一時中断
「そもそも何故ポケットモンスターなのですか!?
勉強や進学に関係無いじゃないですか!!
もっと他の事について話し合いましょうよ!!」
白井が叫んだ。
「あの・・・白井さん? グループディスカッションのテーマがそれなんですから
ここは大人しく従いましょうよ」
緑谷が宥める。
「そもそもポケットモンスターって何かの役に立ちますか?
子供にやらせようと思います?」
「習い事じゃあるまいし・・・普通にゲーム位買ってあげるでしょう」
「いやいや!! 勉強の邪魔でしょう!! ゲームをやらせる位なら勉強をさせますよ!!」
「そんな滅茶苦茶な・・・子供には遊びも必要でしょう」
「・・・・・」
青葉が怪訝そうな顔をし始めた。
「何ですか、 青葉さん? 何か文句でも?」
「・・・・・白井さん、 ちょっと良いっスか?」
「何です?」
「アンタんとこの子供って眼鏡かけてます?」
「・・・質問の意味が分かりませんが」
「銅っぽい色のフレームの眼鏡をしてます?」
「!?」
「「「?」」」
白井はその言葉に驚き、 他3人は何の事だと首を傾げる。
「髪型はおかっぱっぽい感じで確か名前が」
「何だアンタ!! 私を脅迫しているのかね!!」
白井が叫んだ。
「いや、 落ち着いて下さいよ
アンタの息子って歩いている時も教科書? か何か読みながら歩いているでしょ」
「それが何だって言うんだ!! 歩いている時も勉強が出来て効率「いやちょっと待て!!」
白谷の言葉を緑谷が遮る。
「歩きながら読書とか気が触れているのか!?」
「二宮金次郎だってやっているだろう!!」
「昨今歩きスマホが問題になっているのに何を考えている!! 事故ったら如何する!!」
「緑谷さん、 実を言うと事故になりかけたんですよ」
青葉の言葉に戦慄する一同。
「・・・・・マジで?」
「マジですよ、 前から私が担当している現場近くに本読みながら歩く餓鬼
いやお子さんが居ましてね、 この前、 回り見ずに出て来て事故になりかけましたから」
「それはアンタ達の不注意だろうが!!」
白井が逆上する。
「ちょっと待って下さいよ、 皆さん、 白井さんの息子の話こそ
このグループディスカッションには関係無い話じゃないですか
一旦冷静になりましょう」
宥める金崎。
「・・・・・」
「確かにそうだな、 ヒートアップし過ぎた」
「・・・そうですね、 私も熱くなり過ぎました」
冷静になる一同。
「まずはオーキド博士からポケモンを貰わなくてはならないのだから
ポケモンを選ぶ事は必須なので拘りは無くてもどれか一つ選ぶ
という方向性で議論しましょう」
仕切り直して金崎が言った。
「っつー事は、 フシギダネ、 ヒトカゲ、 ゼニガメの3つを如何言う基準で
選ぶのか、 の基準を決めようって話っスね?」
青葉が尋ねる。
「とはいえデザインで決めるのはちょっと厳しいのではないのか?
デザインセンスは人それぞれだし厳しいだろう
やはりここはどのポケモンが強いかとかの方が良いのでは?」
灰田が提言する。
「デザインに関してはヒトカゲが良いか悪いかはおいておいて
やはり戦闘が主軸になると思いますしそれが良いかと」
「戦闘を主眼にするとしてもストーリー進行と対戦の二つ
何方に目を向けるかと言う所がポイントですね
ゼニガメに関してはこの2つの要素を満たしていると言えますが」
灰田の言葉にムッとする緑谷。
「何故そう言い切れます?」
「序盤進行において、 クチバでのディグダ、 あるいはダグトリオ入手は
対戦において有利になります、 初代のダグトリオは対戦でも良く使われるポケモン
そしてタマムシシティではタマムシデパートでわざマシンを買えば
れいとうビームを覚えられる、 技の範囲が広く優秀なポケモンと言えます」
「いや、 それだったらカメックスよりもスターミーの方が優秀では?
高い素早さを持ち第一世代ならば最速のふぶき使い、 更に技範囲も豊富ですし」
議論は再度過熱していった。
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