世界人、マリニキとシーラにとって新たな冒険の舞台となった。4人は、カラフルな街並みに囲まれ、思う存分楽しんでいる。


マリニキとフリッピーの会話は、その場の雰囲気を盛り上げる。彼女たちは、異世界から来たが、原宿の文化にすぐに馴染むことができた。


しかしイニエチェリだけは別だった。

常に白けていて陰キャゆえに原宿の町にどことなくなじんでいなかった。

何より、彼女は荷物もち場所取りなどでマリニキに事あるごとに使役されていた。その表情にはどことなく悲しそうだった。


彼女たちは原宿を堪能してから、この世界で人気の世界的ファーストフード店のバーサーカーバーガーで一服することにした。


マリニキ:

「ねえ、シーラ、この原宿のファッションの魅力には本当に魅了されるわね!

どのようなスタイルが特に気に入ってる?」

シーラ:

「私は特にストリートファッションが好きかな。

この町には私たちのいる世界にはない個性的なスタイルが自由に表現されている感じがするな。」

フリッピー

「そうだね、私もストリートファッションが大好き!」

マリニキ:

「これから原宿でたくさん写真を撮ろうよ。

プリクラっていうものをチャレンジしようと思う。」

シーラ

「竹下通りはおすすめだったな。」

フリッピー

「竹下通りで写真を撮影しようそれがいい。」

イニエチェリは終始黙っていた。


一同は会計を済ませてバーサーカーバーガーを後にした。

マリニキ

「 ねえみんな聞いて!有名なハンバーガーチェーンが世界中に普及した理由を知ってる?」

三人はマリニキの知識自慢が始まると思い、一瞬、陰鬱な表情をした。


マリニキ

「私の話を聞きたそうだから、どんどん話してあげるありがたく聞きなさい。」

シーラは乗り気のない声で

「ハンバーガーチェーンの世界的普及の背景ぜひ聞きたかったんだな。」

フリッピーは続いて

「私も同意。」

マリニキ

「ちょっと二人とも話の腰を折らないでくれる。

まず第一に、バーサーカーバーガーは効率的なフランチャイズモデルを採用していることが大きな要素なんだ。フランチャイズとは、個々の店舗が同じブランドやメニューを提供する形態のことで、これによってチェーン展開が容易になるの

それに加えて、はマーケティングにも力を入れているんだ。テレビCMやSNSでの宣伝、限定メニューやキャンペーンなど、消費者の関心を引くための様々な戦略を展開しているんだよ。

広告やキャンペーンが成功したので多くの人がバーサーカーバーガーに興味を持つの。

最後に、一貫した品質と味を提供することにも力を入れているんだ。どの店舗でも同じ美味しいハンバーガーが食べられるという信頼性が、人々にとって魅力的な要素となっているんだよ。とりあえず私の素晴らしくてありがたい話はここで終わりにしておくは」

フリッピー

「すごいやマリニキ、勉強家だね。」

シーラ

「マリニキは博識だなすごいな。」

とごまをすった

マリニキ

「イニエチェリはなにもはんのうないけど何か言いなさいよ。」

イニエチェリはしどろもどろしながら

「マリニキさん、、すごい、、、ですね。」

マリニキ

「本当あなたってはっきりしないね、もっとはっきり言いなさいよ。」


プリクラ撮影をすることになった一行。

女子高生みたく撮影してそしてデコレーションをほどこした。

写真の中央にはマリニキ、その左にはシーラ、右にはフリッピー、隅っこにはイニエチェリが写っていた、イニエチェリは半分しか映っていなかったが周りはそのことについて何も問わなかった。

写真にかわいい装飾やエフェクトを加えて自分たちの写真を見て悦に入った。

当然その写真はマリニキが目立つように加工した。

さらにマリニキはここでも自慢話炸裂

マリニキ

「ねえみんな聞いて、私、プリクラの筐体を士官学校の近くの町に設置したいと考えているんだ。これって私たちの世界でも流行らなくない。メーカーや販売店と話をしてそれから設置しないといけないんだな、そうなるとプリクラ筐体を異世界転移しないといけないなどの成約があるから難しいんだね。どうしたらいいんだろう。」

シーラ

「マリニキが思いつかなんなら私たちも思いつかないよねフリッピー。」

フリッピー

「私も同意でも名案はいずれ出てくるよ元気出してマリニキ。」

マリニキ

「そうね、じっと考え込んでいるだけでは何も思い浮かばないわ私たちの端っこにいるあんたみたいに、ねイニエチェリ。」

イニエチェリ

「そうね、、、マリニキ」


原宿での買い物が続いた。

和柄を現代風にアレンジしたアパレルブランドのリュウリュウやかわいいおもちゃが勢ぞろいしたキャシーワールドや100均ショップでの買い物を思う存分に堪能した、合間にクレーンゲームも思う存分に堪能。

買い物がすすむにつれて物がかさばり持ち運びが苦労

だグロースたちが持っていた異空間ストックに収納すればいいのだが彼女たちは

士官学校側からまだそれを配布されていない時期に東京に観光来ていたのだ。


すなわちグロースたちよりも早めに東京観光をしていたのである。


かさばった荷物を持っているのは当然イニエチェリだった。

両手に思いボストンバックを持ってつらそうなイニエチェリ

それを横目に堪能するマリニキとその取り巻き


ファッションアイテムの店から突然飛び出してきたマリニキ

どうやら突然もよおしてきたのでトイレに行きたいそうだ。

マリニキ

「三人ともトイレに行くからそこで待っていて。」

シーラ

「わかった待つとしよう。」

フリッピー

「待っているからね。」

トイレから


公衆トイレに向かったマリニキだが一向に戻ってくる気配はない

かれこれ一時間以上たっだのだろうか彼女は戻ってこないが

皆は彼女がいない時間を堪能していた。

フリッピー

「マリニキがいないと安心するそうだろイニエチェリ」

イニエチェリ

「そうですね本当に安心します。いつも振り回されていますからね。」

シーラ

「マリニキは本当にお主にひどい扱いをしていると思う。おそらくお主を雑に扱うことで自分の立場を示威しているのだろう。」

フリッピー

「あいつたぶん天罰いつかくだる。」

イニエチェリ

「そうだといいですね。もしそうなら今この瞬間にそうなってほしい。」

彼女たちはマリニキの傲岸不遜な行動を快く思っていなかった。


1時間前、トイレに向かう最中にイケメンの日本人男性に声をかけられた。

一応、翻訳魔法を駆使しているので日本人とも会話することはできる。


浅黒い肌で身長180センチぐらいの金髪ロン毛の若い男性に声をかけられた

男性は

「こんにちは私はさまざまなエンターテイメント活動に関わる金の卵を発掘育成する芸能事務所の関係者です、あなたを見た瞬間から才能と魅力を感じ取りましたぜひ私の芸能事務所に入ってい頂きたい。」

