久しぶりに早く続きが読みたいと思える良い作品に出会うことができました。ありがとうございます。
テンプレに慣れてる読者からしたら慣れない展開で戸惑うかもしれませんが、読み続けるとはっきりと作品が伝えたいという雰囲気を感じられて、その雰囲気を楽しむことに満足感を得られると思います。
この作品は、既存の様々な世界層には囚われない。主人公は様々な世界を旅して行くが、その世界観が、素晴らしい。和風でもあり中華風でもあり、また現代とも過去とも断じ得ない。つまりとても自由な時空を行き来する。 主人公が仙道を極めつつ修練を積む王道冒険譚ではありながらも、露店の華やかな様子や、様々な世界の美しさを堪能できる。 この作者の根底に流れる文化風俗は美しい異国情緒として眩しく映る。その不思議な感動を是非味わって欲しい。