断章 狂い咲き
「命懸けでキリスト教やってない!!」
訳あって、Twitterで知り合った女性と連絡先を交換し、電話で直接言われた言葉である
正直に言おう
私はキリスト教が嫌いだ
私の苦しみに寄り添わなかった
神父の体調不良を利用して私を教会ぐるみでシカトして
精神科医から
「教会に行ってはダメだ。病気が悪化する」とまで言わしめた
2年間、私は敬愛する神父が、私の好きだった講座が回復するくらいまで元気になったことすら知らず。
もう教会からいなくなり、神父専用の老人ホームに行くと言う時、偶然にそれを聞いた。
なぜあの時庇ってくれなかったのか
なぜあの時一言言ってくれなかったのか
なぜ―――私のセカンドレイプを止めてくれなかったのか
それに対する答えは得られなかった
だから私は、キリスト教が嫌いだ
私は昔から、チベット自治区に興味があった
難しくてよく分からないけれど
仏教の偉い人を含めて、中国が嫌がらせをしているということだけは分かった
彼らは「世界の紛争」としか祈らなかった
タリバンが復権し、国境だろうか、柵の向こうから少女の叫びをテロップが翻訳する
「助けて! タリバンがやってくる!」
イスラームを穢す者共
同じ「アブラハムの宗教」の仲間が迫害されていても
彼らは「世界の紛争」としか祈らなかった
ロシアがウクライナに侵攻した
教会はウクライナの為だけに祈った
ロシア人やロシアにルーツを持つ日本人へこれから始まるだろうヘイトには祈らなかった
私と彼等は同じ「キリスト教徒」かもしれないが
私の教えられた神と彼らを団結させている神はあまりにもかけ離れていて
所詮人間である私には、彼らのために、貴重な身銭を切るなんて考えられなかった
「彼女」は、Wikipediaにも載った、日本の専門史の「父」の子孫で、自身も表現者だった
余命宣告された身で、最後の命を「教会」のために燃やしていた
「応援する」と言った作品を罵りながら
イチャモンをつけながら関わってくる彼女の命の使い方を心配すると
ネットでも私は孤立した
仮に録音していたとしても、公表することはできない
なぜなら彼女は私の個人情報も、私が家族のために秘匿していることも、ネットにバラすと脅してきたからだ
「相手に恥をかかせないために、好意はきちんと受け取りなさい」
今は昏睡状態の神父の教えは裏目に出た
「ニコニコしていれば買ってもらえると思って気持ち悪い!!」
金を返せと言うので、ディスカウントショップではなく、高級スーパーで買った食品の料金を返した
その後、銭湯の牛乳代に至るまでレシートの写真が送られてきたが、無視した
彼女は私を追い出した教会が持ち込んだ噂のスピーカーになった
私はここでも、神父としか話すことが出来なくなった
そんな「建物」の維持費なんて払えるか
そもそも「
そこに神を求める人が複数いれば、そこが
私が払うべき金は、別のところにある
彼女は私の勉学の邪魔もしてきた
義務教育期間を、教育者ではなく被教育者に奪われた私にとって
「学び」を邪魔されることは耐え難い怒りだ
でももう、あんな女が今どうなってるかはどうでもいい
もっと力を注ぐべきことを見つけたからだ
私の命が燃え尽きる前に
なんとしても、伝えなければならない事がある
そう、今こそ私が、「命懸けでキリスト教をやる」時なのだ
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