マリニキ

「本当ですかぜひそうしたいのですが、私、学生ですし、異世界の学生ですよ。」

スカウト

「ご心配なく、異世界人の学生の子も副業として私の芸能事務所に所属している子は数人はいます。

私たちは全力を尽くしてあなたの芸能活動デビューと活躍をサポートします。

いかがですか。」

マリニキ

「ぜひやらせてください。」

スカウト

「その決断力素晴らしいです、そうとなれば早速芸能事務所に参りましょう。」


マリニキは同行している3人のことは付けずに勝手にスカウトと一緒にランボールギニーのある場所に向かった。

マリニキは勝手に芸能事務所?にスカウトと一緒に向かった。


ランボールギニーの乗り心地のすばらしさにマリニキは悦に浸り

スカウトと会話をはずませた。

マリニキ

「今日は人生最高の日です、こんなチャンスに恵まれて私超幸せです異世界人美少女アイドルとして芸能界で大活躍するのでよろしくおねがいします。」

スカウト

「こちらこそこのランボールギニーは私の愛車で特別な日限定に使う代物です。私の直感で今日は素晴らしい日が来るのではないかと思ってランボールギニーを使わせていただきました。本当に今日ははあなたと運命の出会えて特別な日になりましたね。」

マリニキ

「この喜び、この私でも言葉にできないほどの感謝と感激の気持ちでいっぱいです芸能事務所に入ったら全力で芸能活動に取り組みますよろしくお願いしたします。」

スカウト

「こちらこそよろしくお願いします。」

ランボールギニーはとある埠頭に向かっていた。


心配に思ったイニエチェリやシーラ、公衆トイレのあたりで聞き込みを開始することにした。

よくこのあたりでたむろしている女子高生に尋ねることにした

シーラは先ほど撮ったデコレーションしたプリクラを見せた。

シーラ

「すいません、1時間ぐらいまえに金髪の女性がいたはずなんですがご存じありませんか。」

女子高生

「あの気の強そうな金髪女性のことですか、彼女なら浅黒い長身の男性に声かけられてそれから近くに駐車していた高級車でどこかに行きましたよ。」

シーラ

「浅黒い長身の男性について何か知っていることはありますか?」

女子高生

「私はあまり知らないけど、そばにいるヤンキー男子集団なら知っているかも。」

シーラ

「ありがとうございます。さっそく彼らに聞き込みます。」

ヤンキー男子集団に話しかけたシーラ

男子高校生はシーラの大柄な姿にも圧倒されながらも質問に答えた


シーラ

「こんにちはちょっとお話してもいいですか?

実は私、よくこの公衆トイレで立っている長身で浅黒いスカウトマンについて知りたいのですが?」

ヤンキー男子A

「どうしたスカウトマンに興味があるのか?」

フリッピー

「友達が彼と一緒に車でどこかに行ったらしんだ。」

ヤンキー男子B

「彼は品川区の天王洲の倉庫を借りて表向きは倉庫の仕事をしていると聞いているがあれは多分、半グレという存在だぜ。」

シーラ

「ハングレとは何だ?」

ヤンキー男子C

「お前知らないのか?半グレは反社会的な組織のことだ準マフィアみたいな存在だ。」

ヤンキー男子A

「あいつについえあまりいい話を聞かないな、「ラクして大金が稼げる」「芸能界デビュー」って言葉で中高生を釣ってだましているって話だ。」

フリッピー

「そいつかなり悪い奴。」

シーラ

「マリニキ、いや私の仲間は騙されてどこかに連れていかれたってわけか?」

ヤンキー男子B

「100%確実だな。元プロ野球チームで関西猛虎って球団の二軍の選手だって聞いた、野球の世界に挫折して半グレになったそうだよ。まぁスポーツ選手あるあるだな。」

シーラ

「情報ありがとう、私たちは早速、そいつの元に向かわないといけない品川区の天王洲の倉庫に向かいたい。」

ヤンキー男子C

「正気かよ、あいつらには無茶苦茶強い武闘派集団がいてさ、さらにボディーガードもいるって聞くぜ。」

ヤンキー男子A

「でもよボディーガードをつねに控えているって話を聞くけど、奴がボディーガードをつけている場面見たことないな。」

ヤンキー男子B

「透明人間だったりして。」

ヤンキー男子C

「そんなわけあるか笑える。」

シーラ

「透明人間やらボディーガードの話はもういいから私たちはとりあえず天王洲の倉庫に向かうとするありがとう。」


ヤンキー男子Aは小柄で162センチぐらい髪型はピンク色のツーブロックでありブレザーを着ている


ヤンキー男子Bは比較的大柄で175センチでマッチョ体型、髪型は藍色のショートバック&サイドでワイルド志向でノースリーブのシャツにGパン


ヤンキー男子Cは170センチで中肉中背で赤のパーマヘアーである。


シーラはヤンキーたちのバイクの後ろに乗せてもらい天王洲の倉庫に向かった。

シーラ

「お主たちはなぜ予備のヘルメットを持っているんだ。」

ヤンキー男子A

「これはな最高の仲間を乗せるためだよ。」

シーラ

「私は最高の仲間か?」

ヤンキー男子A

「違うよさっきのなし、緊急事態ようだそれだけだ。」

シーラ

「予備のヘルメットを用意することは素敵な考えだ素晴らしい。」

ヤンキー男子Aは照れくさそうに

「ありがとうよ、別に喜んじゃいねぇ。」

そうこうするうちに倉庫街にたどり着いた。

しかしどこにアジトがあるのか手がかりがつかめなかった。


いつも無口なイニエチェリが口を開いた

「皆さま、この倉庫街に知り合いなどはいないのですか?」

ヤンキー男子B

「そういえば俺、このあたりに事務所を構える建築会社にバイトしているからよ建築会社の先輩たちに連絡してあの野郎のアジトの所在聞いてみることにするわ。先輩たちは怖くて連絡するのは億劫だけど。」


