第24話 今度は魔管が広がった
地下一階層の小部屋の主を倒して出てきたその階段を使って地下二階層に降りると今度は地下一階層の小部屋の主と同じように銅の剣や銅の槍の穂先を持ったハイゴブリンが徘徊している。
このハイゴブリンを倒すと銅の剣や銅の穂先の槍がドロップして販売価格がいずれも五千円だ。
何本か投擲用に銅の剣を異空間収納をしておく。
それに盾や簡素な革の鎧等もドロップしてどちらも販売価格は三千円で、盾は便利な黄金の盾があるからいらない!簡素な革の鎧は1領だけ装備した。
この階層にも十字路が8ヶ所あって、そのうちの1ヶ所がお助けルームで、他の部屋ではゴブリンソード・・・ゴブリンソードきた!ラノベでお馴染みのゴブリンソードだ・・・を持ったゴブリンナイトが待ち受けていた。
ただ剣術の見習いでも中級者になった俺の技にかなうゴブリンナイトはいなかった。
部屋の主のゴブリンナイトを倒すと欲しかったゴブリンソードは手に入らず代わりに宝箱が出現して中にはマナポーション?・・・異空間収納して内容を確認するとエリクサー程では無いが、こいつは生命力や状態異常を回復する薬だと判明した。・・・が入っていた。
結局小部屋の主を倒してマナポーションが4本に、ポーションよりも効果があるハイポーションが3本が手に入った。
この階層でもT字路があり壁を壊すといかにも切れ味の凄そうなゴブリンソードを持ったナイトゴブリンがその刀を振りかぶって飛び出してきた。
『面抜き胴』
なんかごめん!あまりにも単調だったので一撃でナイトゴブリンを倒しちまったぜ!
倒れた後には切れ味抜群のゴブリンソード🕊🕊🕊ではなく宝剣シルバーが一振り出た。
この宝剣シルバーも販売すれば五千万円の値が付く掘り出し物だ。・・・う~ん今のところ売るわけにはいかないな。
今まで使っていた兵士の戦斧を魔法の袋に入れて宝剣シルバーを手に持って通りを進む。
地下二階層の突き当りの部屋、この階層主はメイジゴブリン・魔法使いのゴブリンで俺の使えない火魔法や水魔法それに土魔法をバンバン撃ってきた。
「飛び道具とは卑怯なり。」
なんて言っている俺がメイジゴブリンに向かって宝剣シルバーを投げるわけにはいかないので異空間収納に入っている銅の剣を投げつける。
異空間収納は優れもので中に入っている銅の剣をイメージして
『異空間収納の銅の剣を右手掌に移動。』
と具体的に念じると取り出せる。
これで投擲がスムーズに行え、メイジゴブリンの方が
「飛び道具とは卑怯なり。」
と胸に銅の剣を生やして光となって消えた。
階層主を倒したところで
『本日魔物百体以上倒したので特別ボーナスとして
剣術・見習い・中級者レベル5
になりました。』
と脳内アナウンスがあった。
階層主が光となって消えると部屋の中央に宝箱が現れた。
その宝箱の中を見ると
『巻物』
ラノベで言う所の
『スクロール』
が入っていた。
俺はそのスクロールに手を触れると
『パーッ』
と明るく輝いたかと思うとその光が俺を包む。
それはそれは暖かい光が俺を包み込み何かが勢い良く体内を駆け巡るのを感じた。・・・暖かい光は俺の未発達な魔管を押し広げたようだ。
『エンマ様やシオリのように魔管が光っているのだ。・・・嬉しい・・・(社長!)。』
等と思ったら意識が落ちた。
俺が目を覚ましたその場所はメイジゴブリンと戦っていた小部屋だった。
朝の日課の千本素振りをして体調を整える。
魔管が広がったおかげで身体強化魔法もスムーズに発動できるようだ。
地下二階層主の部屋から出ると更に地下三階層に降りる階段が現れた。
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