第18話 スライム惨殺者
俺は俺を殺そうとした兵士や向かって来た大蛇を倒してか2つもレベルがランクアップして酷いレベルアップ酔いを起こして葦原で倒れた。
葦原の側を流れる川の
『サラサラ』
と言う音と喉の渇きと体の熱を取ろうと川に向かい、大河の支流の様に分岐した穏やかな流れの小川の
『魚は見えないが安全そうだ。』
と思って川縁に戦斧等を置くと川に入り顔を付けるようにして水を飲む・・・ヌルッとした透明なものが顔に張り付く
『苦しい!息が・・・息ができない!』
と川から起きあがろうとすると・・・
『あれ?俺の顔にこんな
川面に俺の顔が映る。
俺は確認の為もう一度川面を見ると俺の小指の先ほどの小さな黒子が動く!?
俺はその黒子をむんずと掴んで口の中に入れ
『ガリッ』
と言う音と共に噛み砕く・・・不味くは無い?・・・不味くは無いどころか、この味は前世で
『黒飴』
を噛み砕いた味だ。・・・嫌いじゃない!
黒飴のような魔石を噛み砕くと顔を覆っていたヌルッとしたものが光を発して消えた。
どうやらラノベ風に言えば俺の顔に張り付いた奴は
『スライム』
と言う奴らしい、俺は足元を見るとヌルヌル、ニチャニチャしたスライムが集まり俺の身体をよじ登ってくる。
どうやらこの小川はスライムの住み家で他の生き物、魚等はスライムの餌食になっていたようだ。
俺の身体をよじ登るスライムの核・魔石は透明な体なので見つけることは
スライムの魔石を手に掴むと引き摺り出して口に放り込む。
小指の先ほどの小さなスライムの魔石を掴みだして30個以上を口に入れて噛み砕いて食べているとさすがにその味に飽いてきた。
「スライムの魔石はお菓子の黒飴のような味なので、今後のお菓子替わりに取っておこう。」
と次から次へとウネウネと寄ってくるスライムの魔石を抜き取り、川淵に置いてある戦斧の所に放り投げる。
見る見るうちに戦斧の周りが黒い魔石の山が出来上がった。
「どうやって運ぼうか」
等と思っていたら川面が盛り上がる。
スライムが合体して巨大スライムになろうとしている。
俺は守り刀を呼ぶと抜き出して巨大スライムに雷撃!?・・・ヤバイこのまま雷撃を放てば川に浸かっている俺まで巻き添えだ。
俺は側の石に飛び乗ると守り刀を使って雷撃を放つ
『バリバリバリ』
黄金の雷撃が巨大スライムにぶち当たると・・・やばかった。
雷撃がそこいらじゅう走り回る。・・・あれ?・・・あれあれ?・・・足元の岩まで光った!?
やば?・・・足元の岩何かの魔物・・・大亀か?
足元の岩を異空間収納したら・・・異空間収納が赤く輝き
『警告!』『警告!』
『警告!アースドラゴンの甲羅は巨大すぎて異空間収納が壊れます。至急取り出すか異空間販売してください。』
なんて出たので販売しちゃえ。
ポチッと販売すると何と販売価格が1億7千万円になった。・・・所持金が2億2548万3014円になった。
『ホッ』
とした途端案の定、頭の中に
『レベルが上がりました。』
『レベルが上がりました。』
・
・
『レベルが上がりました。』
と言う女性の声が何度も聞こえた。・・・くそ今はレベルアップなど要らないよもっと安全な場所に行かなければ。
兵士や大蛇を倒してレベルが1日で2も上がって酷いレベルアップ酔いを体験したところだ。
それで今度はそう簡単に上がらないだろうと油断してしまったところで幾つ上がったかわからない程のレベルアップだ!これはレベルアップ酔いが酷そうだ。
『やばいやばい』
と思って川から上がろうと必死に手足を動かす。
『クソ!』
と気合を入れ何とか岸に這いずり上がるとレベルアップによるステータス画面が開いた。
~~~~~~~~~~~~~~~
種族 --(魔族とエルフ族の混血種)
名前 ボドヴェル・マリヌーバ・ジョー
年齢
魔王暦24562年1月15日生まれ 9歳
称号 放浪の王子・スライム惨殺者
レベル 30
使える魔法
身体強化魔法(固有魔法)
異空間収納(レベル数に応じる)
異空間販売・異空間購入(水のみ100円・能力購入1回に付き1億円)
能力
レベルアップ耐性
持ち物
守り刀
兵士の戦斧
魔法の袋(中の品はステータス画面№2)
所持金 2億2548万3014円
ステータス画面の称号にスライム惨殺者が加わり、アースドラゴンも倒したことからかレベルが13も上がってレベル30にも跳ね上がった。
レベルが上がった為か能力と言う項目が増えて
『レベルアップ耐性』
等という項目が付いた。・・・これでレベルアップ酔いに対する耐性が付いたようだ。
それにアースドラゴンの甲羅を1億7千万円で売った途端何かが起こった。
ステータス画面の異空間購入で水のみ100円で購入の他に能力購入(1回に付き1億円)
と言うのが加わったのだ。
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