ヤンキー男子Bは建築会社の先輩の電話番号に電話をかけた。


ヤンキー男子B

「もしもし、先輩、少し訪ねたいことがあります。原宿で女子高生をスカウトしている茶髪の男性のスカウトマンの本拠地についてご存じありませんか天王洲にあるとお伺いしたのですが。」



建築会社の先輩

「スカウトマンの本拠地?それはちょっと危険な話だけど、聞いたことはあるよ。でも場所は分からないなすまないな。」

ヤンキー男子B

「わかりましたありがとうございます。」

次の先輩に電話をかけたが

建築会社の先輩B

「知るわけないだろ、ぼけ。」

さらに数人に電話をかけたが罵倒されるか知らないと言われる白を切られるだけだった。

途方に暮れる一同

フリッピーは電話をかけ続けていたヤンキー男子Bに

「お前、私らには偉そうな口を利くけど電話では偉い謙遜している二重人格か?」

ヤンキー男子B

「そんなわけあるか、女子供と後輩には威張り散らさないといけないけど先輩には丁寧に接しないといけないんだぞヤンキーの鉄則なんだぞ。」

フリッピー

「絶対服従の男尊女卑主義者。」

ヤンキー男子B

「なんだと、女のくせに男に反論しやがって」

シーラ

「やめないか二人とも、とりあえず今は本拠地を突き止めることが最優先だ。」

ヤンキー男子B

「そうだな。」

フリッピー

「ごめんシーラ。」


突然、シーラ達の元に建築会社のトラックが停車した。

そのトラックは頑丈で大きく、ブルドーザーが搭載されおり、。ロゴや色合いから、これがヤンキー男子Bが勤務する建築会社のトラックであった。


開いた窓からはがっしりした体格でごつい男の顔が見えた。

顔つきはモンゴル出身力士のようで髪型はショートヘアで作業着を着ている。

逆らったらやばそうな雰囲気を醸し出している。

建築会社の社員

「そこの坊主がひたすらうちの社員に電話をかけてきたことを聞いてやってきた。俺はあいつの居場所を知っているからそこまで乗せていってやるよ。トラックに乗ってくれ。」

シーラ:

「本当ですか?ありがとうございます!」

シーラ達は感謝の気持ちを込めて運転手にお礼のべて意気揚々とトラックの荷台に乗り込んだ。

運転席に4人が乗り込むんだためシーラたちは身動きが取りにくくなりました。

窮屈な状況でも、シーラたちはマリニキ救出のため団結していた。


トラックのエンジンが轟音を立て、スカウトマンの本拠地に向かった。

ヤンキー男子はバイクでトラックの後について行った。

ヤンキー男子A

「バイクの後ろに乗せてあげたほうがよくない。」

ヤンキー男子C

「面倒くさいからそのままにしておくよ。」

ヤンキー男子B

「つうかすでに面倒ごとに巻き込まれているし。」


トラックの運転席内では窮屈な思いをした4人がもがいていた。

大柄であれ異世界の女子士官学校候補生が3人と一緒に空間を共有できているのだろうかドライバーの建築会社の社員はどことなく幸せそうだ。


本拠地の倉庫にたどり着いたシーラ達

本拠地の倉庫は周辺の倉庫とほぼ変わらない外観であったがどことなく不気味な雰囲気が漂っておりどことなく邪気を感じた。

不気味なほど静寂であり何かが潜んでいるかのような不気味なものを感じた。

シーラ達の心境は不安と緊張で広がっていた。


シーラ

「窒息死しそうだった、お主たちもそうだろフリッピーにイニエチェリ?」

フリッピー

「うん、窮屈で息が詰まると思ったそれに。」

フリッピーはひそひそと運転手に話を下

シーラも小さな声で

「あのおっさんワキガだったのか。」

フリッピーはこくんとうなづいた。

イニエチェリ

「わたしは、窓際だったから、そんなに窮屈じゃなかった、、、かもです。」

シーラ

「このおっさんってどことなくサバロフに似ていないか?」

フリッピー

「私もあったときから思った、笑いこらえるの必死。」

シーラ

「10歳年取ったサバロフ」

フリッピー

「これ以上苦しめないで。」


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少し前、倉庫に他たどり着いたマリニキ

なぜ町はずれの倉庫街に芸能事務所があるのだろうかと不安に思っています。

そしてマリニキはスカウトマンに尋ねました。


マリニキ

「すみません、なぜ私たちは東京の中心街ではなく倉庫に来たんですか?少し不安になっています。」

スカウトマン:

「ああ、そうだな。実は、ここが私たちの拠点なんだ。

東京の中心街に存在感を出すよりも、今ってネットの時代だし炎上や特定が怖いし芸能事務所なんかも渋谷や新宿にあるよりもここで静かに活動する方が効果的だと考えているんだ。」

マリニキ

「そうなんですね、でも芸能事務所って雰囲気じゃないです、どことなく殺風景だし、芸能活動をしている雰囲気が一切見られません。」

スカウトマン

「まぁ今だから言えるけど僕はね芸能事務所なんて経営していなんだ。」

マリニキ

「なんですって騙したのね!」

スカウトマンはマリニキは態度をころっと変えた威勢ある関西弁で

「俺の関西猛虎の二軍の選手の井上鯨太郎や、俺はな二軍選手として活躍していたんやけど芽がでないまま引退したんや。」

井上鯨太郎

「どこも雇ってくれへん、仕方なくこの道に入ったんや、

本当は実力あったんやけど運なかったんや、本当やったら今頃、軽井沢や宮崎でキャンプとかしてファンにちやほやされていたんや。」

マリニキは愚痴る井上鯨太郎に対して語気を強めて

「お~かわいそうにって、言うわけないじゃん、それってあんたただのひがみじゃないあんたって人のせいにする環境のせいにしてるだけじゃない、それとは対照的に私は人のせい、環境のせいにせずにはしないは。自己責任って言葉知らないの?」

井上鯨太郎

「このあまー言わせておけば。」

井上鯨太郎は逆上してマリニキにつかみかかるが逆にマリニキは井上鯨太郎の腕をつかんで組み伏せた。

マリニキ

「あなたに黙っていたけど私はこの世界で言う異世界の女性士官候補生よ野球と詐欺だけの格闘技素人が叶う相手じゃないよ。」

井上鯨太郎

「それはどうやろか。」

マリニキは背後に誰かをいることを感じ取った。

井上鯨太郎とのやりとりに夢中で周囲に気配りをしていなかったのである。

井上鯨太郎

「先生よろしく頼みます。」

マリニキは誰かから背後に強く殴られ気絶した。

井上鯨太郎

「まったく手間かけさせやがって。」

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シーラたちは頑丈に閉ざされた扉を目の前にして途方に暮れていました。閉じらは堅固で、今の自分たちの手段では容易には開けることができませんでした。


乗せてくれた建築会社の社員がブルドーザーに乗り込み扉に突進しました。

鉄や激しくひしゃげる音が響き、扉は徐々に崩れていきました。

ブルドーザーの力添えによりシーラは本拠地の倉庫に入ることができました。


シーラ

「スカウトマンの本拠地って意外に殺風景で小規模だねでもどことなくかえって不気味な感じがするんだな。」

イニエチェリ

「そうですね見た目とは裏腹にこの殺風景さには何か意図的なものが潜んでいるのかもしれません。人に気付かれず悪事をするためにこうした目立たない場所を選んでいるとかしか思えませんね。」


シーラたちはブルドーザーから降りてきた建設会社の社員の前に立つ姿を見て、驚きました。社員の姿は身長がゆうに220センチ以上あり、非常に大柄であることがわかります。

シーラ

「もしかして、私たちと同じ異世界人ですか?」

建設会社の社員

「今だから言えるけどそうだよ。僕は異世界のコデル大平原の遊牧民の出身だ。」

シーラ

「コデル大平原、私たちの同級生と同じだ。」

建設会社の社員

「コデル大平原に同級生がいるのかこれは驚きだ。」

シーラ

「彼は男子士官候補生で私たちとは別の教室、教練を受けています。」

建設会社の社員

「今度、あってみたいな、ちなみに私は日本に帰化して樫木という名前になっているが異世界にいたころはカウギという名前だった。君たちのコデル大平原出身の同級生の名前を一応聞きたいのだが」

シーラ

「同級生の名前まではまだわかりません。入学してから日も浅いしそれに。」

イニエチェリ

「サバロフって言います。」

カウギ

「サバロフ君かあの小僧か?」

イニエチェリ

「知り合いか何かですか?」

カウギ

「昔、相撲や狩りなどをして遊んだ仲だな、昔話に浮かれている場合じゃない、マリニキを探しに行くぞ。」


倉庫は実に殺風景であり、カモフラージュされた段ボールがただおかれているだけだった。

イニエチェリとフリッピーとシーラは手分けして倉庫を探索した。

段ボールをイニエチェリは透視の魔法を使い段ボールに隠れていたあるくぼみを見つけた。

さっそくカウギはその段ボールを持ち上げてそばに置いたららなんと丸い形をしたくぼみを見つけた。


イニエチェリ

「このくぼみはたぶんこれは隠し部屋のヒントだと思います。

推測するにこのくぼみと同じ半径のもの置けば隠し部屋の行けるのではないかと。」

カウギ

「くぼみに何を置けばいいのかだね。」

その時フリッピーがかけよってきた

フリッピー

「イニエチェリ、これを見て!

ケトルベルを見つけた。このくぼみに入れたら何かが起きるかもしれない。」

ケトルベルを差し込むと轟音と共に近くに細長い端末と隠し扉が出現した。

端末は自動的に起動して

「暗証番号と指紋認証をしてください」と申した。


イニエチェリ

「本当に困りましたね。暗証番号や指紋認証なんて関係者じゃあるまいし、わかりません。」

フリッピー:

「そうだね、予想以上に厳しいガード固いね。

落ち込んでいても何も進まないよ。一緒に考えてみよう!」

イニエチェリ

「考えるだけで解決できる問題じゃありませんよ。暗証番号を知る必要がありますし指紋認証ができる人を見つける必要があります。」


シーラが目の前に現れてました、シーラは女性を引き連れています。

女性は黒良くて長い髪で長身で労働者の格好をしてエプロンをしています。


すると長くて尖った耳が現れました。

シーラは異世界のエルフであると確信しました。

どうやら異世界からこちらの世界に定住したもので井上鯨太郎の会社で雇われたようです。


シーラ

「実は倉庫の見張り番の女性と出会ったんだ、私に襲い掛かってきたんだが返り討ちにしてねじ伏せて捕獲した。」

イニエチェリ

「じゃあこの女性に指紋認証してもらい暗証番号を聞き出せばいいってわけですね。」

シーラ

「そういうことだでは言ってもらおうか。」

エルフの女性

「暗証番号を言えば解放してくれるか。」

シーラ

「指紋認証して暗証番号をしたらな。」

エルフの女性

「わかったわ。」

エルフの女性は暗証番号を入力して指紋認証をした。

戦々恐々としながらも一行は隠し扉の中は地下に続くエレベータになった居た

戦々恐々としながらもシーラ達は地下に続くエレベーターに乗り込んだ。

エルフの女性は約束通り解放した。

カウギは一言

「俺はここで君たちの帰りを待っている。」

シーラ

「わかったよ。しばらく戻ってこなければすまないが士官学校に連絡してほしい。」

カウギ

「わかった。」

地下エレベーターは地下の部屋にたどり着いた、そして地下の隠し部屋には鉄格子が設置されておりその中には10数人ほどの女子高生や女性が押し込まれていた。その中にはマリニキもいた。


井上鯨太郎と屈強そうな丸坊主の大男が鉄格子の近くにある椅子に座っていた。


井上鯨太郎の隣の大男はおそらくボディーガードであろう

身長はゆうに250センチほどあり筋肉隆々である。

肌は赤色でおそらく異世界人であろう、だがひるんではいけない彼を倒さない限りマリニキは救われないし自分たちも生きては戻ってこれない。勇気を出そう。


シーラ

「マリニキ助けに来たぞ、お前たちだなマリニキをさらってどこかに売り飛ばそうとしている悪の親玉はずっと探したぞ。」

井上鯨太郎

「おやおや人聞きの悪いことを言いますね。私たちは彼女たちをよりよきベターリビングのために保護育成しているだけですよ。」

フリッピー

「それ監禁と調教と言い換えることもできる。」

井上鯨太郎

「これだけは言えますどれだけ何を言おうが叫ぼうが私たちはマリニキやこの保護カプセル?にいる女たちの返還はできません。彼女たちは私たちの崇高な目的達成のために必要不可欠。」

フリッピー

「崇高な目的達成は利益確保、大儲けとも言い換えることができる。」

井上鯨太郎

「癪に来るつっこみを小娘ですね。癇に障る。」

シーラ

「マリニキは確かに自分勝手でわがままで女王気取りで士官学校候補生からも嫌われているよイニエチェリなんていつも彼女の使い走りをさせられていつも不快にさせれている私たちも私たちでよく彼女に振り回されてうんざりしていよ。」

マリニキ

(こいつら私が何もできないことをいいことに好き勝手言いやがって救出後はどうなるか覚えていらっしゃい。」

イニエチェリ

(私もシーラさんもマリニキさんのことはどうなってもいいむしろ心から消えてほしいと思っている。でも外出許可やら異世界転移許可などで複雑な許可をもらってまで行っている東京観光中、マリニキさんが誘拐されどこかにでも売り飛ばされたら、私たちの処分が重くなり思い連帯責任が課せられるからしぶしぶ捜査救出しているただそれだけよ。)

シーラ

「でもマリニキはかけがえのない仲間だ、放っておくわけにはいかない。」

井上鯨太郎は本性をあらわに出し関西弁で

「本当に青臭いやっちゃ、もう我慢できんわ、いくでアビースモ。」

井上鯨太郎はバットを持ち

赤い巨人のアビースモはモーニングスターを取り出しシーラに襲い掛かった。

3人とも素手であるが勇敢に立ち向かった。


シーラとフリッピーは二人の猛攻をひたすらいなした。

井上鯨太郎はシーラにフルスイングの渾身の一撃を浴びせたがシーラは無表情

シーラ

「効かないな次は私の番だ。」

シーラは渾身のパンチを井上鯨太郎の顔面に浴びせた

井上鯨太郎は大きく吹っ飛びこの場にダウン。

フリッピーはアビースモのモーニングスターの連撃連打をいなし続けている、アビースモはフリッピーに対して口を開いた

アビースモ

「逃げているだけじゃ駄目だぜおチビちゃん。」

フリッピー

「しゃべっている暇があるなら攻撃したら。」

アビースモ

「何を!!」

フリッピー

「状況理解できているの、君今一人だよ。」

アビースモ

「だからどうした、おれは筋肉自慢力自慢、体格自慢の剛腕剛力のアビースモ様、井上の野郎がいなくても俺一人でお前ら3人まとめて葬り去ることぐらい朝飯前。」

だが次の瞬間、アビースモは急に身動きが取れなくなった。

何者かが放った魔法により強い重力波がアビースモに襲い掛かったのである。

フリッピー

「だから状況理解しなよ。」

イニエチェリが常に井上鯨太郎とアビースモの死角になるように移動、その間に魔力を集中させて発動時間がかかる重力魔法を発動させたのである。

フリッピー

「イニエチェリかけ続けてね。」

イニエチェリ

「わかっているよ。」

シーラがアビースモの頭上に強烈な拳を浴び続けた

続いてフリッピーもまた拳を頭上に連打。

鉄格子に囚われたマリニキと女子たちは期待と希望に胸を膨らませた。

シーラ達の強さと戦略に感激感銘を受けています。

マリニキ

「これが私たちの実力よ。」

シーラ

「囚われの身でお主は何を言うか?」

フリッピー

「それよりもシーラチェックメイト」

シーラ

「そうだな、フリッピーチェックメイドだもうすぐ解放されるよ君たち。」

連打を休めることなく周りとやり取りするシーラ。

そしてとどめの一撃を放った

シーラ

「そりゃ!!!」

すさまじい轟音が鳴り響きアビースモは撃沈した。

鉄格子もまた指紋認証と暗証番号でロックされていたが、イニエチェリはエルフのやりとりで覚えた暗証番号を入力して、気絶した井上鯨太郎の指紋をセンサーが照合、マリニキと女の子たちは解放された。


マリニキは

「やった解放された誘拐されずにすむ自由だ最高だ。」

女の子A

「ようやく自由になれた。」

女の子B

「14日ぐらい監禁された、この日をどれだけ待ち望んだことか。」

女の子C

「これで家出少女ライフをまた満喫できる。」

女の子D

「これから部活の日々が到来辛いけど嬉しい。

監禁生活1週間で休息できたけど辛かった。」

女の子E

「解放されたけどブラック企業で残業の日々が戻って来る。」

喜びのやり取り、解放された感動の声が狭い地下室で響き渡ったが、シーラはどことなく複雑な心境だった。

シーラ

(こっちの世界の人は人それぞれいろんな事情を抱えているんだな。)

フリッピー

「とにかくみんな家路につこう。」

イニエチェリ

「私たちの場合はホテルでは。」

マリニキ

「本格的な感動の再会やファンファーレ後回しよ私たちはホテルに行くわよ。」


皆がエレベーターに乗ろうとした瞬間、エレベーター動き出し再び降りてきた。

シーラ

「きっと上で見張りをしていたカウギさんが迎えに来てくれたんだ。」

イニエチェリ

「でもおかしいです、彼は私たちのことをずっと待ってくれるって申してました。」

フリッピー

「じゃああのヤンキーたちかな?」

エレベータを開いたら1メートルほどの身長の小人が立っていた、

髪は金髪パーマで彫りの深い顔立ちでショートパンチにランニングを着用している。

彼は220センチのカウギさんを片手で抱えていた

カウギは深手を負っていた。

カウギは皆に対して

「お前たち逃げろ逃げろ、、、、こいつはすごく強い。」

カウギ

「俺を含めて上にいた少年3人も俺もこいつに瞬殺されただから逃げろ。」


小人は自己紹介をした

「はじめました私はホビット族のニケティスと申します。

このビジネスのマスターマインドすなわち黒幕です。」

ニケティス

「よくもまあわたしのビジネスをここまでかき乱してくれましたね。早速ですが取引しましょう。」

マリニキ

「取引っていったい何なのよ?」

ニケティス

「元通りにすればいいだけですよ。」

シーラ

「元通り?」

ニケティス

「あなたたちがその檻の中に入ればいいだけです。」

マリニキ

「はぁ何言っているのこいつ、そんなことするわけないじゃん。」

シーラ

「ふざけたことを言う。あえて聞くが従わなければどうするつもりだ。」

ニケティス

「こうするまでです。」

ニケティスは目にもとまらぬ速さでシーラやフリッピーの間をすり抜けて虫の息の井上鯨太郎に寄り持ち上げた。

そして井上鯨太郎に強くボディーブロー

井上鯨太郎は悶絶した。

イニエチェリ

「井上鯨太郎には透明人間のボディーガードが付いているって話を聞いたことがあります。もしかしてこの小人さんがボディーガード何では。」

ニケティス

「小人さんとは人聞きが悪い、先ほども申しましたが私はボディーガードではなくて井上やアビースモの雇い主、誘拐、詐欺ビジネスの元締めですよ。」

フリッピー

「この人、直球で誘拐詐欺ビジネスしているって言った。」

ニケティス

「大人しく檻に戻ってくれたら悪いようにしません。もちろんアビースモを倒したあなたがた三人も含めてですが。」

シーラ

「断るし、戦うまで。」

ニケティス

「肉体言語で言うことを聞かせる必要がありますね。」

ニケティスはすさまじいスピードでシーラの左脚にローキックを浴びせた。

続いてフリッピーの左脚にもローキックを浴びせた。

シーラとフリッピーは激痛のあまりたじろいだ。

マリニキの顔面に軽いジャブがヒットしてマリニキは大きくのけぞった。

女子の一人が抗議の声を上げた

女の子E

「男女平等促進主義者だけど女子の顔に顔面パンチはないひっこめ。」

ニケティス

「吠えているのも今のうちですよ、あなたがたはおそらく売られた後にこの顔面パンチとは比べ物にならないほどの地獄を味わいますからね。」

ニケティスが女の子Eとの会話をしている隙にマリニキとフリッピーとシーラは

三方向から同時に正拳付きを仕掛けたがニケティスは三人の突きを余裕綽々でかわして旋風脚で反撃。

三人はふっとばされて壁に激突した。

イニエチェリは重力魔法をかけたがニケティスはすでにそのことを見抜いており

重力魔法をかわしイニエチェリにミドルキックをお見舞いした。


大ダメージを負ったが持ち直したシーラはニケティスに蹴りをパンチのコンボで反撃するもののガードされかわされ強力なアッパーカットを受けてダウン。

マリニキがその隙にニケティスに羽交い絞め、そして身動きの取れなくなったニケティスにフリッピーがドロップキックをする者のニケティスにはあまり応えていなかった。

ニケティスは笑いながら

「大人しくしたがっておけばいいものを」

と言い放ちフリッピーにソバットをボディーに炸裂させた

フリッピーもまたダウンした。


ニケティス

「もう降参してください。

大人しく僕の商品になってください。

これ以上抵抗しても死ぬだけです。」

井上鯨太郎が続いて

「そ、う、だ、ニケティス、さん、に、は、おとなしく、つ、き、したがえ。」

ニケティス

「井上まだ起きてやがったのか、お前も売り飛ばす予定だからな。当然アビースモもね。」

マリニキ

「男を売り飛ばしてどうするの強制労働とか。」

ニケティス

「それも考えられるけどね、世界はお嬢さんが考えているよりも広いよ、こんなごつごつの兄貴でも買ってくれる変態は少なくないよ。」

マリニキ

「もしかしてホモ?」

ニケティス

「それは想像に任せるよ。」

マリニキ

「,,,,,,,,,,」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

朦朧する意識の中、シーラ、気が付いたら士官学校の授業の光景を追体験していた。


経験豊富なベテラン魔法使いのブリトニーリース教官に御教授を受けていたシーラをはじめとする女性士官候補生たち。

硬化魔法の授業を受けている。


ブリトニーリース教官は檄を飛ばしながら硬化魔法の授業を進める。

集中力とスキルが必要であり新人士官候補生にまだまだ早いとされる魔法である。

ファンタジー世界で言うところの守備力を上げることに重点を置いている魔法である。硬化魔法が成功すればバスケットボールのシュートを顔面や体で受けても平気でいられるが、ぜんぜん硬化魔法が成功せずに彼女たちはいら立ちを見せていた。


シーラ

「教官やはり授業中に硬化魔法を成功させるのは無理です。私たちにはまだまだ習熟が早い魔法だと思います。」

ブリトニーリース教官

「何を言うかと思えばギブアップ宣言ですかまだまだ授業は残っています。の頃わずかな授業時間、習得できると思って硬化魔法の鍛錬に励みなさい。」

続けますよほれ

ブリトニーリース教官のシュートがシーラのボディーに炸裂した。

シーラは硬化魔法を発動させようとするがシュートを受けてもまだ痛みを強烈に感じていた。

シーラ

「やっぱり難しいです。」

ブリトニーリース教官

「今は鍛錬中なのでバスケットボールのシュートを受け止める程度のものですがこれが鉄砲の弾丸や刃、もしくは強打者のパンチであればどうするおつもりですか、そのような状況に立たされても硬化魔法を発動できません無理ですと言うつもりですか?」

シーラ

「弾丸や刃物での攻撃であれば今以上に必死に硬化魔法の実現させようと努力するでしょうでも今はバスケットボールですよ。」

ブリトニーリース教官

「ではあなたは必死に硬化魔法の訓練をしていないってことになりますね、今から実践のつもりで訓練しなさい。真剣さが足りませぬ。」


結局あの日、硬化魔法の習得には至らなかったが。

だが、今ならできるという確信を持てる、弾丸や刃物ではないが強打者のパンチや蹴りを浴び続けている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ニケティスとの戦闘中

シーラはくすっと笑ってマリニキに言った

「マリニキ、今こそ硬化魔法習得の訓練だ。」

マリニキ

「硬化魔法?ああブリトニーリース教官の言ってたやつね。たしか銃弾や刃物を目の前にしたら真剣になれるとか彼女言ってたね。」

シーラ

「銃弾や刃物じゃないが目の前の敵は強烈なパンチや蹴りを持っている硬化魔法取得には最大の好機じゃないか。」

フリッピー

「フリッピーもそう思う。」

イニエチェリ

「私も怖いけど習得の実践訓練に参加させていただきます。」

ニケティスが4人相手に目にもとまらぬ速さで蹴りとパンチを繰り出した。

4人はひたすら硬化魔法を発動させてガードをした。

パンチと蹴りは硬化魔法があらかた効果を発揮しているせいか、4人に以前ほどの致命傷を与えることはできなくなっているが、痛いことには変わりなかった。


ニケティスもパンチと蹴りを繰り広げている間に疲労が蓄積していった。

フリッピーは硬化魔法のコツをつかんだらしくニケティスの猛攻にまったく平気でいられるようになった。

フリッピー

「硬化魔法発動のコツを掴んだ、そしてこいつの攻撃パターンもだいたい理解できた。」

そばにいたシーラは

「コツをつかみ攻撃パターンも理解したって。」

フリッピー

「硬化魔法は相手が攻撃してくる場所に魔力を一点に集中させることが大事、さらにニケティス、パンチを左右に繰り出してからローキック、ハイキックに続きボディーブロー、アッパーカットの攻撃パターンばかり、それを見抜いたらだいたい硬化魔法で攻撃してくる場所だけ魔力集中させたらいい。」

シーラ

「一点に集中だけすればいい、ナイスアイディアだフリッピー、それにしてもこの目にもとまらぬ速さの猛攻よく見切れたな。」

フリッピー

「褒められた、フリッピー動体視力だけは言い。」

ニケティスはシーラめがけて猛攻を繰り広げたパンチを左右に繰り出してローキック、ハイキック、ボディーブローにアッパーカットを繰り出してくだ。

フリッピーの予想通りである。

ニケティスは息も上がりだし

「はぁはぁ!!なぜだなぜ倒れないなぜ僕の猛攻を受けても平気でいられるんだ。」

シーラはさらにニケティスに強烈な一撃を浴びせた

なんとニケティスのからだが大きくのけぞったのである。

さらにシーラはニケティスをつかんで思いっきり投げ飛ばした。

柔道の背負い投げと同じ技である。

シーラの家のお家芸である。

ニケティスは頭から流血して動揺した

ニケティス

「どうしてこ僕がこんなダメージを受けている何かの間違いじゃ。」

シーラ

「間違いでも何でもない、ただ硬化魔法を習得した私たちの前ではお前の猛攻もほぼほぼ無効ってわけだ。」

フリッピーがシーラに猛攻を仕掛けて気を取られている間

フリッピーはフリッピーでマリニキやイニエチェリにも先ほどの伝言を伝えた。

同時にこれ以上シーラに的を絞っても無駄と悟りマリニキに猛攻を仕掛けた。

しかし時すでに遅し、マリニキも硬化魔法のコツをつかみニケティスの猛攻をほぼ無効化させていった。

シーラはフリッピーとイニエチェリに硬化魔法の応用について語った。

シーラ

「二人ともあいつがマリニキに気を取られている間に一つ語る、硬化魔法は身を守るだけでなくて拳や足を強化する。」

イニエチェリ

「すなわちそれって。」

シーラ

「魔力を拳に集中させたら拳が硬化され鉄の拳ができあがる。

硬化魔法は攻撃力も増幅させる。」

フリッピーとイニエチェリはシーラの機転に感激した。

マリニキも天賦の才を発揮したのか硬化魔法をマスターしさらにシーラ同様に硬化魔法を持って足に魔力を集中させて強烈な蹴りをニケティスに見舞った。

さらに平手に魔力を集中させてニケティスをビンタの連発

ニケティスの顔は見るも無残に腫れ上がった。

ニケティス

「畜生、みんな卑怯だ卑怯すぎる4対1なんて多勢に無勢すぎる。」

マリニキ

「人身売買をしているあんたに言われたくない。」

フリッピー

「マリニキに大いに同意。」

フリッピーは硬化魔法を拳に集中させて正拳付きを放った。

イニエチェリ

「私もそろそろ反撃させていただきます。」

イニエチェリはなんと井上鯨太郎の持っていたバットをニケティスに打ち付けた

ニケティスの頭からは大量の血が噴き出た

イニエチェリ

「この方が虫の息だし私たちの勝利は確定しているから声を上げて言いますが、硬化魔法は武器や持っている道具にも有効ですよ。魔力を携えている道具や武器に伝導させれたその武器や道具は強化されます。紙でも立派な凶器になりますよ。」

シーラ

「それはいいことを聞いたな、今回、こいつのおかげで硬化魔法をマスターしたことだしそろそろ本格的にお礼といこうか。」

マリニキ

「そうだね。」

ニケティス

「やめてくれ辞めてくれ金ならいくらでもやる」

ニケティスは想像にまかせるしかないほど女たちに打ちのめされた

ニケティス

「怖い、女って怖い。」


その後、ニケティスは通報により逮捕、井上鯨太郎とアビースモもまた逮捕された。

数日間、マリニキたちは治療のために東京に滞在、シーラとフリッピーとイニエチェリじゃ人身売買逮捕劇の英雄の手柄を監禁されていた女の子Aに仕立てた。

マリニキも渋ったものの同意してくれた。


士官学校候補生として人身売買業者の退治は大きな実績にはなるが、なぜ手柄をゆずったのかはかわからない、治療中で表彰式に出るのが面倒くさかったのかもしれないし、有名人になって東京観光を思う存分できなくなったりするリスクなどを考慮したのかもしれない。


治療のため数日後に退院できたシーラやマリニキたち

傷だらけだったカウギも同時に退院していた。

カウギ

「やったなみんな。いい東京土産ができたな。」

マリニキ

「当然よ、誘拐そして誘拐犯逮捕劇、自慢してやりたいほどよ、やっぱり表彰されるのは私たちだったんじゃないみんな。」

シーラ

「陰の功労者としては評価されているんだからいいじゃないか?自慢話できるほどの話題を東京で体験したんだし。」

マリニキ

「そりゃそうよ早速、誰かに自慢話をしたいぐらいだは特に男子たちに。」

フリッパー

「マリニキ、帰りたそう自慢話したそうだね。」

マリニキ

「そんなことないわよ、残りの期間も東京観光を思う存分堪能したいところよ。ねぇみんな。」

シーラ

「そりゃそうだけど。」

フリッパー

「カウギはどうして異世界から東京に定住して働いているの?」

カウギ

「そりゃ東京にいたほうが稼ぎいいからだろ。あっちと比べ物にならないほど稼げるし。」

フリッパー

「そうなんだ、じゃぁ。」

カウギ

「じゃぁなんだ?」

マリニキ

「当然でしょ比べ物にならないほど稼いでいるなら将来ある若者たちに還元しないと今日のパーティーどうしようかなって悩んでいたんだね。」

カウギ

「今日のパーティー?」

マリニキ

「救いだされた女子5人とヤンキー男子3人と私たち4人で宴会するんだけ心配だった

どカウギさんが参加してくれたら解決。」

カウギ

「いやパーティーなんて初耳だな。」

マリニキ

「カウギさんの国や日本では先輩が後輩におごるのは常識だって聞いたしカウギさんもご存じですよね。」

カウギ

「そりゃそうだけどパーティーに参加するなんて聞いていないぞ。」

マリニキ

「カウギさんの故郷では宴会に呼ばれたら断る選択肢がなくすべて受け入れるとも聞きましたそうでないと戦士の資格を喪失するとも。」

カウギ

「そうだったかな戦士の資格は喪失してもいいけど重機の免許は喪失したくないなだからいいんじゃないかな。」

マリニキ

「今回表彰された子が参加するんですよ一緒に写真撮ったらどうですかそれをSNSにあげたらすごい有効になるんじゃ。」

カウギ

「SNSしないしなどうしよう。」

フリッパー

「カウギに来てほしい。」

イニエチェリ

「カウギさんもそろって初めて宴会になりそうな気がします。」

シーラ

「マリニキはプレッシャーをかけすぎだが私も同感だ参加を希望する。」

マリニキ

「ちょっとプレッシャーって何よ私が宴会の参加強制しているみたいじゃない。」

シーラ

「カウギさんが宴会に参加したがらない理由は分かります。」

フリッパー

「みんなの分をおごらないといけない大変。」

カウギ

「そんなことじゃないよわかったよ宴会に参加する。」

マリニキ

「やったー」

カウギ

(今月絶対ピンチだ、稼ぎに稼いでいるが東京生活出費多いんだよな。)


マリニキたちは金ずる?のカウギを説得して宴会が始まりました。

宴会は未成年が多いのでファーストフード店で行われました。

ヤンキーの三人の男子と囚われていた5人の少女が集まりました。

もう一種の合コンのみたいなものです。

といっても男子4と女子9人ですが、男子にとったらたまりません。


そこで今回の事件の功労者として奉れた女の子Aが申しました。

「今回は皆様のおかげで救われました、謝礼をたんまりといただきましたので今回の宴会の料金はその謝礼の中から出させていただきます。」

カウギは心の底から安堵した。

この女子に感謝。

こうして宴会が始まった宴会では恋話や東京のスポット話でひたすら盛り上がりました。

男子4人で女子9人です男子に取ったらたまりません。両手に花。

そして宴会終わりにカウギはマリニキたちにお礼をした。

さらにお持ち帰りもできたようでご満悦です。

そうこうしている間に楽しい?楽しい?マリニキたちの東京滞在は終了しました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マリニキの東京観光の武勇伝はここで終わり。

続いて今度はグロースたちが自分たちの東京観光の話をした。


マリニキはグロースたちの東京観光の感想を述べた。

マリニキ

「どう私たちの東京観光武勇伝に比べなたたちがしてきた東京観光なんて物見雄山。」

ウルソム

「たしかにマリニキさんの東京観光は僕たちのそれに比べたら武勇伝そのものだね。すごいよマリニキさん。」

サバロフ

「そうだねマリニキさん、一生に一度あるかないかの体験してすごすぎるよ。」

グロース

「マリニキさんには本当に感服するなでも俺たちは物見雄山程度の東京観光でいいやな。」

サバロフ

「そうだなグロース、あの程度の東京観光で僕たちは満足だ。」

マリニキ

「ああそう、男って意外に腰抜けね。」

話を進めている間に休み時間が過ぎグロースたちはマリニキの自慢話から解放された。


本来、この士官学校では男子が先に昼休憩を取り、女子がその次に休憩を取る仕組みになっていますがマリニキは特別に休憩を取る許可を得たそうだ。


その日の夜中、イニエチェリは寮内でとある書類を書いおり、その書類には「男女共同東京探索演習」と。
































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